いまむら騎手 / 2004年・4月〜6月


4月
10(土) 阪神5R 障害未勝利 メモリーエスピオン 3着
 前走ほどのダッシュはなかったが、最初の障害の後にスピードに任せて先頭に立つと、後は後続を引き離しての大逃げ。しかし、タスキ過ぎからは2番手集団に一気に差をつめられ、3角で集団に吸収されてしまう。それでも最終障害までは先頭集団についていき、最後は勝ち馬に離されたものの2着馬には少々抵抗して見せた。
 外枠ということもあり、先頭に立つまでに脚を使ってしまったのが最後に響いてきたようだ。ややかかり気味でもあり、ペースはやや速かった。2番手集団に早めにこられたことで苦しくなり、最後は勝ち馬に離されてしまったが、しぶとく3着に粘ったのは評価できる。やや一本調子なところもあり、スピードが存分に生かせる京都コースならば前進可能と見るが。希望としては、中京で勝利を・・・。
18(日) 阪神5R 障害未勝利 ミラクルドラッグ 11着
 ややダッシュがつかず後方から。飛越が高く障害ごとにスローダウン。そのため追走手一杯で全く見せ場なく11着に敗れた。
 最初の障害でスピードを落として前につけられず、それからも飛越が全体的に高く、道中で前とは離れる一方となってしまった。次走の変わり身に期待したいが・・・。
24(土) 東京5R 障害未勝利 ニシノメグライアン 12着
 序盤から行き脚がつかず最後方から。2周目でペースが上がると追走手一杯になり、最後はバテた馬を交わしての12着に惨敗した。
 飛越は無難だったが、スピードで見劣り、勝負どころからは置かれ気味。見せ場なく敗れた。
5月
1(土) 京都5R 障害未勝利 メモリーエスピオン 1着
 ハナに立つと思われたダンツキャストが1つ目の障害で落馬、そのため楽々とハナが奪えたこともあり2番手以降を引き離しての逃げを打つ。かかり気味であったが、飛越は安定していたため後続との差を広げたままレースが進んでいった。2周目向正面でややスピードが鈍り、3コーナーあたりから2番手のタニノマルガリータに並ばれて、直線入口では一旦交わされたものの直線でもう一度盛り返し、最後は1馬身3/4差をつけて押し切った。
 今回はすべての面で恵まれたレースと言えるだろう。有力馬2頭が出走取消・競走除外となったこと、強力な同型が最初の障害で落馬したこと、1番人気馬が障害初騎乗の騎手だったこと、2、3番手追走の馬が初障害で無理に追いかけてこなかったことなど、展開面ではかなり恵まれていた。たしかにここ2走より飛越は安定していたが、暴走気味に飛ばして折り合いを欠いていたのは相変わらずだった。最後差し返せたのは障害経験の差とも言うべきだが、 上がりがかかって追いかけてきた相手が息切れしたと見るのが妥当といえよう。時計面から見ても、先週よりも4.6秒も勝ち時計が遅く、前半のペースは先週と変わらないので、このレースがどういったレースだったということは容易に想像がつくだろう。こんなにうまくいくことはめったにないが、このチャンスをモノにした今村騎手は見事だった。しかしこのレースぶりでは、さすがにオープンでは厳しいだろう。 あと、「各障害を外側へ斜飛していたことに対し調教注意」とみなされていることもあり、勝ったとはいえ課題を多く残した一戦であった。
 9(日) 京都8R 4歳上1000万以下 ターゲットゾーン 14着
 行き脚つかず後方から。勝負どころで外からまくり上がっていこうとするもまくり切れず、最後は伸びを欠いて惨敗した。
 今年の平地初騎乗。4角で後方からまくり上がっていくところで一瞬見せ場を作りかけたが、このクラスで通用する脚はなかった。障害練習中で、4歳という若さと平地で2勝した実力があれば、飛越さえしっかりしていれば即通用してもおかしくはないのだが・・・。
15(土) 京都9R 京都ジャンプS エーピークロー 11着
 好位につけることができず後方から。飛越自体は無難で、三段飛びも問題なかったが、レースの流れに乗り切れず最後まで見せ場すら作れぬまま惨敗した。
