1999年12月


12月

サンライトストーム、逃げ切りで3勝目!
 (12/4、中山8R・イルミネーションJS)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着サンライトストーム60田口大二郎セ・73:35.5
2着ウチュウノキセキ60林 満明牡・53:35.8
3着ドングリ59三浦 堅治牡・73:35.8  クビ
4着ジュピテリアン59成田 均牡・53:36.0
5着アポンマイワード60江田 勇亮牡・53:36.0  アタマ
6着エアファントム60鈴木 寿牡・73:36.1  1/2
7着エムジースナイパー60栗原 洋一セ・63:36.6
8着ファンドリロバリー61出津 孝一牡・73:36.7  クビ
単 (1) 620     複 (1) 240 (6) 370 (5) 550
枠 1−6  3330曇・良

 大方の予想通りサンライトストームの逃げで流れたこのレース。いつものような大逃げではなかったが、ハイペースでの逃げとなった。2度目の水濠障害でトモを落とすなど決して飛越は良くなかったが、マイペースで行けたのが巧を奏したのか直線に入ってもしぶとく食い下がった。 ウチュウノキセキらの追撃をきっちりと抑えて快勝した。本質的にはスピードタイプの同馬だが、3月に中山のオープンを圧勝しており、むしろこのコースの方が相性が良い。これまで大逃げできない時は脆かったが、今回は最終障害で並ばれてからも実にしぶとかった。 次に狙うのはもちろん重賞制覇。この馬のスピードがあれば十分可能だろう。ウチュウノキセキは間隔が開いていたが、最後まで頑張った。ハイペースとなりスタミナ比べとなった直線の攻防で持ち味が生きた。やはり中山は走る。中山唯一の着外だったレースは逃げ馬に競りかけていったもの。 さらに、専用の障害コースから外回りコースに出るという特殊なコースを使った時である。上り下りのバンケットがよほど合っている馬と見た。スタミナ抜群の同馬なら中山大障害でも上位に来れるのは間違いないだろう。ドングリも中山が合っているのがはっきりと分かった。 道中は離れた最後方で斜飛の連発だった。障害の少ないこのコースは飛越の際に少々のロスがあっても大丈夫なので、持ち味のスタミナが生きてくるのだろう。最後は最内から鋭い伸びを見せていた。ここ2走からは想像もできないレースないようだった。ウチュウノキセキ同様、 中山大障害でもチャンスのある馬だ。ジュピテリアンは大崩れはしないが最後はいつも甘くなる。展開が味方したように思えた今回でも伸び切れなかった。アポンマイワードは積極的なレースを見せたが、こちらも伸び切れなかった。東京向きの同馬にしては頑張った方か。 エアファントムは水濠でトモを落とすなど本来のデキに戻っていない。この馬も追って甘いタイプで叩き合いになると苦しい。エムジースナイパーは最後の叩き合いで見劣った。実力が平均的に一枚落ちる。ファンドリロバリーは最終障害でサンライトストームに並びかけたが、その障害の着地でミス。 そこからは盛り返す力が残っていなかった。どちらかと言えば不器用なタイプ、バンケットの多い中山コースはやはり不向きだった。他のコースでの巻き返しを期待したい。

