――作者注――

これは白の章 第9話に挿入しようと思っていたアイデアですが、ストーリーの都合上ボツになったエピソードです。

当然ボツネタですので、本編とはまったく無関係。このような行為はいっさい行われておりません。

パラレルワールドのようなものと割り切ってお楽しみ下さい。

 

 

白の章 オマケ  ラブスレイブ

 

 

「ふぅ・・・ぁ・・・」

ぴちゅ・・・ぺちゃ・・・

荒い息づかいと、淫靡な水音が響く。

ブルの口から溢れた唾液が、竿を伝い、玉袋からポタリと垂れた。

「は・・・ぁ・・・っ・・・!」

猪人の舌が亀頭を舐め上げると、ガルヴァは思わず身体を震わせた。

ガルヴァの視線が、チラリと見上げたブルの視線と絡み合う。

気持ちいいのか? そう問いかけているようだった。

「おめェ・・・上手ェな」

「そ・・・そう・・・か?」

嬉しそうに奉仕を再開するブル。

「ああ。・・・うッ・・・な、なあ・・・」

「・・・?」

手錠をガチャガチャ鳴らし、ガルヴァは囁いた。

「頼む・・・外してくれ・・・」

「いや、それは・・・」

「・・・頼むよ。終わったらまた縛ってくれればいいからよ。・・・な? このままじゃ、オレ・・・」

本心から出た言葉だった。

それ故に、ブルの心も揺らぐ。

「・・・わ、わかった・・・」

ポケットから手錠の鍵を取り出し、ガルヴァの戒めを解く。

ガルヴァは待ってましたとばかりにブルの頭を抱きかかえた。

「ああ・・・すまねェな・・・」

「ん・・・」

頭を抱えられ、嬉しそうにブルはガルヴァのチンポにしゃぶり付いてきた。

ガルヴァは目を閉じて、そんなブルの後頭部を優しく撫でてやった。

が、やがて腰を引く。

もともと長持ちするタチではない。このままでは口だけで終わってしまう。

「?」

「・・・イきそうなんだよ。おめェ、上手すぎるんだ」

「へへへ」

「よし、んじゃ今度はオレの番だ」

首輪を外して放り、ガルヴァは膝をついた。

そしてブルを立たせる。

「ああ・・・久しぶりのチンポだ・・・」

膨らんだ股間に顔を埋め、頬ずりする。

感触からして、大きくはない。ガルヴァと同等か、ヘタをしたらそれ以下かもしれない。

・・・ケツ掘らせるにはちょっと物足りねェかな・・・

チラリと見上げる。

ブルはおびえたように眉根を寄せて目を閉じていた。

「怖がらなくていい。オレに任せとけ」

「う・・・うん・・・」

「男とすんのは初めてか?」

「うん・・・」

「ヘヘッ、その様子じゃ、女ともしたことねェだろ?」

「う・・・」

図星だったのか、ブルは返事に窮する。

「んじゃ、初物いただき〜」

ベルトをほどき、ズボンのホックを外す。

そっと降ろすと、小さいながらにしっかりと盛り上がった下着が現れた。

先走りのシミが浮いた先端に鼻をこすりつけ、ガルヴァはその匂いと感触を堪能する。

「うぅ・・・は、はやく・・・」

焦らしに焦らされ、切ない声を上げるブルケット。

ガルヴァはニヤリと歯を見せると、

「いっちょまえに催促してんじゃねェよ」

と言い切って、再び下着の上から愛撫を始める。

「ああ・・・っ」

「へへへ。んじゃ、そろそろご開帳と行くか?」

「う、うん・・・」

下着のゴムに手を掛け、わざとゆっくり、ガルヴァはそれを脱がせた。

現れたそれは、予想通り先端まで皮の被った可愛らしい包茎チンポだった。

パンツの上からでも相当キツかった臭気がさらに凶悪になってガルヴァの鼻を襲う。もちろん、彼にとっては極上のワインなどよりよほど芳醇な香りだが。

ガマンできなくなり、ガルヴァはその包茎チンポにしゃぶり付く。

口の中一杯に匂いと味が広がって、ガルヴァのチンポも痛いほど力を漲らせた。

舌で皮を剥き、亀頭に吸い付くようにして、咥内でしごいてやる。

「あっ! ぁんっ! ・・・で、出ちゃう!」

ブルが泣き、ガルヴァは慌ててブルのチンポを吐き出した。

「冗談じゃねェ。まだまだこれからだぜ?」

「ぁう・・・でも・・・」

しょうがねェな、と呟いてガルヴァはブルを振り向かせた。

「・・・?」

「これ以上チンポいじられたらイッちまうんだろ? だったらこっちいじるしかねェじゃねェか」

そういってブルの大きな尻に顔を埋め、短い尻尾を握る。

「ひぅっ!」

変な悲鳴を上げてブルの背筋が伸びる。

おかげでガルヴァの顔は彼の尻たぶに挟まれる形となった。

「ぷは! おい、ケツ広げろ!」

「う、いや・・・でも・・・」

「でも、なんだ? イヤなのか?」

もっとも、今更イヤだと言ったところでガルヴァの心は決まっているのだが。

「・・・そこは・・・アニキのために・・・」

アニキ?

