いまむら騎手 / 2003年・1月〜3月


1月

 6(月): 今年初騎乗は”関西飛び初め”、障害未勝利のペプチドランディー。この馬はシルヴァアフリートの初障害のレースでカラ馬となり、4角で進路をカットしてきた因縁?の馬。スタートから好位に付け、2周目では早くも先頭に並びかける積極的なレースを展開。 そのまま並走する形で進み、直線での追い比べに持ち込んだ。しかし、平地力で見劣り、逃げるシマノショウグンを捕えられず、さらに後方から追ってきたタガノツヨシにも差されて3着入線。しかし、1着入線のシマノショウグンが失格となり、運良く2着を確保という結果となった。 昨年の中山大障害後に書き込みがあった際に書かれていた「積極的に・・・」ということがきちんと実践されていたことがこの好結果につながってきたように思う。今年の今村騎手は何かが違う!そう感じたレースであったように思う。
18(土): 約1年半ぶりとなるサンデーカイザーに騎乗。休養前は重賞でも十分通用する内容で頑張っていた馬で、状態さえまともなら、強力メンバーでも互角以上の戦いができると思っていた。 しかし、序盤からペースが速く、そのため飛越が雑となり1周目の6号障害で躓いて落馬。元々飛越力よりも平地力で戦ってきた馬だったので、こういった結果も全く予測できなかったわけではないが、 実力馬だっただけに、予後不良という最悪の結果はもったいないし、非常に残念である。サンデーカイザー号のご冥福を祈ります。
19(日): ペプチドランディー(障害未勝利)は抽選除外。
26(日): 京都5R、ペプチドランディーに騎乗。前走の内容も良く1番人気に支持された。スタートはまずまずだが、ダッシュがつかず後方から。しかし飛越が抜群にうまい。障害ごとに前との差を詰め、気づいたときにはもう先頭集団にいた。2周目で先頭に並べかけてからは手応え良くずっと並走。飛越の差で早目先頭に押し出されて4角先頭。そのまま直線で粘り込みを図ったが、 ややペースが速かったことと、並走馬が早々とバテてしまったことで、最後は道中ジックリと脚をためていた2頭、スターリットロードとセフティージャパンに差され3着に敗れた。着差はあったが、今回は展開の綾。前につけていた馬はほぼ壊滅、前崩れの展開の中3着に頑張ったのは評価できる。相手次第のところもあるが、あの飛越っぷりなら次走は勝てる。スタミナがついてくれば、重賞級までさらに強くなる。

2月

 1(土): 中山の障害未勝利戦で初障害のダイシンタイムに騎乗。序盤から行き脚がつかず、道中は中位集団の最後方を進んでいた。飛越はまずまずで、最終障害後に伸びかけたが最後は一杯に。結局9着に敗れた。
 2(日): 京都の障害未勝利戦、シルクミーティアに騎乗。障害初戦が完敗だっただけに人気もなかった。レースでも何とかついていってはいたものの、最後は一杯になって後退。結局完走馬シンガリ入線の12着に終わった。しかし、着順ほど負けていないので、スタミナさえつけられればチャンスはあるかも・・・。
 8(土): 京都の障害未勝利戦、マイネルスモーキンに騎乗。スタートでダッシュがつかず後方からの競馬となった。終始、集団の後方を進み、徐々に差を詰めてはいるものの前との差は大きく、最後はじりじり伸びるだけで7着に敗れた。ソコソコ人気していただけに残念な結果となった。
 9(日): 中山の障害未勝利戦、ノースパサディナは抽選除外。この馬、関東馬では?これまで関東馬の騎乗はないように思うのだが・・・。
15(土): 中山の障害未勝利戦、インタープレジャーに騎乗。おそらく、今村騎手にとって初の関東馬の騎乗のように思う。確かに障害騎手不足ではあるが、東西の垣根を越えて騎乗依頼があることは信頼されてきているということでもあり、評価が上がってきているということだろう。 レースでは勝負どころから早目に進出し、積極的な騎乗を見せていた。が、最終障害でバランスを崩すとずるずると後退、最後は一杯になった。人気を上回る着順ではなかったが、それでもいつも以上に積極的なレースぶりはなかなか評価できるもので、こういうレースができれば次走は大いに期待できそうだ。
16(日): 京都の障害未勝利戦、オースミツヨシに騎乗。負傷中の西谷騎手の代打騎乗ではあったが、休み明け2戦目でメンバーに恵まれた今回はチャンスで、2番人気に支持されていた。レースでは前走同様、控えてじっくり行かせていた。向正面からジリジリと差を詰めてはきたものの、なかなか差は詰まらなかったが、4角で射程圏に入れて直線では外から一気に押し上げた。 平地力もあり、最後は再び差を詰めたがわずかに届かずの2着に敗れた。しかしレース内容は上々で、次走はかなり期待できそうだ。この騎乗ぶりならば次走の依頼もありそうで、今年の初勝利も視界に入ってきたように思う。
22(土): 中山の障害未勝利戦、スバルパンシーは抽選除外。
23(日): シルクミーティアに騎乗。前走を見る限り、最低人気も仕方ないところだ。序盤から抑えて5、6番手を追走、なかなかの手応えで進んでいたが、 勝負どころで前を走っていた馬が転倒、そのアオリを受けて落馬という最悪の結果となってしまった。人馬ともに無事なのは何よりだが。
 今回のレースを見る限り、先行力もあり飛越も安定してきたように思う。スタミナがついてくれば何とかチャンスも出そうだが・・・。

