1998年5月


5月

テンジンショウグン、奇跡起こらず! (5/3・天皇賞(春)・G l)

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム
11着テンジンショウグン58江田 照男牡・93:25.2

 やはり、G l ともなると簡単にはいかない。11着ということで人気以下の着順だったが、9歳という年齢を考えれば良く頑張ったと思う。 今回負けたからと言って、G ll 馬ということには変わりはない。次走はどうするのか分からないが、まだ衰えてはいない。

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ニケスピリット、圧勝!! (5/9・東京5R オープン)

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差
1着ニケスピリット55▲白浜雄造牡・53:39.4
2着ドリブルラッシュ59三浦 堅治セ・73:40.7
3着シャンパンファイト59酒井 浩牡・83:40.91 1/2
単 (3) 170     複 (3) 110 (4) 150
枠 3−4  240

 ニケスピリットは京都大障害を見送って、確勝を期してこのレースに臨んだ。結果的には、直線でいつもの豪脚を駆使し、8馬身差をつける圧勝劇だった。 昨年とは違い、一線級相手でも互角に戦える今なら重賞の1つや2つ、あっさり勝っても不思議はない。 それを秋に証明してもらいたい。

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春の王者決定戦 ゴッドスピード圧勝!!
 (5/16・京都9R 京都大障害(春))


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差
1着ゴッドスピード59西谷 誠牡・54:30.1
2着ノーザンレインボー63田中 剛牡・94:33.1大差
3着エイユーダンボー58北沢 伸也牡・64:34.3
4着ケイティタイガー64嘉堂 信雄牡・104:34.51 1/4
5着セフティオーシャン58合谷 喜壮牡・54:35.0
6着オンワードアトゥ58北村 卓士牡・64:35.63 1/2
7着ファイブハッピー58熊沢 重文牡・74:36.8
中止フジヤマリジェント58林 満明牡・6落 馬
単 (2) 170     複 (2) 100 (4) 150 (7) 820  
枠 2−4  290

 今年の春に重賞を勝った3頭が同時に出走するという、過去に類を見ない好メンバーになった。2頭の中山大障害馬が斤量を背負ったため、ゴッドスピードには有利となった。 距離を考えて中団に控えたゴッドスピードだが、全く飛越に問題がなく、特にビッグスワンが巧かった。その後はノーザンレインボーを余裕の手応えでぴったりマーク。 最終障害手前で先頭に立って突き離しにかかると差は広がる一方。3秒差をつけての大勝で4連勝を達成した。世代交代の遅い障害界だが、これからはゴッドスピードが支えていってくれることは間違いない。 次からは斤量との戦いになるが、克服してほしい。そして、秋にはニケスピリットとの再戦を楽しみにしたい。2着のノーザンレインボーは−16kgの馬体減で心配されたが、2着に粘り込んだ。 63kgでもゴッドスピード以外には力の違いを見せつけた。エイユーダンボーは脚をため直線勝負にかけたのが良かった。8番人気に反する3着は大健闘に値する。ケイティタイガーは64kgの影響か、 前半から置かれ気味。最後伸びたが4着がやっとだった。セフティオーシャンはやや早仕掛け過ぎたか。いつもの脚が見られなかった。オンワードアトゥは最後完全にバテた。 ファイブハッピーは落馬の影響がまだ残っている。あの2連勝の勢いが全くない。
 「中山大障害1着馬、3kg増」がほぼ勝負を決めた感もある。同斤量でもゴッドスピードは勝てていた気もするが・・・。中山大障害も別定戦なので、斤量が勝負を分けることもある。 これでは真の障害王決定戦というものが期待できない。年1回でいいから定量戦の障害重賞を行って、真の障害王を決定した戦いを誰もが望んでいることだろう。これは障害競走を愛するすべての人の願いだと思う。

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大物登場! メジロファラオ、レコードタイムで圧勝!!
 (5/23・東京5R 400万以下)


 平地時は逃げバテのレースが続いていたメジロファラオだったが、障害では2番手追走でも折り合いのついた、安定したレースができる。 2400mの準オープン勝ちがあるように、平地力とスタミナを兼ね備えており、飛越も巧く、秋にはこの馬の時代が来るかもしれない。 未勝利での9馬身差の圧勝に続き、このレースも10馬身差の圧勝。しかも、 昨年の同時期の400万以下で達成されたアワパラゴンのレコードタイムを2.6秒更新する3:21.5で駆け抜けており、 時計的にも内容的にもこの馬の実力が際立っている。メジロ牧場からの久々の大物登場の予感がする。


ニケスピリット、快勝!! (5/30・東京5R オープン)

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差
1着ニケスピリット56▲白浜雄造牡・53:38.7
2着ネーハイジャパン61出津 孝一牡・73:38.91 1/4
3着ドリブルラッシュ59三浦 堅治セ・73:39.9
単 (5) 140     複 (5) 110 (3) 230
枠 3−5  470

 ニケスピリットにとって、同期のライバル・ゴッドスピードが京都大障害で圧勝しているだけに譲れない一戦となった。頭数こそ7頭だが、昨秋の東京障害特別では歯が立たなかったネーハイジャパン、 昨春は無敗街道を突き進んでいたキャニオンストームの2頭の参戦がレースのレベルを高くしたように思える。ニケスピリットは前走同様後方からのレースとなって、直線勝負にかけるような展開となった。 直線では自慢の豪脚で粘るネーハイジャパン以下を差し切った。これで2連勝。斤量面での有利もあるが、いつもながら直線の脚は際立っていた。 ネーハイジャパンは飛越にソツがなく、休み明けでも気分よく走ればこれぐらい駆けて当然。最後は休み明け&斤量差が出たもので、内容では勝ち馬を凌いでいるだろう。 春は間に合わなかったが、秋の重賞戦線を見据えて、重賞2勝馬は復活したと言っていいだろう。ドリブルラッシュはこれが精一杯か。オープンでもメンバーに恵まれれば今後も勝機はありそうだが、 重賞ではやや力不足のように思う。キャニオンストームは障害戦に限れば連勝後3連続4着。年齢面での衰えもあろうが、能力はあり、順調に使われていけばもうひと花咲かせることも可能だろう。

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白浜騎手、いまだ連対率10割!!
 (5/30・東京5R オープン)


 白浜雄造騎手はニケスピリットに騎乗し、最後、粘るネーハイジャパンを捕らえて快勝。障害競走での連対率10割を維持した。 これまで6度騎乗して2勝、2着4回。3kg減の恩恵があるにしても立派な記録である。



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