いまむら騎手 / 2004年・10月〜12月


10月
3(日) 阪神5R 2歳新馬 フォーカルフィギア 5着
 スタートはまずまず。スローペースということもあり、ややかかり気味の追走だが手応えはまずまず。好位をキープし馬群で折り合いをつけながら進み、直線では一瞬伸びかけたものの上位入線馬とは末脚の切れで見劣り、最後は結局5着に敗れた。
 新馬戦の騎乗は久しぶり。人気面から後方ままの惨敗を予想していたが、レースではマズマズの行きっぷりを見せて好位をキープ。やや行きたい素振りを見せていたところで抑えて競馬を覚える作戦に出たがために最後の直線での脚比べで見劣ってしまったのは痛かった。ペースが遅かったこともあり、行かせても面白かったように思ったが・・・。ただ、4コーナーを左右に馬を置きながらスムーズにコーナーリングができたのは人馬ともに収穫。
16(土) 京都4R 障害未勝利 ウォーターポー 12着
 レース序盤から離れた後方を追走。勝負どころとかの以前で全くレースにならなかった。
 馬体重増とかの影響もあったとは言え、全くレースにならなかった。平地の脚もなく、今後も厳しい戦いは否めない。
31(日) 京都4R 障害未勝利 トウケイカントリー 1着
 大外枠ということで序盤は控えて中団の外を追走。2周目に入ってから徐々に先団との差を詰め、向正面で順位を上げていき、最終障害手前で2番手に浮上。直線入口で逃げるスティーマーを捉えて先頭に立つと、1番人気のオースミダイヤの急追をアタマ差凌いで押し切った。
 安定した飛越を見せ、序盤は中団をじっくり進んでいたが2周目に入ると徐々に順位を上げて、最終障害前で2番手、直線入口で先頭に立っての押し切りと、自ら動いて押し切った内容は初障害と思えぬ堂々としたものである。 タイムは平凡ではあるものの、外枠の影響で終始外を回りながらのレースぶりは評価できるし、相手も平地オープン馬や前走2着の経験豊富な馬を向こうに回しての勝利は特筆すべきである。今村騎手自身もこの馬の素質を高く評価しており、今後の活躍が期待できそうだ。
11月
6(土) 京都4R 障害未勝利 マルカグランド 5着
 無理をせず中団の内目を追走、終始安定した飛越で4、5番手をキープして2周目に。向正面で先頭との差を詰め、なかなかいい手ごたえで上がっていったが直線では伸び切れず5着に敗れた。
 3歳馬の初障害馬、しかも平地未勝利でありながら2番人気という高い支持を受けていたのは、障害練習でのセンスの高さを認められてのものである。 レースでは1周目の向正面、飛越自体は実に安定していたものの、前が壁になって終始窮屈なレースを強いられた。さらに初障害ということもあり行きたがるところを見せ、スムーズなレースができていなかった。 正面に戻ってからはようやくスムーズなレースを見せはじめ、向正面で外から上がって行ったところまでは見せ場たっぷりの内容だった。直線で失速したのは序盤のスムーズさを欠いたところが大きい。 2走目でスムーズに運べられれば、次はあっさり勝てるはずで、将来的にも先週勝ち上がったトウケイカントリー以上の活躍まで期待ができそうだ。来年はこの馬を一番の注目馬として期待したい。
20(土) 京都4R 障害未勝利 シセイヒカリ 14着
 道中は中団を追走していたが、飛越にばらつきが見えて徐々に後退。勝負どころで早々と一杯になり、勝ち馬から9.9秒差のシンガリ負けに終わった。
 平地1000万以下でも好走をしている馬で平地力は見劣っていなかったが、短距離戦を使われている馬ということもあり最後まで息が持たなかった。それよりもパドックから落ち着きがなく、発汗が目立っていたことも敗因の一つかも。
21(日) 東京4R 障害未勝利 ライジングフェイス 2着
 序盤から安定した飛越で2番手をキープ。ペースも落ち着いており、うまく流れに乗っていた。最終障害飛越後に先頭に並びかけ、直線残り200mで振り切って先頭に立ったが、外からマイネルタリスマンがすごい脚で突っ込んできて一瞬にして交わされてしまい、結局は2着に終わった。
 3歳馬の初障害馬とは思えない安定した飛越で終始2番手キープから、直線で先頭に立って押し切りを図る横綱相撲という内容だったが、勝ち馬にすごい脚を使われて惜しい2着と言う結果に終わったが、レース内容としては上々で負けて強しの内容だった。メンバー、展開に恵まれ、時計のかかる結果が好走の要因ではあるが、 初障害と言うことを考えれば、今後が非常に楽しみなものであった。次走も引き続き期待したいところだ。
