いまむら騎手 / 2003年・10月〜12月


10月

 5(日): 障害未勝利・オートジェットに騎乗。初障害で実力は未知数なため、あまり期待はしていなかった。だがレースでは期待以上のすばらしい走りを見せてくれた。好スタートから最初の障害を無難にこなして先頭に立つと、 やや飛越は雑ながらもタスキ過ぎまでは先頭をキープ。順まわりの1コーナーでタカブルームに先頭を譲ったが、手ごたえはそんなに悪くはなかった。そしてじっくりと進め、最終障害で再び前を捕らえると、直線入り口で先頭に立ち、そのまま押し切りを狙う形になった。 一瞬抜け出して勝ったとまで思ったが、最後はニシノバイカルに差されて2着に終わった。しかし、3着以下には大差をつけての2着で、内容的には立派なものであり、相手次第ではあるが次走を含めた今後が非常に楽しみになった。
11(土): 障害未勝利・オジジアンスズカに騎乗。障害3戦目となった今回も息切れしての惨敗。スタミナ不足で厳しいか。
18(土): 障害未勝利・グランプリターボに騎乗。東で重賞があることで騎手が分散したため、なかなかいい馬がめぐってきた。3歳馬だが、障害初戦がまずまずの内容で、2走目の今回は期待されていた。だが、行き脚がつかず後方からのレースとなってしまい、 先行集団に取り付けないまま進み、最後はまずまずの伸び脚を見せて、バテた馬を交わして7着まで浮上した。次回に何とかつながるレースとはなったが、乗替はほぼ確実で、ここで少なくとも人気の着順(3着)以上は欲しかったが・・・。
 また、6Rの3歳以上500万以下のフラワーオーカンは圧倒的最低人気どおりのレースで15着に敗れた。
25(土): 障害未勝利・スリーコマンダーは抽選除外。
26(日): 障害未勝利・オジジアンスズカは抽選除外。

11月

 1(土): 障害オープン・ヒカリホーオーに騎乗。オープンではやや力不足なのに加えて、休み明けで太め残り、実績のない京都とまったく買える要素のない馬なのは一目瞭然で、当然の最低人気だった。 しかしレースでは、立て直しを図った効果なのか、オープンでは追走手一杯で惨敗していた馬が、無理をせず先団でレースを進め、2周目の向正面までは見せ場を作った。最後は息切れで最下位に終わったが、復帰戦としては上々の内容だったように思う。 暮れの三木ホースランドパークJSが楽しみになった(爆謎)!?
 2(日): 障害未勝利・オートジェットは抽選除外。
 8(土):  オートジェット、障害2戦目できっちり快勝!!
 京都5R、オートジェットに騎乗。初障害の前走は積極的なレースで連対を果たし、今回は2番人気に支持されていた。前走の内容からもっと評価がされてもいいような気はしていたが・・・。 レースでは前走と同様、先手を奪う形となった。その後はこの馬のペースで進み、踏み切りが近くて無駄な力を要さない「究極の飛越」の連続で終始後続を全く寄せ付けずにレースを進めていった。 2周目の3コーナーで差は詰められたが、2番手以降は追っつけながら追走しており、持ったまま4コーナーを回ったオートジェットとは見た目で手ごたえが違っているようだった。 直線を向いてもバテることなく、最後はやや差を広げての完勝で、障害2戦目にして勝利を飾った。3:14.5というタイムも評価できるもので、オープンに上がっても大いに期待できる内容であった。
 年内は休養にあてて来年に備えるそうで、この馬が来年の今村騎手のお手馬の中心となって大活躍することを期待したい。

 9(日): 障害未勝利・フラワーオーカンは抽選除外。
16(日): 障害未勝利・フラワーオーカンに騎乗。初障害で評価も低かった。レースでは追走するのが一杯の状況で、見せ場を作ることなく惨敗した。変わり身に期待するのは酷か。
22(土): 障害未勝利・メイショウランダは抽選除外。
30(日): 障害未勝利・メイショウランダに騎乗。初障害。序盤から後方を進んでいたが、1周目の7号障害で躓いてあえなく落馬という結果となった。雨で下が悪かったのも落馬の原因と思われる。とりあえずは人馬とも無事とだったのが唯一の救い。

12月

 6(土): 障害未勝利・ピサノランに騎乗。初障害の3歳牝馬、条件的にきつく人気も低かったが、最後の直線で後方から伸びて5着に入着し力のあるところを見せてくれた。次走は上積みも見込めることから、メンバー次第ではあるが期待したいところだ。
 7(日): 阪神7R、平地500万以下のホワイトタスクに騎乗。終始最後方のままで、最後に1頭交わしただけの結果となった。
13(土): 中京12R、平地500万以下のシルクミーティアに騎乗。後方ままで見せ場なく惨敗したが、久々でここを使って再入障というローテーションは間違いなく、次走に期待してみたい。
14(日): 障害未勝利・メイショウランダは抽選除外。
20(土): 障害未勝利・ピサノランに騎乗。前走、初障害で入着を果たし、今回が期待の2走目。しかしレースでは前走同様に行きっぷりがあまり良くなく、勝負どころでも前と差を広げられてしまう。最後はどうにか格好はつけたものの、 勝ち馬から4秒近くも離されての5着に敗れた。今回も掲示板は確保したが、上位に進出するにはもうワンパンチほしいところだ。
21(日): 障害未勝利・メイショウランダに騎乗。終始最後方。いつまでもどこまでも最後方。最後は逆に差をつけられての大差負け。完走できただけで良かったという内容だった。
27(土):  2003年ラスト騎乗、期待馬ゼンノカルナック快勝!!
 2003年のラスト騎乗は阪神5R、障害未勝利のゼンノカルナック。初障害だが、平地力もあり、Aコースの調教でも100秒切りを続けていただけあって期待は大きく、2番人気に支持されていた。レース1時間前は2倍を切る単勝支持であった。 レースでは最初の障害を飛んでからはスムーズにハナへ。飛越自体は「究極」ではなく、きちんと踏み切って飛んでいたほどで、まだ完成途上な面はあったが無難にこなしていた。タスキ過ぎで一旦は6馬身ほどに差を広げ、このまま押し切りムードだったが、 向正面で徐々に他馬が差を詰めてリードがほとんどなくなっていったが、特に手ごたえが悪くなったわけでもなく後続を引きつけていただけだったようで、3コーナーで再び突き放すと、最終障害後も後続を完封し、4馬身のリードを守ってそのまま押し切る強いレース振りで快勝した。 相手に若干恵まれていたとはいえ、初障害でのこの強さはオープンでも通用するのは間違いないだろう。まだまだ強くなる可能性を秘めており、平地力もあるので来年の更なる躍進にかかる期待は大きい。


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