いまむら騎手 / 2002年・5月〜7月


5月

 4(土): メジロチャービルに騎乗。序盤は相変わらず行き脚がなく後方からのレースとなり、2周目から徐々に進出してきたものの4角ではまだ9番手ぐらい。 しかし直線に入ると後ろの方だったとは言え、すごい脚で追い込んで4着まで押し上げてきた。徐々にレースぶりは良化してきており、次走さらに前進が見込めそうな予感もする。
11(土): 京都JS・フジノセイガイハに騎乗。自身はじめてのG l 挑戦となった1年半前の中山大障害以来の騎乗となった。今年初の重賞騎乗ではあったが、復帰後の成績がパッとしない同馬は14番人気という低評価だった。 レースでは追走するのが精一杯の11着、予想通り見せ場も全くない敗戦だった。ハンデ差はあったものの、力不足だった。
12(日): 今年初の関東遠征。自身初の騎乗となるクドキジョウズはやや力不足だが、このコースで勝ち星を挙げている強みはあった。しかし、レコード決着となったレベルの高いこの一戦では、全く出番はなかった。
18(土): 東京5R、メジロチャービルに騎乗。前走見せた末脚から、直線の長い東京コースがプラスに働くのは必至で、期待は大きかった。道中は中団よりやや後ろからのレースとなったが、そんなに置かれることなく追走できており、 ぎりぎり圏内で直線に入った。しかし前2頭が抜け出し、3着争いが大混戦となったところをさばいて突っ込み、2着とは10馬身あったものの3着を確保。前走よりまた順位を上げることができた。馬場が悪かったこともあり末脚は鈍ったが、ようやくレースぶりが安定してきた。 次こそは一気に差し切って今年初勝利だ!!
19(日): 初障害のインパルシブパワーに騎乗。平地時に1度騎乗経験があり、まずまず平地力もありレースぶりに期待がかかった。序盤から持ち味のスピードを見せて先手を奪うレースとなった。 最初の障害は無難だったが、たすきの1つ目の障害で異様なほど高い飛越を見せてスピードが鈍り2番手に後退。しかしその後はまずまずの飛越を見せてヒロノハヤテと終始競り合う展開となった。3〜4角から徐々に前の馬と差が開き、最終障害飛越後にやや一杯になったところで2頭に交わされ4着に終わった。 レースぶりから見て、飛越のばらつきさえなければ次走はもっと走れそうで、慣れの見込める2走目は確勝級。次走は自信を持って本命としたい!!