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古豪復活!? ホーマンランドオー押し切る!!
 (12/11、阪神5R・オープン)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ホーマンランドオー59熊沢 重文セ・93:29.4
2着フィールドエフワン59北沢 伸也牡・83:30.03. 1/2
3着タイヨーテースト59出津 孝一牡・53:30.1  クビ
4着シートラスト59岡富 俊一牡・53:31.1
5着ナムラプラズマ60小林 徹弥牡・53:31.52. 1/2
6着10メイショウデンセツ58△白浜雄造セ・43:32.7
7着ブレイブハンター60嘉堂 信雄牡・63:33.12. 1/2
8着イブキハイシーザー60林 満明牡・83:33.9
中止メイショウノジギク58酒井 浩牝・5落 馬10
中止ザオーリュウシュン60植野 貴也牡・5落 馬
単 (5) 830     複 (5) 250 (2) 410 (8) 1330
枠 2−5  5570     馬 2−5  5600曇・良
ワ 2−5  1670    5−8  3250    2−8  5230
(レース)
 先行したナムラプラズマは最初の障害で落馬したザオーリュウシュンに絡まれどおしで苦しい展開。それでもタスキ過ぎまでは余裕があったように見えたが、順まわりの向正面で2番手集団が一気にナムラプラズマを捕らえてレースが動いた。一気に来られてナムラプラズマは後退、 代わって先頭に立ったのはタイヨーテースト、ホーマンランドオー、フィールドエフワンの3頭。最終障害でフィールドエフワンがカラ馬に絡まれた不利もありホーマンランドオーが前に出ると最後は平地の脚でそのまま押し切った。 2着争いは内で懸命に粘っていたタイヨーテーストを最後にわずかに交わしたフィールドエフワンが制した。こちらも平地力を利した感があった。

(結果分析)
 ホーマンランドオーは叩き2走目で前走より上向いていた。3角で先頭に並びかけると最後は平地オープンの実力がモノを言い、直線で突き離した。他馬が不利を受ける展開に恵まれた感も強いが、堂々と抜け出した直線での脚はさすがと思わせた。 明けて10歳になるが、まだまだ現役で頑張れそうな感触は得ただろう。フィールドエフワンは休み明けで人気を落としていたが、レースぶりは安定していた。最終障害の不利がなければもっと差が詰まっていただろうが、内容は上々だった。 休養前に戦っていた内容を考えればこれぐらい走って当然。叩かれて次はさらに期待できそうだ。距離はもっと長くても大丈夫。タイヨーテーストも休み明けと言うことでかなり人気を落としていたが、得意の阪神、 それにオープンでファイブポインターの0.1秒差2着の実績を考えればこちらもこれぐらい走っておかしくない。最後は平地力の差もあるが、休み明けが影響していたようだ。叩かれて次の前進は見込める。 シートラストは相変わらず飛越が抜群に巧い。平地力がない分最後の平地では見劣るが、ジャンパーの資質は十分で大崩れはしないタイプである。こちらも叩かれて前進が見込めそうだ。ナムラプラズマは先に落馬したザオーリュウシュンに絡まれてやや苦しい展開となった。 また、他馬にマークされる形となり3角で2番手集団が一気に動いた時に対応できず、そこで付けられた差が最後まで縮まらなかった。展開が向かなかった要因が大きく、この一戦だけで見限るのは早いだろう。メイショウデンセツは正面の障害でバランスを崩し後方へ後退。 その後もリズムに乗れないまま何もできず惨敗した。前走の落馬の影響は大きいようだ。ブレイブハンターは休み明けの影響か飛越が全体的に雑だった。この馬で片手飛びをするのはあまり良くないみたいで、バランスを崩すことが多い。 イブキハイシーザーはほとんど存在を知らしめる場面がなかった。後方ままの惨敗。ザオーリュウシュンは最初の障害でいきなり落馬。カラ馬として頑張っていたが、強気の西下は実らなかった。メイショウノジギクは落馬の際に頸椎を骨折し、そのまま斃死という最悪の結果となってしまった。 ご冥福を祈りたい。

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1・2・3、ビクトリー!! (12/11、中山・未勝利)

 12月11日の中山の未勝利戦で「○○ビクトリー」という名の馬が3頭出走し、内から1・2・3枠に入るという珍事が起こった。 この3頭でワイドボックスを?と購入したくなりそうな感もあったが、結果はノボビクトリーが7着、アサカビクトリーは競走中止、ダイタクビクトリーは3着とあまり活躍はできなかった。 「ビクトリー」といえば、昨年の中山大障害(秋)を勝ったビクトリーアップが真っ先に思い出される。今回のことで引退してしまったこの馬の強さを思い出したのは私ぐらいか?