3月

 1(土): 中山の障害未勝利戦、インタープレジャーは抽選除外。
 2(日): 阪神の障害未勝利戦、ジャストマイタイプに騎乗。入障後の成績がイマイチで人気はなかったが、レースでも追走だけで手一杯の状態。見せ場なく11着に敗れた。
 8(土): 阪神の障害未勝利戦、シーロイヤルに騎乗。後方からの競馬となり、飛越もやや安定感を欠いていた。タスキ後は全くレースにならず、最下位入線の11着に敗れた。今後もこの馬は苦戦必至だ。
 9(日): 中山の障害未勝利戦、スバルパンシーに騎乗。キャリアは豊富だが、実力がひと回り劣っており、どういったレースをしてくるか注目されたが、終始中団ままの11着に敗れた。勝負どころで差を詰められず、完敗の形となった。
15(土): 阪神SJ、ユウフヨウホウに騎乗。今年はここから始動となる。昨年1年は全く精彩を欠き、中山大障害馬の威厳を全く保てなかった。今年はこの馬の復活に期待が高まるところだ。G1馬ということで他馬よりも3kg重い斤量は明らかに不利で、しかも直線に障害があり、決してこの馬向きの舞台ではなかった。好調な馬も多く、結局のところ11番人気という低評価でレースを迎えた。 レースではいつもどおりの後方待機。道中、他馬の落馬の不利などもあり、前との差が全く詰まらずにいた。最後まで後方で前との差を詰めることはできなかったが、6頭の落馬があり、最後は外からなかなかの伸びを見せて、何とか掲示板を確保した。2年前と同じ着順だが、内容的には完敗。良い頃に比べると物足りなさが残った。次はいよいよ春の大目標、中山GJ。 海外の強豪との真っ向勝負となると不安一杯だが、良馬場で前がやり合うような展開になってスタミナ比べになったとき、奇跡は再び起きると信じている。
16(日): 阪神の障害未勝利戦、カルストンテイクオに騎乗。休み明けでプラス20kg、明らかに重い。レースでも終始後方を進み、追走するのがやっとでレースにならず10着に大敗した。
22(土): 阪神の障害未勝利戦、マルシンペガサスは抽選除外。
23(日): 阪神・障害オープン、メイショウテンユウに騎乗。休み明けで昇級戦、しかもまずまずのメンバーも揃い、苦戦必至の状況だった。レースも終始置かれた最後方、全く見せ場のないまま最下位入線の13着に敗れた。今回は仕方ない。
29(土): ペガサスJS、ユウフヨウホウに騎乗。中1週でこのレースに出走してきたこと自体驚いたが、使いつつ良くなるタイプ、ここを使って本番へというのは一目瞭然だが、中山大障害を制してからのレースぶりに全く精彩がなく、そろそろ意地を見せたいところだ。しかし、この距離で3kgのビハインドはやはり苦しいものがあった。 序盤から積極的に前へ行こうとするも、いつもどおり行き脚がつかず後方から。外回りに出た後、ペースアップした先団についていけず、最後は10着に完敗という形となった。本番は距離延長が唯一の頼みとなるが、このレースぶりでは苦戦は免れないだろう。豪脚復活はいつの日か・・・。


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