1998年4月〜5月
阪神の障害未勝利戦で3連続1番人気馬が落馬
(3/28〜4/5・阪神)
テイエムオオジャ、サンキョウシュート、マイネルサークル。3/28〜4/5に行われた阪神の障害未勝利戦で1番人気に支持された馬である。
前走いずれも2着で、1番人気は当然といったところだったが、そろって落馬。
中でもテイエムオオジャとサンキョウシュートは、2番手以下を離して先頭に立っていた時の落馬であった。
そのため配当的にはおいしいレースが多いわけだが、やっぱり無事に完走してくれることが何よりも一番好ましい結果だと思う。
内藤繁厩舎3頭出しも7、9、13着。
内藤繁春厩舎が、障害競走では珍しい3頭出しをしたものの、イブキドルフィン・7着、アルファジョージ・9着、
コロニーターフ・13着と掲示板すら載れなかった。しかし、上がり3ハロンのタイムではアルファジョージ、イブキドルフィン、
コロニーターフの順で、3頭ともこのレースを圧勝したサンキョウシュートを上回り、上位を独占した。
でもただそれだけでは・・・・・・。
中山大障害の登録馬はすべてオープン馬
第120回中山大障害(春)の登録馬が発表になったが、今回は1頭も400万以下の馬がいなかった。平地力はないが、
飛越力のみで未勝利を勝ちあがった馬が入着狙いで出走するケースが多いが、今回は1頭もいなかった。
エイプリルSに障害オープン馬2頭参戦も、ともに完敗!
この日中山では、年2回のメインイベント・中山大障害が行われたが、
11Rでは関東の障害オープン馬、サロンミュージックとドリブルラッシュの2頭が出走した。
ともに惨敗したが、それぞれ力は出し切れたと思う。
古小路騎手復活!
1/24・京都5Rの障害400万以下競走で落馬して療養中だった古小路重男騎手が復帰した。
復帰レースはくしくも落馬した時と同じ障害400万以下競走で、しかも同じ山内厩舎の馬であった。
騎乗馬は、落馬した翌日に騎乗予定(合谷騎手に変更)であったセフティオーシャン。
復帰戦は5着であったが、馬の実力を考えれば好走といえる。障害プロとしてこれからも頑張って欲しい。
オラクルハワイアン、2連勝!!
サンライトストームのスピードが全く落ちない好飛越で、直線の入り口では大きな差があったものの、
平地力の違いでオラクルハワイアンがゴール前で差し切った。緒戦のように圧勝とはならなかったのは、
相手がほぼ完璧なレースをしたからであって、今後への不安な材料とはならないだろう。
スタミナは十分で、この勢いで京都大障害を狙っても上位争いに食い込める力はあると思う。
イブキハイシーザー、地味に2連勝!!
先週関東でオラクルハワイアンがインパクトのある勝ち方で2連勝を達成したが、
イブキハイシーザーは地味に2連勝した。しかし、2戦ともタイムが優秀で、見た目以上に内容は充実している。
しかし、いきなり京都大障害となるとちょっと距離も微妙で、力もやや見劣るように思う。
キャニオンストーム、ひと叩き!
障害オープンを連勝し、無敗で挑んだ昨年の京都大障害(春)で圧倒的1番人気に支持されて4着に敗れたキャニオンストームが久々に出走した。
平地OPのメトロポリタンSだった。激しい6着争いを制したが、まだ本調子ではなかった。ここをひと叩きして、次は障害競走に出走すると言っていたので、
もしかして、昨年の借りを返すべく京都大障害(春)に出走する可能性もある。障害飛越のスピードは現役屈指のものがあり、
逃げ馬不在になりそうな京都大障害(春)の先導役になるかもしれない。
金折騎手負傷
5/9の3Rで落馬負傷した金折騎手は、1ヵ月の入院を要するとのことで、
完治までにはかなりの時間がかかりそうだ。この日の5Rに騎乗予定だったコロニーターフは川合騎手に乗り代わった。
星野忍厩舎、初連対は障害競走!
5/16の東京5R、障害未勝利で2着に食い込んだリュートプリンスは星野厩舎の管理馬で、厩舎初の連対を果たした。
騎手時代、障害競走で数々の記録を打ち立てた星野調教師だけに、障害競走では特に注意が必要な厩舎であることには違いない。
合谷騎手、障害重賞初挑戦!
5/16の京都9R、京都大障害(春)で合谷騎手が初障害重賞騎乗を果たした。平地でもあるかないかは分からない。
結果は5着だが、馬の実力を考えると大健闘である。
また、同レースで3着に食い込んだエイユーダンボーに騎乗した北沢騎手も障害重賞での騎乗は初めてであった。
瀬古騎手、京都へ参上!!
ほとんど障害専門騎手である瀬古騎手が、関西に遠征してきた(5/17の京都5R)。同騎手のとって関西に姿を現すのは非常にまれなことであり、
注目していたが7着に敗れた。
関西障害専門騎手軍団、久々に奮起?
現在関西の障害専門騎手は3人。その3人がこの2日間で久々に揃って奮起した。5/23の中京の障害未勝利では嘉堂信雄プロが、メイショウスパートで勝利。
これで今年は東京障害特別(春)以来の2勝目。同レースでは古小路重男プロ騎乗のシルクウインザーが2着。今年はこれまで落馬負傷の影響で振るわなかったが、
復調気配を感じさせた。翌日の5/24の東京の障害未勝利では、出津孝一プロがシクレノンサルートで勝利を挙げ、今年の2勝目を挙げた。
障害専門、いわゆる障害のプロフェッショナル・ジョッキーの意地を見せつけた2日間と言っても過言ではないだろう。
ちなみに、5/23の東京の障害400万以下を勝ったのも大江原隆プロ。(”障害プロ”というのは私的用語です。「障害専門騎手」を意味しています。)
中京競馬障害競走観戦記 1 (5/31)
5/31、この日は5Rに障害競走が組まれている。が、9頭とやや寂しいメンバー構成だ。
いつもなら4Rをパスしてパドックに居座るのが我々の観戦パターンだが、この日は特に見たい馬&騎手もなく、
「置き障害の設置」も見たいということから、スタンドで障害コースの設定を観察していた。
たすきコースに入るところの柵は簡単に取り外していた。置き障害は中京コースでは5つあるが、5つの班に分かれて設置していた。
1つの障害につき7つぐらいに分けてコース内に運ばれ、それを横にならべて完成させるというものだった。
「置き障害の設置」はあまり見る機会がなかったので、参考になりました。
レースでは、翌週から1ヵ月間オーストラリアへ出向く林騎手鞍上のカラテチョップが横綱相撲のレース振りで完勝した。
ウイナーズサークルでは、昼休みということもあってやや盛り上がりに欠けていたように思えた。
つづく