2000年7月



やっぱり強いヒサコーボンバー、復帰戦圧勝で5連勝!!
 (7/1・阪神5R オープン)


阪神競馬場  7/1 ・ 5R  オープン  直線ダート 3140m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ヒサコーボンバー63△白坂 聡牡・83:29.1
2着メイショウデンセツ60☆白浜雄造セ・53:30.6
3着11ハクサンラッキー60北沢 伸也牡・63:30.7  1/2
4着シートラスト59岡富 俊一牡・63:31.12. 1/211
5着ショウザンスカイ61嘉堂 信雄牡・53:31.1  アタマ
6着グレイトパッション60大江原 隆セ・73:31.52. 1/2
7着ビッグマキバオー60川合 達彦牡・63:31.5  クビ
8着メジロライデン59出津 孝一セ・53:33.110
9着メイショウダリウス59金折 知則セ・63:36.1大差10
中止12ブレーブテンダー61高橋 康之牡・7落 馬
中止10レガシージャパン60熊沢 重文牡・7競走中止(故障)
取消マルブツオペラ60西谷 誠牡・5出走取消(左肩跛行)
単 (5) 320     複 (5) 210 (2) 470 (11) 340
枠 2−5  4930     馬 2−5  5570晴・良
ワ 2−5  1510    5−11  700    2−11  2970
(レース)
 ヒサコーボンバーが自然と先手を奪う展開となった。メイショウデンセツが2番手でこれを追走、ショウザンスカイ、レガシージャパンは中団よりやや後ろからのレースとなった。 序盤はやや飛越が気負い気味だったヒサコーボンバーもタスキあたりで本来のリズムを取り戻すと、あとは2番手以降の馬は追走するのがやっと。最後の直線では2番手争いを尻目に離す一方で、 ゴール前では余裕を残しての9馬身差圧勝だった。白熱した2着争いは、順まわりで徐々に順位を上げてきたハクサンラッキーが、ずっと2番手をキープしていたメイショウデンセツを直線で一旦捕らえるも、坂上でやや一杯に。 しぶとく食い下がっていたメイショウデンセツが差し返し、2着を奪い返した。

(短 評)
【1着】 ヒサコーボンバー
 久々だったが、デキは悪くないようだった。序盤から飛越の巧さで先頭に立つと、最後まで先頭を譲らなかった。タスキあたりからこの馬本来のきれいな飛越が見られるようになり、そこからは全くのマイペースで他馬を寄せ付けなかった。 高い障害は分からないが、普通の高さの障害ならば全くムダのない飛越を見せ、そのためにスタミナを消耗していないことで最後は確実に末脚を伸ばすことができる。今回のレースを見る限り、今後の大いなる活躍が期待できそうで、 次走予定している小倉SJも斤量が極端に重くならなければ勝ち負けの争いになることは間違いない。
【2着】 メイショウデンセツ
 叩き2走目、今回は2番手からの積極策。最後まで息切れせず直線ではハクサンラッキーに一旦は差されるも、最後また盛り返すしぶとさを見せて差し返して2着に頑張った。 京都HJの落馬以来本来のレースができなかったが、中間に休養を挟んだことでうまくリフレッシュできたようだ。ただ恵まれた面もあり、次走でもこれだけ走れれば完全復活と言えるのだが果たして。
【3着】 ハクサンラッキー
 中団から徐々に押し上げ、4角でメイショウデンセツに並びかけ、直線で外から交わして2番手に上がったところまでは良かったが、坂上で一杯になり差し返されて結局3着に敗れた。 未勝利の時と同様、詰めの甘さが出たと言える内容だった。しかし昇級戦を考えればよく走っており、オープンでも上位で安定した成績を残せそうである。
【4着】 シートラスト
 連闘で一変、うまく流れに乗り4着に頑張った。平地力の差が最後は出てしまったが、昨年と同じくこの季節は向くようだ。小倉での一発を狙ってみたい馬だ。
【5着】 ショウザンスカイ
 勝負どころで置かれてしまい、最後伸びてきたものの時すでに遅く5着までだった。前走はちょっと仕掛けが早く、最後差し返されたのを教訓にしてじっくり乗ったのが裏目に出たようだ。 小柄な馬なので、ハンデ戦の小倉SJならば斤量減が期待でき、好走の可能性も膨らむ。実力はあるので、仕掛けどころひとつで結果が違ってくるタイプと言えよう。
【7着】 ビッグマキバオー
 オープンのペースに戸惑い、前走のように先行できず。後方からのレースとなり、最後はなかなかの脚で伸びてきてはいるものの7着までだった。ペース慣れが必要か。
【8着】 メジロライデン
 1月に勝った時のような気配が感じられない。後方ままの惨敗。
【中止】 ブレーブテンダー
 ペースが上がって追走が苦しくなったところでの落馬。序盤から飛越がちぐはぐだった。
【中止】 レガシージャパン
 左前浅屈腱断裂を発症し競走中止。予後不良。これからの活躍を見込めた馬だけに残念。ご冥福を祈ります。

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重巧者・ブレイブハンターが3.3秒差の圧勝!!
 (7/8・東京5R オープン)