6月

 1(土): 東京5R、メジロチャービルに騎乗。前走の3着は前と離れていたため、3番人気に収まっていた。最内枠ということで、道中はロスなく内々を進み、勝負どころで早くも3番手に進出し、直線入口で一旦先頭に並びかける積極的なレースぶりを見せた。 しかし、最後は伸び切れず、内で懸命に食い下がっていたがゴール前10mで後ろの馬にも交わされて3着に終わった。しかし、レース内容はこれまでの中で一番良く、勝ち馬との差はわずかだった。飛越もようやく慣れてきた模様で、展開利などのもう一押しがあれば近いうちに勝ち切ることもできるだろう。
 2(日): 初障害のポッシブルに騎乗。希代の名スプリンター・サクラバクシンオーの半弟で、父がサンデーサイレンスという良血馬。平地でも3勝しており、楽しみな馬として注目を集めていた。 が、レースでは中団から進んでいたものの、勝負どころから徐々に後退、最後は前と大きく差を付けられての12着に終わった。1度使われて、次走巻き返しがあるのか・・・?
 8(土): 東京HJ、ショウザンスカイに騎乗。豪華メンバーの中、別定戦のここでは期待するのが酷である。レースでは後方から何とか追走していただけで、勝負どころから後退、結局最下位入線となった。昨年の東京AJで落馬していただけに、 東京の重賞戦を完走できたことだけで良しとしたい。
 9(日): 2騎乗。4Rのネイルダウンは後方ままの惨敗。障害練習中で転向後に期待したい。5Rはインパルシブパワーが除外で3歳の初障害馬ダイシンボックスに騎乗。序盤は中団でまずまずの飛越を見せ、勝負どころから内をついて一気に浮上。前の集団に追いついてきたが、 そこで脚が止まってしまった。初障害としては上出来の4着、このレース内容ならば次走での上積みも大きく、期待できる馬として見守っていきたい。
16(日): 阪神5R、インパルシブパワーに騎乗。前走は飛越にばらつきがあり、たすきコースでの高すぎる飛越など粗削りなところを見せながら4着に頑張った内容を買われて、今回は1番人気に支持されていた。 前走同様序盤からハナを奪う展開で、2番手以下に5馬身ほどの差をつけて軽快に逃げていた。しかし、3角あたりから後続が追い上げてきて、4角で勝ち馬に並ばれてからはなすすべがなかった。3着に敗れたが、4着以下には決定的な差をつけており、 展開の綾でツキがなかったと言うしかないだろう。レースぶりから、直線が芝となる小倉で力を十二分に発揮できると思うが、果たして・・・。
22(土): 阪神5R・メジロチャービルに騎乗。これまで周回コースでのレースばかりであった同馬にとって、初の阪神コースがどう出るか注目されたが、飛越が安定してきたこの馬にとってプラスに働いたようだ。 道中は中団より後ろの位置だったが、向正面から徐々に進出、最終障害後に内に入り直線ではインから鋭く追い込んできた。最後はもうひと伸び足りず3着に敗れてしまったが、レースぶりは間違いなく上向いており、展開が向けば勝ち切る可能性は十分。ようやく勝利が手の届くところに来たようだ!
23(日): 武田厩舎の遠征に帯同した形の3騎乗。4Rのバアゼルクイーン、5Rの初障害・ネイルダウンはともに全く見せ場なくシンガリ惨敗。8Rのシルヴァアフリートは現級では上位の力を持っており、力の発揮できる1000m戦で3番人気の支持を得ていた。 レースは見ていないので何とも言えないが、中団から差すレースでクビ差の2着ということで、惜しい敗戦となってしまった。次回騎乗の確約が全くないだけに、勝っておきたかったが・・・。
29(土): 今村騎手の騎乗はなかったが、この日の障害オープンで我らのヒーロー、大障害馬ユウフヨウホウが復帰した。復帰戦から馬の負担をかけないように3kg減の小坂騎手が騎乗し、62kgの斤量で出走した。残念ながら落馬してしまったが、人馬ともに無事で大事に至らなかったのは何よりである。大障害馬が障害オープンで3kg減騎手で落馬・・・。 今村騎手にもポレールでの苦い経験があるが、まさかその大障害馬のお手馬が今村騎手というこの状況を、あの頃の今村騎手を見て誰が想像できたであろうか!?

30(日):  通算10勝の大台突破、今年初勝利!!
 阪神5R、初障害のヒカリホーオーに騎乗。未勝利に有力お手馬が増えてきたところで、さらにもう1頭、実力のありそうな馬が回ってきた。序盤から先団に付け、人気のナムラビクトリーを終始マークする展開となった。タスキを過ぎ、向正面ではナムラビクトリーのスパートに合わせて一緒に上がっていき、最終障害で並びかけると、 直線では外に併せて叩き合いに持ち込み、ゴール前まで壮絶なデットヒートが続いたが、最後はきっちりと首差交わしての完勝。稍重の馬場とは思えないほどの好時計勝ちで、初障害で勝利を挙げたレースぶりはオープンでも通用するだけの力は十分兼ね備えていそうで、ヒカリホーオーの今後の動向が注目される。
 ユウフヨウホウでの中山大障害のミラクルV以来、久々の勝利でようやく通算勝ち星が10勝に到達した。初勝利まで半年を要したが、それでもデビュー6年の中で2番目に早い勝利で、さらに未勝利を中心に上位争いができるお手馬が多いことから、この夏の今村騎手からは目が離せないだろう。 また、前日復帰したユウフヨウホウは落馬してしまったが、ここが小倉SJに出走するための叩きレースであったことは明白で、小倉SJでは大障害コンビの復活は確実。2つ目の重賞獲りへ準備は整った!!