枠番馬番 馬 名斤量騎 手
ノボビクトリー58横山 義行
アサカビクトリー60大江原 隆
ダイタクビクトリー60田口大二郎



成田騎手、JRA通算100勝達成!!
(12/18、阪神・未勝利)


 12/18、阪神の未勝利戦でタヤスキチジツに騎乗し、勝利を収めた成田騎手はこの勝ち星が区切りの100勝目となった。シンボリモントルーなどで中山大障害を3勝、障害重賞は4勝を挙げている。 また平地でもフェスティブキングで関屋記念を制覇している。今年の5月に99勝目を挙げてリーチがかかってから半年が経過していたが、 2000年直前に達成できたことで良い正月を迎えることができるように思う。


ゴッドスピード復活! 悲願のG l 制覇!!
 (12/18、中山10R・中山大障害)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着11ゴッドスピード62西谷 誠牡・64:42.6
2着ゴーカイ62横山 義行牡・74:42.6  ハナ
3着14リンデンバウム62浜野谷憲尚牡・84:43.310
4着エーピーランド62宗像 徹牡・74:43.72. 1/2
5着10ヨイドレテンシ62山本 康志牡・64:44.614
6着ダブルサンキュー62三浦 堅治牡・64:45.02. 1/215
7着メジロファラオ62大江原 隆牡・74:45.2
8着エアファントム62鈴木 寿牡・74:45.3  1/2
9着15ノーザンレインボー62田中 剛牡・104:45.4  1/2
10着13アポンマイワード62江田 勇亮牡・54:47.8大差11
11着フジノセイガイハ62出津 孝一牡・64:47.8  アタマ12
12着ウチュウノキセキ62林 満明牡・54:48.43. 1/2
13着ケイティタイガー62嘉堂 信雄牡・114:48.9
14着セントフォルス62田口大二郎牡・54:49.32. 1/214
中止12イチバンリュウ62植野 貴也牡・6落 馬
単 (11) 610     複 (11) 240 (5) 210 (14) 1210
枠 3−6  1620     馬 5−11  1840曇・良
ワ 2−5  690    11−14  5420    5−14  3030
(レース)
 最初の障害で押し出されるように先頭に立ったメジロファラオがレースを引っ張る展開となった。2番手にノーザンレインボー、3番手にケイティタイガーとレース実績のある3頭が先行勢を形成した。ゴーカイは4、5番手、ゴッドスピードは後方2番手を進んでいた。 そしてこのコースの最難関・高さ1.6mの大竹柵に向かった。メジロファラオを先頭として15頭それぞれが見事な飛越を見せ、全く危ないと感じさせなかった。逆回りとなり、いけ垣のあとバンケットが続き、疲れが見え始めた時にやってくるのが大いけ垣障害(高さ1.6m)である。 ここで少しタイミングの合わなかったイチバンリュウが着地時に躓いて落馬。バランスを崩しての落馬で転倒したわけでもなかったので他馬にはほとんど影響が出なかったが残念であった。そして順まわりに入ると春の中山GJ同様メジロファラオがスパート。2番手以下を引き離しにかかったが、 ここまでそんなにペースは速くなかったので差が広げられず、逆にこの仕掛けで格好の的となってしまった。最終障害でゴーカイ、リンデンバウムらが差を詰めてきたときは苦しくなり、さらにその最終障害の飛越もまずく後退した。 ここでゴーカイが先頭に立つも、中を割って一気に追い上げてきたゴッドスピードが一気に並びかけて直線に向いた。直線に入ってからは内のゴーカイと外のゴッドスピードがともに全く譲らずの壮絶な競り合いが続いた。完全に2頭に絞られた手に汗握るデットヒートの軍配はゴッドスピードに上がった。
 これまで少頭数で差のついたレースの多かった中山大障害だったが、今年は頭数も多く、最後の最後まで勝負の行方が見えなかった展開となり、さぞや盛り上がったレースとなったように思う。相変わらずこのレースに対するマスコミの扱いは小さいが・・・。

