いまむら騎手 / 2001年・4月〜8月


4月

 1(日): バリアントバイオに騎乗。距離短縮でわずかに期待されていた。序盤から重賞2勝馬のレガシーロックに競りかける積極的なレース運びだったが、順まわりに入るとスピードで圧倒されてついて行けなくなり、徐々に順位を落として最後は一杯に。 スピードは非凡であるが、如何せんスタミナが足りず最後まで持たないのがこの馬の弱み。一番力が発揮できそうな舞台でのこの10着惨敗はオープンでは厳しいと言うことを見せられている結果と言えよう。
 7(土): シマノショウグンに騎乗。主戦の白浜騎手が関東遠征のためチャンスが巡ってきた。阪神が得意な馬で、十分期待できる馬。3番人気に推されていた。 レースでは序盤から先団につけてスムーズに運べているように見えたが、順まわりに入っての勝負どころで手応えがやや悪くなり、直線では伸びを欠き6着に敗れてしまった。 今村騎手の特徴とも言える踏み切りの近い飛越が馬に合わなかったようで、やや精彩を欠く内容になってしまった。う〜ん、今年初勝利への道はやはり厳しい・・・。
15(日): 1R、3歳未出走戦・クエスチョンタイムに騎乗。前走とは一変して積極的な先行策を試みたが、直線ではさっぱり。もっとレース経験を積んでいけばいずれは走ってきそうだが、その時に今村騎手が騎乗できるかどうかは疑問であり、一番の問題点であろう(笑)。
 5R、障害未勝利・アンガルドに騎乗。こちらは最低人気の人気どおり?、見せ場なく後方ままの惨敗に終わった。
21(土): エーピーパッションに初騎乗。長期休養明けだが、未勝利をなかなか強い内容で勝ち上がった馬。外から行きっぷりも良く、前々でレースを展開していたが、最後は休み明けの影響かずるずると後退。 それでも何とか6着にしぶとく粘っており、一度使われて次走が楽しみになってきた。
22(日): 初障害・キゼンホマレに騎乗。平地準オープンで、しかも好タイムで試験をパスしたとあって、1番人気に支持されていた。レースでもそのスピードをいかんなく発揮していたが、明らかに掛かっており、暴走ペースで飛ばしていた。 2周目の1コーナーで早々と2頭に交わされていくと、あとは徐々に後退。結局人気に応えられず7着の惨敗に終わった。しかし、使い慣れれば間違いなくスピードは上位なので、いずれは勝ち上がれそうな器。今回は残念な結果に終わったが、次走での変わり身を期待したい。 また、今回は単勝1番人気であったが、複勝では5番人気と「勝つか惨敗か」という怪しい人気だったこともあり、これにめげることなく頑張ってもらいたい。
28(土): ルールエースに騎乗。1周目は積極的に3、4番手でレースを進め、その後もじっくりと機をうかがうレースぶりで最終障害で4番手まで上昇したが、最後は一杯。 結局8着に敗れたが、単勝万馬券の13番人気を考えればまずまずの結果であろう。

5月

 4(金): 2R・クエスチョンタイムに騎乗。距離短縮で期待されたが、先手が奪えず結局15着惨敗に終わった。
 6(日): 1日3騎乗。それも中央場所でのものは価値があり、それなりに認められてきたと言うことなのか。1Rのコスモバイオレットは障害練習中で次走に備えての出走ではあったが、好スタートから2番手を追走し、4角で先頭。 残り200mでもまだ先頭で頑張っていたが、最後に内から差されて2着に終わった。が、全くの人気薄のため馬連万馬券を演出。あわや今年初勝利かと思わせる惜敗で、1日3騎乗のスタートを飾った。 5Rのクエスチョンマークは初障害。中団で踏ん張ってはいたが、時計も速く対処できず9着に敗れた。10Rの祇園特別は久々の平地戦となったマンリーパースンに騎乗。ハナを切ることが絶対条件であったが、行き脚が付かず中団からのレースで最後はズルズル後退。芝は向かないようだ。
12(土): 京都JSのブレーブテンダーに騎乗。京都コースが得意で、前走も好内容の2着。今村騎手にとって、初めて重賞制覇まで意識できるチャンスが訪れたと言えるだろう。 しかしレースでは内をピッタリとロスのない騎乗をしていたものの、やや大事に乗りすぎたようで勝負どころで上がって行けず、最後も伸び切れず7着に終わった。 この馬ならば、もう少し積極的に勝負しないと重賞勝ちは難しい。
13(日): キゼンホマレに騎乗。前走はやや暴走気味に逃げてあっさりと失速したが、スピード感は抜群で、2走目でレースに慣れてくれば大いにチャンスありと見られていた。 最初の障害を飛越するとやや掛かり気味に先頭を奪い、前走と同じような雰囲気も漂ったが、折り合いも付きマイペースに進めることができていた。直線入口まで踏ん張っていたが、最後はやや一杯。 結局4着に終わったが、確実にレースぶりは上昇しており次走は勝ち負けも期待できそうだ。
 なお、この馬は飛越が大きくてしっかりとしており、「究極」は逆効果にもなりそうにも感じたが果たして・・・。
19(土): 5Rのクエスチョンタイムは距離短縮での一変を期待されて7番人気に支持されたが、行き脚が付かず12着惨敗。
20(日): 5R・障害未勝利のクエスチョンマークは全く見せ場なく惨敗。6Rのマッドパーティーはやや消極的な騎乗で勝負どころで置かれると最後は伸び切れず10着。