 もう少し前につけてレースを進めるかと思われたが、最初の障害でわずかにバランスを崩して行き脚がつかず後方からのレースとなってしまった。こうなると、平地力で見劣るこの馬には苦しい。今までのオープンと変わらないメンバー構成だったが、そこでやや頭打ちの状態であり、さらに自身の斤量は据え置きなのに対して、他馬がやや恵まれていたこともあって、ここでは通用する力がなかったと言ってしまえばそれまでだが・・・。
16(日) 京都5R 障害未勝利 ワンダフルショット 10着
 行き脚がつかず後方から。何とか2番手集団について回っていたが、勝負どころから置かれていき、結局後方ままの惨敗。
 ついて回るスピードが不足してるようで、障害入り後の成績はさっぱり。変わり身を期待するのは酷か。
23(日) 中京5R 障害未勝利 エイシンコンバイン 9着
 なかなかの好スタートから、前につける積極的なレース展開。しかし、タスキ過ぎあたりから徐々に置かれだし、向正面の3連続障害あたりで苦しくなった。最後まで頑張ってはいたが、9着に敗れた。
 約7か月ぶりの実戦で、最後息が上がってしまったが、積極的に先行するレースができたのは収穫。前走は10秒以上離されたことを考えれば、休み明けでもあり、まずまず走ったと言えよう。次走の変わり身に注目したい。
6月
 5(土) 中京5R 桶狭間ジャンプS メモリーエスピオン 6着
 好スタートを決めたが、ハナ争いが激しく2番手からのレースとなった。タスキ過ぎからは勝ち馬に来られて差を広げられたが、それでも2番手をキープして4コーナーへ。前1頭抜ける展開で逃げているのと同じような状況であったが、直線入り口でつかまり最終障害後は一杯になって6着に敗れた。
 初コース、初距離に加えて昇級戦。さらに強力な同型がそろって厳しい状況であったが、楽に2番手を追走し、これまでよりは落ち着いたレースをしていたように、障害戦のペースにも徐々に慣れてきたようだ。4角までは何とか2番手で踏ん張っていたように見せ場は十分だった。メンバーと展開次第ではあるが、オープンでもレースになることは証明できたように思う。
13(日) 中京5R 障害未勝利 マルブツストロング 12着
 道中で徐々に順位を下げていき、最後まで見せ場のないまま惨敗した。
 この時期の3歳馬にとって、障害戦はやはり厳しい。ついていくこともままならず、かなり慣れてきても上位までは・・・。
19(土) 阪神4R 障害オープン ビリオネア 3着
 中団4、5番手からじっくりと前を見ながらのレース。安定した飛越を見せて前との差を徐々に詰めていき、4コーナーで前の集団に追いついたが、最後は休み明けということもあり伸び切れず3着に終わった。
 休み明けで昇級戦、しかも別定SSで実績馬有利のレースで3着に踏ん張ったのは立派。最後は平地力と休み明けの分、前との差を詰められなかったが、今後にメドの立つ内容であった。飛越が安定していてソツのないレースが出来ていて、障害2走目で一変して圧勝した素質の高さを見せてくれた。まだ障害3戦目ということで、夏の上がり馬になりうる存在といえるだろう。
20(日) 阪神4R 障害未勝利 エイシンコンバイン 11着
 前走のような行きっぷりが見られず中団やや後ろから。そうなってしまっては平地力もないのでついて回ってくるだけで、惨敗に終わった。
 積極的に先行してどこまで頑張れるかを期待していた分、このレースぶりには残念。見せ場も何もなかった。
20(日) 阪神7R 4歳上500万以下 ターゲットゾーン 14着
 行き脚つかず後方から。勝負どころでもついていくのが精一杯で後方ままの惨敗に終わった。
 降級戦ということでわずかながらの期待を抱いていたが、クラスが下がってもレースぶりは変わらず後方ままの惨敗。障害練習中だが、試験内容もひどかったようで・・・。



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