いまむら騎手 / 2001年・1月〜3月


1月

 7(日): フロムザストームに騎乗。前3頭が強かったせいか、全く見せ場なし。それでも最後方から6着まで追い上げた最後の伸び脚はなかなかのものだ。
 8(月): 初障害のギルデッドエージに騎乗。道中は中団グループの最後方に位置していた。そして、最後まで前に差を詰められず9着に敗れた。
13(土): 障害未勝利戦で初障害のダーケストシャドウに騎乗。練習では飛越が抜群で、しかも平地では2勝、さらに前々走で勝っているということで上昇しての障害入りで期待の大きさがうかがえる。 レースでは3番人気に支持されていた。スタートから初障害ということで無理をせずじっくりと構えて行き、2周目で徐々に進出、最終障害後内をついて伸びてきた。しかし、前2頭と脚色が同じになり、伸び切れずの3着に終わった。 初障害で無理をさせなかったために勝負どころでも前との差が大きく差し届かなかったが、今回を使われた効果は見込めるので、次走ではさらに期待したいところだ。レースぶりからスタミナも抜群で、将来性も十分。 次走あっさりと勝つようならば、どこまでも期待ができる逸材と言えそうで、注目したいところだ。
14(日): 牛若丸JS・マンリーパースンに騎乗。前走は距離の壁に玉砕したが、今回は前走より730mの距離短縮で、スピードが存分に発揮できる舞台と変わり逃げ切りまで期待された。 しかし、序盤から飛越がバラバラ。飛越時にクビを内へ入れて嫌がって飛んでいるようだった。1周目の向正面では2番手のローズコンテッサに飛越だけで4馬身ほど差を詰められたりと全く本来のレースができず、 2周目であっさりと先手を奪われると2角で一杯になりズルズル後退。脚が上がらなくなり6号障害で落馬と全く良いところがなかった。
 ただ、レース中に鼻出血を発症しており、その影響が出てのものだったようで、このレースが本当の実力ではないはず。 2月14日まで出走停止により間隔が開きそうで、じっくりと立て直してもらいたい。
21(日): ギルデッドエージに騎乗。中団の外目をスムーズに追走し、まずまずのレースぶりであったが、勝負どころでやや置かれて最後も伸び切れず6着に終わった。 しかし、前走より数段内容のあるレースぶりで、徐々に慣れさせていけばいずれはチャンスも出てくるだろう。
27(土): 今年初の平地騎乗を含む1日3騎乗。5Rのバリアントバイオは休み明けであったが、今村騎手お得意の踏み切りの近い低い飛越をさせて気分よく走らせていた。 4角までは見せ場たっぷりだったが、やはり休み明けがこたえたのか最後は一杯に。結局8着に敗れたが次につながる内容だった。 6Rの3歳新馬ゴルデントップオー、12Rの4歳上500万以下のアンクルストーンはともに追走手一杯で、人気どおりの着順に終わった。

2月

 3(土): 2騎乗。5Rは期待のダーケストシャドウ。レースでは序盤は好位に付けていたものの、飛越がひと息で勝負どころで差が詰まらず、やや置かれて直線へ。 前走同様、末脚に期待するも歩様がおかしくなり、スピードダウン。今村騎手が後ろを振り返って迷惑にならないように後退し、何とか完走しての8着に終わった。 「右第1趾骨粉砕骨折」を発症していたことが判明し、馬の容体の詳細は不明だが、復帰は難しいだろう。実力がありそうだっただけに残念である。 8Rの4歳上500万以下のアンクルストーンは離れた最後方追走。全く見せ場なく15着に終わった。
10(土) 特別レース初連対!!

 主戦の牧田騎手が落馬負傷中のため、淀ジャンプSのユウフヨウホウへの騎乗が実現した。同馬は末脚の切れが一級品の将来有望な4歳馬。血統的にも昨年の最優秀障害馬・ゴーカイの弟と一級品で、 大いに期待できる馬である。スタートからじっくりとレースを進めたが、前走でオープンのレースを経験したことがプラスとなり、道中も置かれることなく好位をキープしていた。 2周目の3角から徐々に進出し、最終障害後の4角で5番手に浮上し直線は大外から一気の伸びを見せて2着に突っ込んだ。これまでの追い込み一辺倒とは違い、早目に動けたのは大きな収穫で、今回は相手が悪かったと言える。 今村騎手にとって特別競走初連対、この馬に再度乗せてもらえるようならば重賞までも十分に手が届く逸材だけに楽しみである。
 これまで極端な脚質での連対がほとんどの今村騎手。「差し」で連対を果たしたのは今回が初である。

