1999年主要レース出馬表一覧(12月)




中山競馬場  12/4 ・ 8R  イルミネーションジャンプステークス  直線ダート 3200m

枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳収得賞金前 走
サンライトストーム60田口大二郎セ・71150東 11/21・オープン 8着
エムジースナイパー60栗原 洋一セ・6400東 11/6・秋陽JS 8着
ジュピテリアン59成田 均牡・5400東 11/6・秋陽JS 4着
アポンマイワード60江田 勇亮牡・5400東 11/6・秋陽JS 2着
ドングリ59三浦 堅治牡・7400東 11/21・オープン 落馬
ウチュウノキセキ60林 満明牡・51150阪 9/25・阪神JS 6着
ファンドリロバリー61出津 孝一牡・71300東 11/6・秋陽JS 1着
エアファントム60鈴木 寿牡・7800東 11/6・秋陽JS 7着
(別定S)

 中山大障害へのステップレース的に組まれていたが、思ったほど頭数が集まらなかった。秋陽JSの再戦といった感じだが、舞台が東京から中山に変わり、スピード派よりスタミナ派が有利なコースになったことで前走成績がそのまま現れるとは限らないだろう。 ファンドリロバリーは秋陽JSからの連勝を狙う。前走はぎりぎりの勝利だったが、最後まで踏ん張り切れたことを評価したい。今回舞台は初コースの中山に移るのが少し気がかりなところ。障害戦ではスピードで押し切るレースが続いており、スタミナが持つかどうか。 バンケットは小倉で経験しているとは言え、中山の比ではないので何とも言えない。アポンマイワードは秋陽JSでハナ差の2着。ようやくオープンでも互角に戦えるようになってきた。しかし、コース相性の良かった東京から中山に変わるのはプラスとは言えない。 前走のようなレースが今回もできればとは思うが。ジュピテリアンはオープンでもずっと堅実に駆けている。強い競馬を見せた初障害の未勝利戦はこの中山だった。こちらはコース変わりは歓迎のクチ。サンライトストームの前走は行きっぷりが今一つで、早めに来られて惨敗。 しかし、今回ももちろんハナを切るのは違いない。3月にこの距離のオープンで10馬身差圧勝した実績はやはり侮れない。エアファントムはオープンでは実力上位の存在。前走は休み明けで動けなかったが、今回は一変が見込めそう。中山大障害4着の実績から、このコースも問題はない。 エムジースナイパーも中山の方が動けるタイプだが、ここではやや見劣る。ウチュウノキセキ、ドングリは完全な中山巧者。ウチュウノキセキはやや間隔が開いたが、中山2勝と抜群のコース実績を誇っている。ここを目指していたの調整であろう。時計がかかれば浮上する。 ドングリも中山コースで3戦1勝、2着はオープンでのもので相性は抜群。復帰後は冴えないが、3走目の今回は大駆けがあるかも。

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阪神競馬場  12/11 ・ 5R  オープン  直線ダート 3140m

枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳収得賞金前 走
ブレイブハンター60嘉堂 信雄牡・61150阪 6/19・オープン 1着
フィールドエフワン59北沢 伸也牡・8400京 4/24・オープン 4着
ナムラプラズマ60小林 徹弥牡・5400京 11/13・未勝利 1着
ザオーリュウシュン60植野 貴也牡・5400東 11/27・未勝利 1着
ホーマンランドオー59熊沢 重文セ・9400東 11/21・オープン 5着
イブキハイシーザー60林 満明牡・8800京 5/16・京都JS 7着
メイショウノジギク58酒井 浩牝・5400東 11/6・秋陽JS 10着
タイヨーテースト59出津 孝一牡・5400阪 4/17・オープン 6着
シートラスト59岡富 俊一牡・5400中 9/19・ナッキー 4着
10メイショウデンセツ58△白浜雄造セ・41950京 11/20・京都HJ 落馬
(別定S)

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中山競馬場  12/18 ・ 10R  第122回中山大障害 (J・G l)  芝 4100m

枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳収得賞金前 走
エアファントム62鈴木 寿牡・7800福 7/10・オープン 2着
東 11/6・秋陽JS 7着
中 12/4・イルミJ 6着
セントフォルス62田口大二郎牡・5400新 8/21・未勝利 3着
新 9/5・未勝利 1着
中 9/19・ナッキー 2着
ダブルサンキュー62三浦 堅治牡・61150東 5/22・オープン 落馬
東 6/12・東京HJ 5着
東 11/21・オープン 4着
ウチュウノキセキ62林 満明牡・51150中 9/19・ナッキー 6着
阪 9/25・阪神JS 6着
中 12/4・イルミJ 2着
ゴーカイ62横山 義行牡・73300中 9/19・ナッキー 3着
東 10/24・東京AJ 1着
東 11/21・オープン 3着
エーピーランド62宗像 徹牡・7400名 5/29・オープン 2着
東 11/21・オープン 9着
(中 12/4・ステイ 6着)
フジノセイガイハ62出津 孝一牡・61400名 5/29・オープン 9着
京 10/30・オープン 6着
京 11/20・京都HJ 2着
ケイティタイガー62嘉堂 信雄牡・1111590東 6/12・東京HJ 9着
東 10/10・オープン 6着
京 10/30・オープン 5着
メジロファラオ62大江原 隆牡・75950中 3/20・オープン 5着
中 4/11・中山GJ 1着
京 10/30・オープン 4着
10ヨイドレテンシ62山本 康志牡・6800東 6/12・東京HJ 落馬
(福 11/6・西郷特 8着)
京 11/20・京都HJ 5着
11ゴッドスピード62西谷 誠牡・68850阪 3/14・阪神SJ 2着
中 4/11・中山GJ 9着
京 11/20・京都HJ 3着
12イチバンリュウ62植野 貴也牡・63450阪 9/25・阪神JS 3着
東 10/24・東京AJ 6着
京 11/20・京都HJ 落馬
13アポンマイワード62江田 勇亮牡・5400東 10/24・東京AJ 4着
東 11/6・秋陽JS 2着
中 12/4・イルミJ 5着
14リンデンバウム62浜野谷憲尚牡・81300東 2/20・春麗JS 8着
中 9/19・ナッキー 1着
東 10/24・東京AJ 7着
15ノーザンレインボー62田中 剛牡・108150東 10/24・東障害特 1着
中 12/19・中大障害 落馬
京 10/30・オープン 3着
(4歳60kg、5歳以上62kg、牝馬2kg減。)

 西暦1千年台最後の中山大障害。今年から障害戦も重賞レースにグレード制が導入されてレース名も大きく変わったが、このレースだけは伝統の一戦だけにレース名の変更がなかった。それだけに重みのあるレースであり、それに見合うレースが展開されてきた。 今年は過去最多タイの15頭という頭数を集め、混戦模様も相成って楽しみな一戦となった。

   1.エアファントム
 昨年の中山大障害(秋)は4着。しかし、どちらかと言えば福島や新潟といった置き障害コース向きのタイプ。前走オープン2着から挑んだ昨年とは違い、復帰2戦が7、6着と伸び悩んでいるのは気がかりなところだ。

   2.セントフォルス
 ナッキーJS以来3ヵ月ぶりの実戦というのが多少気がかりだが、昇級戦でいきなり2着に頑張った前走は評価できる。なかなかの実力を持っているのには違いないが、臨戦過程やこれまでの相手を考えると今回はやはり苦戦が強いられそうだ。

   3.ダブルサンキュー
 5ヵ月ぶりの前走を4着にまとめて今回は上積みが期待できるが、春のレースぶりから判断するに中山よりも東京に向いている点がどうか。詰めは甘いが堅実で大崩れのないところは魅力だが、ここではややパンチ力に欠けるように思う。

   4.ウチュウノキセキ
 根っからの中山巧者。中山2−1−1−1に対し、他のコースでは0−0−1−12と一目瞭然である。飛越はまずまずだがスピード勝負に対応できないレースが多いが、スタミナは抜群で中山のような起伏に富んだコースは合っている。 距離延長は望むところで、2つの大障害さえこなせば勝機もありそうだ。

   5.ゴーカイ
 東京AJで重賞を制覇し、前走も64kgを背負い、苦手の直線ダートときつい条件ながら差のない3着に頑張ったのは評価できる。中山コースも未勝利を快勝しており問題ない。涼しくなって一時期のスランプから完全に脱した感があり、 上位争いに加わってくる一頭であることは間違いない。鞍上の横山義騎手はこのレースの連覇がかかっている。

   6.エーピーランド
 前々走は後方をぽつんと追走しただけの惨敗に終わったが、前走は平地とは言え、3600m戦をなかなかの内容で駆けてステイヤーぶりを発揮した。再度障害戦に戻るが、距離延長などは大きくプラス材料。平地力がありスタミナ抜群とくれば、 飛越さえ巧くこなせれば最後は力強く突き抜ける可能性も大きいだろう。

   7.フジノセイガイハ
 前走の京都HJは恵まれたとは言え、先行してそのまま粘って2着を死守した内容はなかなかだった。6着に敗れたとは言え、春に経験した強みは出てきそうだ。うまく流れに乗って行ければ前走の再現があってもおかしくない。

   8.ケイティタイガー
 11歳馬だがまだまだ元気一杯である。春はスタミナ勝負となってこの馬の経験が生きた形となった。中山の大障害コースは3、1、2、3、2着と抜群の安定感を示しているのも心強い。ピークは過ぎたような気もしないではないが、 得意の舞台でベテラン健在をアピールしてほしい。