6月

 2(土): 前回の京都JSに引き続きブレーブテンダーに騎乗。その京都JSでは条件的には向いたのだが、ペースが速くて思い切った仕掛けができず最後も伸び切れなかった。 それを教訓に今回は積極的なレースを心掛けていたのだろう。好スタートを切って馬なりに抑え、道中は3、4番手を追走。タスキを出てから前との差を詰め、向正面でロングランニングとともに先頭に立つと、あとはマッチレース。 4角で一旦前へ出て抜け出すかの勢いだったが、最後の障害でややスピードダウンしてしまい1馬身遅れると、最後は再び差を詰めたが結局は及ばなかった。2着に敗れたが、レース内容としては完璧に近く、好騎乗ぶりが光った一戦だった。
 実は今回が中京での初連対。こちらのファンにもようやく恩返しができたような・・・半分ぐらいかな(笑)?
10(日): 初障害のキンシストーンに騎乗。平地オープン馬ということで期待していたが、一つ目の障害でスピードを急激に落として高く斜めに大きな飛越を見せたために一気に後退。この時点でレースは終わったか。 あとは後方ままで見せ場なく惨敗した。
17(日): 5・8Rの2騎乗。5Rの障害未勝利戦ではコスモバイオレットに騎乗。3歳馬でしかも初障害と厳しい条件ではあるが、前走平地2500mの未勝利戦を押し切った実力からして、勢いもあり好勝負できそうな気配であった。 今村騎手が騎乗して2着に踏ん張った経験もあり、騎手との相性もバッチリである。レースでは序盤から行き脚がついてハナに立つ展開となった。他馬に競られても抜かせないという強気な面も見せ、4角でもまだ先頭をキープしていた。 だが、直線に向くとコウヨウブライトに突き離され、さらに追い込んできたマークオーにも差されて3着に敗退した。それでも初障害でこれだけ積極的な競馬が出来れば、もうチャンスは目前であろう。まだ馬も若く、このコンビの躍進に更なる期待がかかる。 8Rのフロムザストームは去勢手術明けで平地を一叩きということだろう。スタートであおって後方に置かれ、その後は3コーナーから徐々に前に進出をするも直線では伸び切れず惨敗した。
23(土): 3R・クエスチョンタイムに騎乗。押して押して中団からレースを進めるも、勝負どころで後退。結局13着惨敗。
30(土): 再度オープンでブレーブテンダーに騎乗。序盤から安定した飛越を見せ、徐々に順位を上げていく。タスキで先頭に立ち、手応え十分。今日こそ今年の初勝利か!?と誰もが思っただろうが、 順まわりに入ってからは思わぬ”敵”の出現でペースが乱された。その”敵”はすでに競走中止をしているカラ馬のハクサンラッキーだった。2コーナーで進路をカットされ、向正面では外から被せられる不利。 内へ外へとフラフラ走るカラ馬を振り切れなかったところへ後続が一気に押し寄せて最終障害へ。最後も安定した飛越であったが、最低人気のウイングハゼオーに並びかけられて直線へ。 一旦は内から振り切ったかのように見えたが、直線の坂上でカラ馬に絡まれた影響が出たのか、もうひと踏ん張りが利かず差されてしまい2着に敗れた。スムーズなレースであれば間違いなく勝っていただけに、 悔しいレースとなってしまった。

7月

 1(日): ユウキボーイに騎乗。最初の障害が巧く、中団から一気に先頭に躍り出た。が、ここで勢いがつきすぎて引っ掛かり気味に2番手以下を引き離していった。 完全に折り合いを欠いた同馬はタスキへ向かって逸走しそうになる。それを食い止めようとした今村騎手は何とか頑張ったが、 タスキの出口と内ラチの交差するところに突進。そのまま内馬場の方に突っ込んでしまうという大惨事になってしまった。馬は右手根骨粉砕骨折で予後不良、 今村騎手は右膝挫創、右足関節内側側副靭帯損傷の全治4週間の負傷と最悪の結果となってしまった。衝撃的な出来事で、何ともコメントし難い・・・。

8月

 騎乗なし


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