東京競馬場  7/8 ・ 5R  オープン  直線ダート 3300m

 馬 名斤量騎手タイム着差人気
178ブレイブハンター  60嘉 堂3:40.62
211ヒダカオーシャン  60川 合3:43.9大差5
366スチュードベーカー 60江田勇3:44.21. 3/46
444トキオエクセレント 60栗 原3:44.3クビ3
5810エアファントム   60大江原3:44.51. 1/44
677マチカネスサノオ  59☆白浜3:44.5アタマ1
722ダイワデュール   57▲穂苅3:45.87
833タケデンスーパー  60鈴 木3:46.11. 3/410
989コンキスター    59田中剛3:48.8大差9
-55ホッカイマーカム  59山 本落 馬8
単 8 310円   複 8 140円  1 450円  6 370円
枠 1−7 1190円(4)   馬 1−8 1970円(6)晴・不良
ワ 1−8 790円(7)   6−8 970円(11)   1−6 2350円(27)


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レガシーロック、正攻法の完勝で2つ目の重賞をゲット!!

小倉競馬場  7/23 ・ 10R  第2回小倉サマージャンプ (J・G lll)  芝 3390m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着レガシーロック62白浜 雄造牡・63:42.8 R
2着ブレイブハンター60嘉堂 信雄牡・73:43.3
3着ハクサンラッキー58熊沢 重文牡・63:45.5大差
4着ゼネラルパートナー57林 満明牡・63:45.92. 1/2
5着フミノレインボー59大江原 隆牡・73:45.9  クビ
6着ヒサコーボンバー63.5北沢 伸也牡・83:46.32. 1/2
7着11メジロライデン57藤井 正輝セ・53:47.8
8着ビッグマキバオー57川合 達彦牡・63:49.7大差
9着メイショウデンセツ59西谷 誠セ・53:50.4
10着メイショウダリウス57金折 知則セ・53:50.5  1/211
11着10シートラスト57岡富 俊一牡・63:51.610
単 (9) 390     複 (9) 170 (5) 330 (2) 370
枠 5−7  2950     馬 5−9  2600晴・良
ワ 5−9  720    2−9  820    2−5  1310
(レース)
 大方の予想通りレガシーロックが先頭に立ってレースを引っ張る展開となった。1番人気のヒサコーボンバーは単騎2番手を追走していた。ブレイブハンター、フミノレインボーと人気どころが先団を形成し、 淀みなくレースは進んだ。ほとんどレースが動かないまま順まわりの正面の3連続障害にさしかかった。2番手が3頭の差が詰まってきた3つ目の水濠障害、この障害でヒサコーボンバーが大きくトモを落としてバランスを崩し4番手まで後退、 この時点でほぼレースは決まった感があった。その後、先頭のレガシーロック、2番手のブレイブハンターが3番手以降との差を徐々に広げて行き、最後はレガシーロックがブレイブハンターを難なく抑えて快勝、2つ目の重賞勝ちを収めた。

(短 評)
【1着】 レガシーロック
 ここ数走のように強力な同型もおらず、楽々ハナへ。こうなればこの馬は強い。ペースが遅かったわけでもなく、後続は追走だけで手一杯となり、ヒサコーボンバーの脱落によりさらに楽なレースとなった。 62kgのハンデで正攻法の逃げを打ち、後続を完全に抑えての危なげない完勝劇はさすが重賞ウイナーと思わせる強さであった。一時期抑えて行くレースを試みていたが、改めてこの馬の持ち味が「逃げ」であることを思わせたレースだった。 今後は夏場を休養にあて、秋に復帰とのこと。
【2着】 ブレイブハンター
 3番手を追走していたが、水濠障害後はヒサコーボンバーの脱落により、前後はなれた単騎の2番手と言う絶好の展開となった。 前のレガシーロックとの差は最後まで縮まらなかったが、3着以降に大差をつけるレースぶりは前走圧勝の勢いをそのままこのレースにつなげてきた感もあった。 安定感が出てきた最近のないようならば、今後の活躍も期待できそうだ。特に重馬場は巧い。
【3着】 ハクサンラッキー
 道中は中団から、最後は3着に上がったものの前2頭とは決定的な差があった。とは言え、ここ最近はすっかり成績が安定してきた。 重賞ではやや物足りなさを感じたが、オープンならばチャンスは十分だろう。
【4着】 ゼネラルパートナー
 中団から進み、最後はバテてきた2頭を交わして4着に上がった。最後の伸び脚はなかなかで、スタミナが持てば最後の決め手がある馬だけに道中いかに楽にレースをできるかがポイントになってきそうだ。
【5着】 フミノレインボー
 休み明け2走目で前走よりさらに期待がかかったが、やや飛越が雑で障害ごとに置かれ気味となったために最後はその影響から一杯になり5着に敗れた。 2走ボケもあったように思えたが、飛越にもう少し心境を見せてほしいレースぶりだった。
【6着】 ヒサコーボンバー
 2走ボケということもなく、いつもどおりの巧い飛越で2番手でレースを進めていたが、水濠障害でトモを落とし、大きくバランスを崩し後退してしまった。 この時点でこの馬のレースは終わってしまった。その後も何とか前と離されないようについていくも、追走に全く余裕がなく4角で一杯。たったひとつの飛越ミスが命取りとなった。 障害戦にはこういった、たったひとつの飛越ミスで惨敗となるケースも多く、決してやさしいレースではないことをまざまざと感じさせてくれた。決して力負けではなく、次の巻き返しに期待したい。
【9着】 メイショウデンセツ
 前走のように先団について行けず、ペースが上がってさらに苦しくなった。前走のようにスンナリ行けないと最近は脆い。

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今年の福島を制したのはスチュードベーカー!

