いまむら騎手 / 2004年・7月〜9月


7月
4(日) 阪神4R 障害未勝利 サウンドステージ 5着
 スタートが良く、最初の障害もうまく飛んで先団につけてレースを進める。飛越はマズマズで勝負どころでもついて回ったが、直線へ向くとバッタリと脚が止まり、最後は一杯に。5着に敗れた。
 序盤からややハイペースで飛ばす馬を難なく追走して、スピードのあるところを見せてくれた。最後一杯になったのは、初障害ながらハイペースをやや深追いしてしまったために脚が上がってしまったものなので、ペース慣れが見込める2戦目で大きな前進が期待できそうだ。
10(土) 阪神4R 障害未勝利 エアレバンナ 9着
 何とか中団を追走できてはいたが、飛越がやや不安定で順回りに入ってからは徐々に離されていき、最後は大きな差をつけられての惨敗だった。
 連闘で挑んだ障害2戦目、緒戦よりは上積みを期待していたが内容的には変わらずの惨敗。この内容では今後も苦しいか。
17(土) 新潟4R 障害未勝利 イイデシャンハイ 11着
 マズマズのスタートから、最初の障害をうまく飛んでハナに立つ積極的なレース。勝ち馬に競られながらも懸命に頑張っていたが、勝負どころの2周目の3コーナーで一杯になり後退。最後は完全に脚が上がって11着に惨敗した。
 最初の障害飛越は良かったが、その後は拙い飛越が目立った。それでも先頭を譲らなかったスピードには見どころがあった。3歳の初障害、しかも平地未勝利とは思えないほど飛越後のダッシュ力は優れているように感じた。レース慣れ&飛越の上達次第では、未勝利はもちろん、オープンでも通用するかもしれない。
18(日) 小倉4R 障害未勝利 サウンドステージ 落馬
 初障害ほどダッシュはつかなかったが、行き脚がついてタスキ入り口で2番手に浮上。しかし、タスキの障害での飛越が拙く5番手まで後退。その後は何とかついていったが、水濠障害でややトモを落とすなど飛越が不安定。そして2周目の1号障害でつんのめるように落馬転倒・・・。
 タスキの障害でスピードが落ちてからは何かとレースの流れに乗り切れず、飛越のリズムが悪かった。水濠障害では水しぶきが上がっていたし・・・。落馬をした障害も踏切が遠かったようだった。馬は左第4中手骨々折で復帰は難しそうで、今村騎手も左胸部打撲で肺に打撃をうけ損傷、入院加療とのことで容態が心配な状況。 じっくり治して、再び元気な姿で復帰することを祈りたい。
8月
8(日) 小倉4R 障害未勝利 ハギノポセイドン 9着
 道中では前の集団を見る形で追走していたが、勝負どころの順回りの1コーナーからは前についていくことができず、大きく差をつけられての惨敗に終わった。
 落馬負傷から復帰しての緒戦だったが、いいところなく終わってしまった。関東馬に騎乗をしていたことについては、信頼度が上がってきている証拠と受け止めたいが・・・。
22(日) 小倉4R 障害未勝利 ハギノポセイドン 7着
 順回りの1コーナーまでは10頭が差のない集団でレースをしており、その中ぐらいを追走していたが、ペースの上がった2コーナー過ぎからは離される一方。7着とはいえ見せ場なく敗れた。
 勝負どころからはついていけなくなって、最後はバテた馬を交わすまでの結果は前走と同じ。時計は詰めているものの、レース内容としては平凡。
9月
4(土) 小倉4R 障害未勝利 ターゲットゾーン 1着
 スタートから追っ付けて先団につけたことによって、スムーズに流れに乗ることができた。飛越はマズマズだったが、逃げたカントリーダイアンの手ごたえがよく、なかなか差を詰められず道中も追っ付けどおし。勝負どころで何とか食い下がり、最終障害後もバテずにしぶとく差を詰め、最後の最後で逃げるカントリーダイアンをハナ差交わして勝利を収めた。
 今村騎手にとって障害レースでは初めてのコンビだが、平地や障害調教、障害試験に騎乗しているだけに、手の内に入れていた。今回のレースでは序盤から追っ付けどおしだったが、それはこれまでの熊沢騎手が騎乗していた時と同じ。さらに、勝負どころでしごいて食い下がり、最後まで追い通しで差し切ったレース振りは今村騎手というより熊沢騎手の騎乗ぶりに近く、 あまりこういったレースをする騎手ではなかったので、勝利への執念を感じさせた。それが最後のひと伸びにつながったように思う。行き脚が鈍く、道中も追走に苦しんだレース振りから、ペースの速くなるオープンでは追走手一杯に終わるシーンも考えられるが、スタミナは十分ありそうなので距離が延びてスタミナ消耗戦となれば、わずかながらチャンスは出てくるかもしれない。 高い障害さえ克服できれば、中山コースでいちばん力を発揮できるタイプのように思えるのだが、どうだろうか?
12(日) 阪神4R 障害未勝利 エーピーエクセル 8着
 スタートからダッシュがつかず後方から。道中もポツンと離れた最後方追走でついていけない状況。大差負け。
 平地2戦での初障害。スピードが圧倒的に不足しており、飛越もやや拙い。こういう結果も仕方ないか。
20(月) 阪神9R 阪神ジャンプS ターゲットゾーン 5着
 スタートから行き脚がつかず後方からのレース。道中もやや追っつけながらの追走で手ごたえも怪しそうだったが、タスキ過ぎの順回りからは前とは離されてしまったものの最後までバテずにしぶとく伸びて5着に頑張った。
 昇級戦がいきなり重賞で、重賞ウイナー3頭含む強敵相手に別定戦と条件的に苦しかったが、最後までしぶといレースを見せて5着に食い込んだのは大いに評価できる。前走と比べて飛越が安定してきたので、あとはペースに慣れればオープンでもチャンスは十分にありそうだ。特に距離が伸びればバテない強みを生かせそうだし、さらにタフなレースになればもっと順位は上がるだろう。



騎乗結果&短評
TOP