(結果分析)
 ゴッドスピードは終始後方で脚をためて、平地勝負に持ち込めたのが勝因であろう。昨年は自ら動いて最後スタミナ切れ、春の中山GJは道悪と鞍ズレのためレースにならず、本来の力が発揮できていなかった。比較的落ち着いたペースで進んだ今回はこの馬向きの流れとなったが、 タイムもまずまずで障害重賞2勝の実力馬がようやく復活したと言えよう。この勝利で今年の最優秀障害馬のタイトルをほぼ手中に収めたと言って良いだろう。全く異論はない。 2着のゴーカイも負けたとは言え、勝ち馬同様の評価を与えられるものであった。最終障害で先頭に立ち、そこからゴッドスピードの急襲にも内からしぶとく食い下がったレースぶりは東京AJをはるかに上回る好内容である。 最後は残念だったが、この悔しさをバネにして来年の春に雪辱を晴らしてほしいところだ。リンデンバウムは4角で先頭2頭に並びかけたが突き離されてしまった。とは言え3着に頑張ったのは大健闘である。前走はやや早仕掛けだったこともあり失速したが、うまく折り合いが付いて最後まで踏ん張っていた。 ナッキーJSの圧勝がフロックでなかったことを見せられたようだ。エーピーランドは前走のステイヤーズS同様最後方待機。最後は持ち味のスタミナと平地力を発揮し伸びてきたが4着までだった。もう少し飛越に安定感が増せばすごい障害馬になりそうだが。 ヨイドレテンシは春の3着が偶然だけではないところを見せてくれた。距離が伸びてこそのタイプ、スタミナを要する中山の4100mがこの馬の一番力を出し切れる舞台なのかもしれない。ダブルサンキューは前々でレースを進め、4角までは頑張っていたが最後は息切れ。 しかし6着に粘ったのは大健闘。2度叩かれた次が怖い。メジロファラオは春同様のレース展開になったが、他の馬も楽をしていた分4角でお釣がなくなってしまった。早めに動く作戦が逆に格好の的となり苦しくなり、最後の障害でバランスを崩してそこから盛り返す余力はなかった。 心持ち+8kgは太かったか。エアファントムは流れ込んでの8着。ノーザンレインボーは行き脚がつかなかったのか、それとも作戦だったのか逃げずにメジロファラオをマークする番手のレースとなった。最終障害の飛越もミスして最後は余力が残っていなかった。 10着以下は最後一杯となった馬ばかり。ウチュウノキセキはコースロスが大きく、中山で見せる強引なレースぶりができなかったのが惨敗の要因。ケイティタイガーは年齢的なものもあり多くを望むのは酷だが、少々レースぶりが強引であったように思う。最後はそれが響いたか。 イチバンリュウは踏切のタイミングが合わなかった。前走に続く落馬だが、ただバランスを崩しただけであまり影響はなさそうだ。行き脚が良く手応え十分に見えていただけに残念であった。

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エイシンオリンピア、接戦を制す!
 (12/25、三木HLPジャンプS)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着エイシンオリンピア59熊沢 重文牡・84:20.4
2着10ザオーリュウシュン60田中 剛牡・54:20.5  1/2
3着フィールドエフワン59北沢 伸也牡・84:20.6  1/2
4着11ドングリ59嘉堂 信雄牡・74:20.7  クビ
5着イブキハイシーザー60林 満明牡・84:21.810
6着マキシマムプレイズ59藤井 正輝セ・54:21.8  アタマ11
7着クラウドクロス59植野 貴也牡・54:21.8  アタマ
8着シートラスト59岡富 俊一牡・54:23.3
9着ナムラプラズマ60小林 徹弥牡・54:25.1大差
中止タイヨーテースト59出津 孝一牡・5競走中止(故障)
中止トーワウイングス60西谷 誠牡・5落 馬
単 (2) 820     複 (2) 280 (10) 240 (9) 190
枠 2−8  1890     馬 2−10  3330晴・良
ワ 2−10  1060    2−9  740    9−10  850
(レース)
 3800mの長丁場ということで、ゆったりとしたペースで淡々と流れていた。クラウドクロスが先頭で以下タイヨーテースト、エイシンオリンピアと続く展開。1番人気のナムラプラズマは出遅れて最後方、2番人気のフィールドエフワンは後方2番手と人気2頭が離れた後方からのレースとなった。 1周目2角でトーワウイングスが落馬し、カラ馬となってペースがやや乱れたが何とか各馬立て直した。道中もペースは上がらず流れており、タスキあたりからザオーリュウシュンが徐々に前3頭に並びかけ一団となってきた。順まわりに入ってすぐにタイヨーテーストが右前浅屈腱断裂を発症し競走中止。 勝負の行方は前3頭に絞られたかに見えたが、シートラスト、フィールドエフワンが前の集団に取り付いて混戦模様となってきた。最終障害を飛んでエイシンオリンピアが先頭、それを追うザオーリュウシュンとフィールドエフワンが差を詰めてきて3頭の争いになったが、 スムーズにレースを運んでいたエイシンオリンピアが平地力も生かしてそのまま押し切った。2着にザオーリュウシュン、3着にフィールドエフワン。最後桁違いの脚で豪快に追い込んできたドングリは4着までだった。