28(日) 京都5R 障害未勝利 マルカグランド 10着
 ダッシュも良く、一気にハナを奪ってレースの主導権を取った。飛越は踏み切りでややばらつきはあったが、全体的には安定していた。2周目に入っても先頭をキープしていたが、2番手にいたロビンが向正面で競りかけて勝負どころに入る前に前2頭がケンカをする状態でレースの流れが変わり、 4コーナーでも外に振られて競り合っているところを勝ち馬のシマノラピスに内をすくわれて一気に差をつけられると、直線では巻き返す余力もなく一杯に。最終的には10着まで着順を落とす惨敗となった。
 ややペースは速かったが、スムーズな飛越でレースを進めていたところで暴走気味に競り込まれては逃げている方にとってはたまらない。4コーナーでも外に振られてレースをさせてもらえず、その競ってきた馬も一杯になって8着に敗れているだけに、完全につぶされたとしか言いようのないレースだった。 競り込まなければもっといい結果になっていたことは明白で、人気が落ちるであろう次走はマークも薄れそうで改めて期待したい。内容としては着順ほど悪くない。
12月
4(土) 阪神4R 障害未勝利 セフティーフリーズ 9着
 ダッシュ良く、序盤は2、3番手を追走。飛越もマズマズであったが、タスキ過ぎあたりからペースが上がると追走が苦しくなった。結局9着に敗れた。
 序盤はマズマズの飛越を見せていたが、順回りに入ってからはついていけなくなった。結果は9着だが、初障害としては時計も悪くなく、最後一杯になっているわけでもないので、慣れてこれば展開次第ではあるが上位に食い込んできてもおかしくないとは思うのだが・・・。
12(日) 阪神4R 障害未勝利 ライジングフェイス 1着
 好スタートを切ったが、大外枠ということで無理することなく先団グループの後ろから。正面の連続障害で徐々に順位を上げて逆回りの4コーナーで2番手まで浮上。その後は逃げ馬から5馬身ほど離れた2番手を追走し順回りへ。7号障害手前から一気に前を捉えに行き、7号障害でやや前につんのめるようにバランスを崩したが立て直し先頭に立つと、 直線入口でボストンセイコウに並ばれはしたものの、そのまま押し切って快勝。障害2戦目できっちり結果を残した。
 前走同様、序盤から安定した飛越を見せ、スッと2番手に浮上。終始余裕の手ごたえで、順回りの8号障害過ぎから逃げるエイシンペキンを捉えにかかり、一気に並びかける。7号障害飛越後に先頭に立った後は最後詰められはしたものの、マズマズのタイムで快勝し、障害2戦目で順当に勝ち上がった。 この馬の良さは飛越が実に安定しているところで、イメージとしてはオートジェットに近い。ただ今回は前を捉えに行った7号障害で前につんのめる感じでバランスを崩して一瞬ひやりとする場面もあり、その直後の4号障害でもやや踏み切り位置が悪く、危ない飛越だったことから、勝負どころでの飛越にやや課題を残した結果となった。 直線では一旦並びかけられてからも最後まで抜かせなかったように、しぶとさも兼ね備えている。センスの良さは3歳馬離れしており、経験を積んで行けばさらに良くなるはずで、今後が非常に楽しみな1頭である。
 抹消されたマルカグランドにかわって、この馬を来年の最注目馬として期待していきたい。ちなみに2番目の注目馬はトウケイカントリー。
18(土) 阪神4R 障害未勝利 ノンナベラルダ 13着
 ダッシュがつかず後方から。何とか飛んで回ってきただけで、最後方をひたすら進んでの惨敗。
 最後方で完走しただけという、なんとも見せ場のないレース。次走での変わり身は皆無に近いだろう。
19(日) 中山5R 障害未勝利 コアレスルナー 8着
 後方から。集団の後ろを何とか追走していたが、前との差は詰まらず、順位を上げてきたのはバテた馬を交わしてきた最後の方だけだった。8着とはいえ、離されての完敗。
 キャリアを積んでいるだけに、飛越はマズマズだが、力的に見劣っている印象であった。最後は順位を上げてきて差を詰めたとは言え、前とは離されていた。もう上積みは見込めず、苦戦が続きそうだ。



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