11(日): ギルデッドエージに騎乗。障害3戦目、前走の内容もまずまずで浮上の余地がありそうに見ていた。スタートからスッと4、5番手に付け、余裕を持ってレースができていた。 勝負どころでも集団からは置かれずに追走できており、4角から前を一気に追った。内から鋭い伸びを見せてあわや2着かというところまで追い詰めたところがゴールだった。 着順は4着だが、見せ場は十分で昨日に次いで好騎乗と言えるだろう。レース慣れしてきて徐々に着差を縮めてきた。いよいよ未勝利脱出のチャンスも見えてきたか!?
 最近騎乗が増えてきた松元茂厩舎の馬に2日続けて好内容のレースをしたことで信頼度も増したかもしれない。この厩舎は障害に結構力を入れており、認められれば今後もユウフヨウホウのような実力馬への騎乗チャンスは増えてくるだろう。
18(日): フィールドソラールに騎乗。初障害ながらも平地力があり、好位に付けてレースができていたが、2周目の5号竹柵障害で躓いて転倒してしまい競走中止となった。 幸いにも人馬ともにケガはなかった。スタミナ面に課題を残す結果となった。
24(土): マンリーパースンは鼻出血明けだが、距離、コースから考えると絶好の舞台で期待された。序盤は落馬の影響があり飛越がバラバラであったが、正面の3つ目の障害からはスムーズなものとなってきた。 しかし、タスキ後の7号障害前で捕まり後退。その後はこれまでほどの後退ぶりではなかったものの、ズルズルと下がっていき、結局またもシンガリ負けに終わった。オープンでは通用しないことを見せ付けられたレースぶりとなってしまった。
25(日): ギルデッドエージに騎乗。1走ごとに内容が良化し、4戦目を迎えた。前半は無理をせず中団からレースを進め、勝負どころから徐々に進出。4角を絶好の手応えで回り、 直線ではまっすぐ抜け出してきて一瞬先頭に立った。しかし、最後は内から盛り返したヒミノコマンダーの末脚に屈して2着に敗れてしまったが、内容的には抜群で、こういったレースができれば次走あっさり勝つ可能性も出てきたと言える。

3月

 3(土): ファインイレブンに騎乗。やや飛越に不安はあるものの、これまで安定した末脚を駆使して上位争いをしている馬。期待できそうであった。 しかし、道中はやはり飛越の拙さから追走に苦しみ、前2頭で大勢が決まってからようやく外から一気に伸びてきた。ということで、結果は3着。 飛越を改善させられれば、末脚は良いものを持っており未勝利脱出は近い。
 最近、松元茂厩舎からの騎乗依頼が多く、これを機に勝ち星量産と行きたいところだ。
10(土): 3歳500万以下のマッドパーティーに騎乗。何とか追走はできたものの4角で手応え一杯。そのまま後退して11着に敗れた。
 10Rの阪神SJ・バリアントバイオは2度目の騎乗。序盤からスピードを生かして先行していたが、疑問視されていた距離の壁にぶち当たり、 最後は完全に一杯になっての13着に敗れた。
17(土): アンガルドに騎乗。ここ最近、ノースヒルズMの障害馬の騎乗は今村騎手に回ってくることが多く、大手の馬主に認められたことは大きい。レースでは実力不足で全くいいところなく11着に惨敗した。
24(土): 初障害・テイエムデュラブに騎乗。序盤は中団よりやや後方からじっくりとレースを進め、ペースの上がった順まわりの向正面でも無理することなくレースを進めたおかげで最後まで踏ん張って4着に健闘した。 上位3頭は強かったが、時計的にもまずまずで展開が向けばもう少しやれそうな感じもした。
25(日): 3歳の未出走戦・クエスチョンタイムに騎乗。やや後方から徐々に進出したものの最後は一杯。見せ場のないまま大敗した。
31(土): 休み明けのルールエースに騎乗。中団から気分良く進んでいるような感じはしたが、最後はやや一杯。見せ場なく10着に惨敗した。


騎乗結果&短評
TOP