(結果分析)
 エイシンオリンピアは前走を叩かれた効果からか、スムーズなレース運びだった。やや飛越に雑なところがあったものの、最後は平地力の差で押し切った。見逃せないのは鞍上の熊沢騎手の好騎乗ぶり。目下絶好調で、関西のオープンクラスのレースを3連勝で締めくくった。 ザオーリュウシュンは前走の落馬の影響もなく積極的なレース。4角では交わす手応えだっただけに最後は平地力の差か。まだ底を見せておらず、今後も期待できる一頭である。フィールドエフワンはじっくり後方から。順まわりに入って差を詰めてきたが、最後は伸び切れなかった。 直線ダートならばこの馬が抜け出していただろうが、先行馬有利の最後の可動式障害に泣いた格好。敗れはしたが、実力のあるところは見せてくれた。ドングリは直線勝負に賭けた。寸前の伸びは際立っていたが、4着までだった。もう少し飛越がマシになれば、持ち味の末脚を存分に生かしてさらに上位進出も可能だろう。 イブキハイシーザー、マキシマムプレイズはなだれこんでの5、6着。クラウドクロスは行き脚が戻ってきたが、カラ馬に絡まれて苦しくなった。距離もやや長かったか。シートラストは最後スタミナ切れで飛越が雑になり失速した。ナムラプラズマは出遅れと水濠障害の失敗で全くレースにならず惨敗。 距離短縮とコース替りで一変を期待したいが・・・。

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今年の締めくくりも三浦騎手&北沢騎手!!

 関東の最後の障害戦・12/25の中山−障害未勝利は三浦騎手騎乗のチアズニューパワーが接戦をものにし、関西の最後の障害戦・12/26の阪神−障害未勝利は北沢騎手騎乗のサンキングラッドが快勝して最後を締めくくった。 昨年も関東の最後の障害戦は三浦騎手騎乗のワカサンボーイが勝ち、関西の最後の障害戦は北沢騎手騎乗のリズムオースズカが勝っており、2年連続でこの2人の騎手で締めくくったこととなった。 ちなみに三浦騎手は1997年にはドリブルラッシュ、1996年にはフロムダークネスで勝っており、三浦騎手は4年連続で勝っていることとなる。


1999年の最優秀障害騎手は熊沢騎手!!

 熊沢騎手は今年の障害戦で16勝を挙げ、2位の嘉堂騎手に6勝差を付けてのぶっちぎりで1999年障害リーディングジョッキーの座を手にした。 今年の熊沢騎手は京都JS、新潟JS、京都HJと重賞を3勝しており全く文句なしの成績である。今年一番目に付いたのは他の馬が落馬した時の冷静な騎乗ぶりである。 京都ジャンプS、京都ハイジャンプ、ホーマンランドオーで勝った阪神オープン、三木HLPジャンプSとそれがよく現れていた。
 また、ハイフレンドコードで阪神牝馬特別を制し、同一年の平地障害両グレードレースを制した唯一の騎手であることも特筆すべきことである。

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