福島競馬場  7/29 ・ 8R  福島ジャンプステークス  芝 3350m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着スチュードベーカー60江田 勇亮牡・63:45.8
2着11チアズニューパワー60三浦 堅治牡・63:46.0
3着10ショウザンスカイ61嘉堂 信雄牡・53:47.4
4着エアファントム60大江原 隆牡・83:48.1
5着セリサイトダンディ60宗像 徹牡・83:49.1
6着タケノシンボル60出津 孝一牡・53:49.1  ハナ
7着12アイノブラザー59浜野谷憲尚牡・53:49.41. 3/413
8着14フィフティンエース60成田 均牡・53:50.210
9着13ヒダカオーシャン60川合 達彦牡・53:51.0
10着ミナミノゴージャス59田口大二郎牡・63:51.63. 1/2
11着ホッカイマーカム59横山 義行牡・63:52.111
12着トキオエクセレント60栗原 洋一セ・73:52.52. 1/2
13着タケデンスーパー60鈴木 寿牡・53:57.3大差14
14着コンキスター59田中 剛牡・73:59.1大差12
単 (5) 2400     複 (5) 410 (11) 250 (10) 160
枠 4−7  3320     馬 5−11  10760晴・良
ワ 5−11  2870    5−10  1370    10−11  650
(レース)
 序盤はヒダカオーシャン、コンキスターのハナ争いでややペースが速くなった。ショウザンスカイがこの2頭を見ながらの3番手を追走していた。 タスキで馬群が凝縮され、一団で向正面の連続障害にさしかかった。この連続障害で大外からスチュードベーカーが徐々に差を詰め、3、4コーナーの中間地点で一気に先頭に立った。 同じようにチアズニューパワーもまくり気味に上がり、直線では2頭の一騎打ちとなった。最後はスチュードベーカーが内から抜け出して競り合いを制した。

(短 評)
【1着】 スチュードベーカー
 道中は後方を進んでいたが、順まわりで徐々に進出、向正面の3連続障害で先団にとりつき、3角で一気に先頭に立った。 同じようにまくってきたチアズニューパワーと並走して直線に。最後は競り合いを制した。展開が向いたのもあるが、 前走離されたとは言え3着に頑張るなど、ここにきて力をつけてきたような気もする。こういったレースができれば今後も楽しみは持てそうだ。
【2着】 チアズニューパワー
 休み明けであったが、レースぶりは安定していた。勝ち馬同様、3角からまくって行くも最後は競り負けた格好となった。 今年の初冬はけっこう強力メンバーと戦っていただけに、ここでの2着は実力のあるところを再認識させられたように思う。 新潟JSは2勝をあげている中山コース、叩き2走目の上積みも期待でき、重賞制覇のチャンスも出てきたか。
【3着】 ショウザンスカイ
 ここ最近は先行できるようになっており、レースがしやすくなっているようだ。今回も早目の積極策を取っていたが、 3角で一気にまくられてからは3着粘るのが精一杯だった。レースぶりに自在性が出てきたここ最近の内容ならば、今後も面白い存在となりそうだ。
【4着】 エアファントム
 好発。道中は中団から。最後の伸び脚はまずまずだったが、前との差は大きかった。昨年の2着馬、平坦巧者のこの馬の実力から考えれば物足りないが、 最近の成績がようやく上向いてきたのは良い傾向なのだが・・・。
【5着】 セリサイトダンディ
 飛越が巧く、障害ごとで差を詰めるレースができたが、やや速いペースについていったことも影響して4角あたりでやや一杯。 平地力不足もあり、最後は突き離されてしまった。昇級戦としては今後に期待を持たせる内容だった。
【6着】 タケノシンボル
 中団からレースを進めていたが、勝負どころでやや置かれ気味。昇級戦を考えればこの6着はまずまずか。
【9着】 ヒダカオーシャン
 積極的なレースをしたが、ややペースが速く、順まわりに入ったあたりでスタミナ切れ。
【10着】 ミナミノゴージャス
 休み明けの昇級戦だったが、序盤のレースぶりはまずまず。最後は久々の分、息切れか。
【12着】 トキオエクセレント
 スタートで出遅れ、結局最後まで流れに乗れず惨敗。それにしても6.7秒差の12着は負け過ぎ。
【14着】 コンキスター
 ヒダカオーシャンとハナ争いを演じ、ハイペースの立役者となったが、タスキで早々と脱落。



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