   9.メジロファラオ
 言わずと知れた、障害唯一のG l 勝ち馬。春は危ない場面もあったが、最後は平地力とスタミナが生きて快勝した。昨年のこのレースも最終障害で失速してからの直線での盛り返す脚はすごかった。中山の大障害コース2、1着と適性も抜群、 一度叩かれての余裕を持ったローテーションも好感が持て、春秋連覇へ向けて視界は良好である。

   10.ヨイドレテンシ
 春のグランドジャンプ3着馬も近走はイマイチ。スタミナ比べならばここに入っても決して見劣らないが、良馬場になりそうなだけにかなり時計の要す展開にならないと苦しいだろう。

   11.ゴッドスピード
 中山の大障害コースで5、9着とこのコースへの不安は否めない。前走を使って今回は上積みを見込めそうなだけに前進は可能だが、スピードタイプだけにスタミナ比べとなる大障害コースでは力が発揮できない可能性が高い。 ゆったりとしたペースになった時にチャンスは出そうだが、それも望み辛いメンバーだけにどうか。

   12.イチバンリュウ
 前走の落馬はカラ馬の影響で仕方ないところか。スタミナに関しては問題ないタイプで、春は道悪が影響して力が出せなかったが、良馬場見込みの今回は春よりチャンスは大きそうだ。しかし、どちらかと言えば飛越の巧さで勝負するタイプ、 中山のように距離の割に障害数が少ないコースはやや不利な面もある。前走の落馬を引きずっていなければ上位争いもできそうだが。

   13.アポンマイワード
 前走を見た限り、やはり中山より東京向きに感じる。今回は相手も揃い、しかも定量戦で距離延長。成績が安定し出したとはいえ苦戦は必至だろう。

   14.リンデンバウム
 前走は心持ち早仕掛けだった気がする。そのため最後は失速した。前々走からの2走ボケがあった可能性も否めない。今回の距離延長は辛いところだが、 前々走のナッキーJSのようにうまく捌いてこればわずかながらチャンスはあるように感じる。

   15.ノーザンレインボー
 昨年春の中山大障害が一頭だけ別次元の競馬をしての大圧勝劇だった。秋は飛越のタイミングが合わず落馬してしまったが、大障害コースを含めて中山7戦6勝とコースの相性は抜群。前走の復帰戦を3着にまとめてここ一本に絞ったのも好感が持てる。 実力は一枚上であることに変わりはなく、要は気分良く走れるかどうかにかかってくる。単騎の逃げが実現できれば、あっさり勝ってしまう可能性は高い。

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阪神競馬場  12/25 ・ 8R  三木ホースランドパークジャンプステークス  芝 3800m

枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳収得賞金前 走
トーワウイングス60西谷 誠牡・5400阪 12/4・未勝利 1着
エイシンオリンピア59熊沢 重文牡・8400東 11/21・オープン 6着
ナムラプラズマ60小林 徹弥牡・5400阪 12/11・オープン 5着
イブキハイシーザー60林 満明牡・8800阪 12/11・オープン 8着
クラウドクロス59植野 貴也牡・5400京 11/20・京都HJ 落馬
マキシマムプレイズ59藤井 正輝セ・5400京 5/16・京都JS 6着
シートラスト59岡富 俊一牡・5400阪 12/11・オープン 4着
タイヨーテースト59出津 孝一牡・5400阪 12/11・オープン 3着
フィールドエフワン59北沢 伸也牡・8400阪 12/11・オープン 2着
10ザオーリュウシュン60田中 剛牡・5400阪 12/11・オープン 落馬
11ドングリ59嘉堂 信雄牡・7400中 12/4・イルミJ 3着
(別定S)

 2勝馬が1頭でほかの10頭が1勝馬。どの馬にもチャンスがありそうで混戦ムード。障害緒戦を飾ったトーワウイングス、叩き2走目で前進が見込めるエイシンオリンピア、展開が向かなかった前走から巻き返しを狙うナムラプラズマ、唯一の2勝馬で実績上位のイブキハイシーザー、 前走は不運な落馬だが、行きっぷりが戻ってきたクラウドクロス、休み明けだが距離が向きそうなマキシマムプレイズ、飛越が巧く障害数増がプラスのシートラスト、前走からの上積みが見込め、阪神得意のタイヨーテースト、前走休み明けでいきなり好走し、距離延長も問題なく、さらに前進が期待できるフィールドエフワン、 前走は最初の障害で落馬し不完全燃焼に終わったザオーリュウシュン、前走の末脚に復活の予感を感じさせるドングリ。この11頭、果たして3800mの長丁場を乗り切って真っ先にゴールに到達するのはどの馬か?

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