7月

 6(土): 東京5R、メジロチャービルに騎乗。前走の3着は前と離れていたため、3番人気に収まっていた。最内枠ということで、道中はロスなく内々を進み、勝負どころで早くも3番手に進出し、直線入口で一旦先頭に並びかける積極的なレースぶりを見せた。 しかし、最後は伸び切れず、内で懸命に食い下がっていたがゴール前10mで後ろの馬にも交わされて3着に終わった。しかし、レース内容はこれまでの中で一番良く、勝ち馬との差はわずかだった。飛越もようやく慣れてきた模様で、展開利などのもう一押しがあれば近いうちに勝ち切ることもできるだろう。

7(日):  自身初の2週連続勝利&3週連続連対!
 インパルシブパワーに騎乗。前走は1番人気を裏切る結果に終わったが、今回は直線芝の小回りコースで、さらに距離短縮とこの馬に有利な条件が揃った。スタートから無理をせずともハナを奪うと、終始安定した飛越を見せて先頭をキープ。 タスキの下りはやや怪しかったが何とかクリアし、順まわりに入ってからは飛越ごとに徐々に差を広げていき、4角で突き離す展開となった。完全な逃げ切り体勢に入ったかに思えたが、 最終障害後、後方から追い上げてきたユーワブレイヴに詰められ、ゴール前では交わされる勢いだったが、何とか最後のひと踏ん張りが利き、ぎりぎり逃げ切った。
 最後は危なかったが、レースぶりは1走ごとに良化しており、今回は飛越も問題なかった。オープンで即通用するかはやや疑問だが、ただの一本調子の逃げ馬ではなさそうで、期待したいところだ。あと、直線は芝コースの方が断然いいので、夏競馬には対応できそうだ。
 今村騎手は先週に続いて2週連続勝利。この勢いそのままに、昨年参戦できなかった夏の小倉で今年は大暴れの予感が!!

14(日): 小倉開催の開幕週は3騎乗。2Rは追走するだけの惨敗だったが、5Rは障害3走目のポッシブルに騎乗。初障害馬も多く、相手関係からもやや期待されたが、ペースが上がった勝負どころからは何とかついて行くのがやっとで、結局7着に敗れた。
 久々の平地勝利! これで3週連続Vだ!!
 この日の3騎乗目は、前走福島で2着惜敗したシルヴァアフリートだ。展開に注文はつくが、500万以下のダート1000mならば現級では力上位の存在。前走に引き続き期待されての3番人気に支持されていた。 スタートはまずまずだったが、ダッシュ力でやや見劣り、前の集団から遅れてポツンと1頭で追走する形となった。それが功を奏し、内々をロスなく進んで直線を向いた。 その直線ではやや馬群がバラけたこともあり、内2頭目のところを馬群を割るように伸び、内からきれいに抜け出すと、しぶとく食い下がっていた馬と、最後大外から追ってきた2頭を振り切り、見事に勝利を収めた。 全くロスのない完璧な騎乗で、また、これまでと違って2頭の間を割って差し切った騎乗ぶりは大いに評価できるものであった。平地勝利は、あの1日2勝を挙げた福島以来、約1年9ヵ月ぶりで、この勝利によって、平地でも乗れるところを証明してくれたように思う。 これをきっかけに騎乗馬が平地でも増えることを願いたい。それにしても、3週連続で勝利を挙げた勝負強さには恐れ入った。
20(土): 2騎乗だが、ともに最低人気の騎乗馬だった。初障害のミキノリューオーは追走するのが一杯であったが、何とか最後は差を詰めて7着まで食い込んだ。使ったことで上積みはありそうだが、次走いきなり好勝負できるかはやや疑問である。 8Rのハギノセレブリティは序盤からついていけず、全く見せ場なく13着に敗れた。その瞬間、連続Vが3週で途絶えてしまった。
27(土): 前走、見事なレースで勝ちを収めたシルヴァアフリートが特別戦に登場。昇級戦、そして芝と条件は厳しいが、ほかに適クラがないので仕方ないところだ。序盤は何とか追走し、前走同様、内ピッタリをロスなく回って直線に向いたが、 残り200mで脚色が一杯に。最後は失速し10着に敗れた。乗り方自体は完璧に近かったが、実力が足りなかったようだ。距離もやや長いのか、やっぱりダート1000m専門の馬と言うべきか。
28(日): エーピーマッハに騎乗。初障害は5着に頑張り、2走目でやや期待されたが、ここは相手が強かったか。途中までは先行勢を見ながら追走できていたが、ペースが上がった勝負どころからは何とかついていくことはできたが、 最後は脚色が一杯となり6着に敗れた。しかしレースぶりはまずまずで、相手次第だが、いずれチャンスはやってきそうに思う。


騎乗結果&短評
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