さっきの獅子人、ライトリックの事か。

「なんだよ。アイツもゲイなのか?」

「いや・・・アニキはノンケだけど・・・」

「おいおい。脈のない相手に操立ててどうするんだよ?」

「う・・・でもぉ・・・」

「ノンケが男のケツ掘ってくれるワケねェだろ。一生処女でいるつもりか? こんないいケツしてんのに、もったいねェ」

ぱしん、と尻たぶをひっぱたく。

ブルは小さく悲鳴をあげると、その小さな尻尾を跳ね上がらせた。

「いいから、おめェの処女、オレによこせ」

立ち上がり、後ろから抱きしめるようにしてブルに囁く。

どうやらこの男は耳元で囁かれるのが堪えるらしい。そう見切ったガルヴァの戦法だった。

「う・・・うう・・・」

「ホントは掘って欲しいんだろ?」

ケツの割れ目に自らのチンポをあてがい、上下させる。

ガルヴァはわざと鼻息を荒くして、ブルの首筋に熱い吐息を当てた。

「ああっ・・・!」

ガルヴァの手が前に回って、ブルのチンポを優しくしごく。あんまりしごいてイかせてしまってももったいないので、そこそこで切り上げて上へ。

大きく突き出た腹を撫で、飛び出したへそを指でつまむ。彼はでべそだった。もう片手ではその肉を少々乱暴に掴み、離すを繰り返す。ぱしん、と腹鼓を打つと、ぼよん、と音を立てそうな勢いでブルの腹が震えた。

人のことは言えないが、いい腹だ。オレは別にそうでもねェが、デブ専にゃたまんねェ肉感だろうな。

汗でじっとり湿った腹を撫で上げ、胸に手をやる。

両手で揉みしだくと、ブルは女のようにあえぎ声を上げて感じた。

どうやら胸が感じるらしい。

ガルヴァは前に回り込むと、シャツをたくし上げ、ブルの胸を責めた。

時には優しく揉み、時には強く鷲掴み、ぷっくり膨らんだ乳首を指でつまむ。

「あああッ!」

「ん? どうした? オイ?」

わかっているくせに、わざとらしく訊き、乳首を責める。

指の腹で擦るようにして弾いてみたり、爪を立てたり。

「ひ! ああっ! ダメッ!」

ガルヴァの愛撫に合わせ、全身を震わせてブルが喘ぐ。

豊満な胸に吸い付いて乳首を舌の上で転がし、甘噛みすると、ブルは大声で哭いた。

これだけでイッてしまいそうな感じ方だ。

見てみると、チンポから垂れた先走りが床に小さな水たまりまで作っている。

「へへへ・・・感度いいな、おめェ」

顔を上げて、ブルの口を吸う。

じゅる、と二人の唾液が混じり合い、溢れて顎を伝った。

「はぁ、はぁ・・・あ・・・」

ガルヴァはブルを床に押し倒し、覆い被さってキスを続ける。

大きな腹と腹がぶつかり合って、少し息苦しかった。二人とも大量に汗をかいている。

・・・デブ同士でヤるもんじゃねェな・・・

こう見えてガルヴァは面食いだ。どちらかというとスマートな体形が好みである。筋肉質ももちろん好きだが。

「ふぁ、あ・・・」

自分によく似た体型はあまり好みではなかったが、腕の中で喘いでいるブルは素直に可愛いと思えた。

ブルの足首を掴んで、そっと持ち上げる。

彼は、今度は抵抗しなかった。

「ヘヘッ」

足を抱え上げて、とうとうその秘部をあらわにさせる。

顔を近づけると、当然臭い。

しかし、男同士の交わりに慣れたガルヴァには、なんてことない、むしろ興奮を促進させる匂いだった。

「――うああっ!」

そこに舌を這わせると、ブルが大声で啼く。

「おいおい、感度良すぎだろ、おめェ」

「だ、だって! ・・・ぁあっ!!」

悪い気はしない。むしろ、嬉しい。

調子に乗って、ガルヴァはブルのケツを舐め続けた。

しばらく舌でほぐしてやると、指くらいなら簡単にくわえ込むまでに至った。

「おーおー。処女とは思えねェな、オイ」

指をつっこんでやる。

ブルは頭を振って泣いて答えた。

おそらくもう、まともな思考は出来ていないだろう。

「んじゃ、お待ちかねだ」

ブルの胸に跨り、顔の前にチンポを突き出す。

ほとんど反射行動のようにそれをくわえ、必死で刺激を与えるブル。

ギンギンにいきり立ち、唾液で光るチンポを口の中から抜き取ると、ガルヴァはブルの菊門にそれをあてがった。

「あ・・・あぁ・・・」

「ハァ・・・行くぜ・・・?」

ず。

「――ッ!」

声にならない叫び声を上げて、ブルが大きく首を振る。

まるで赤ん坊がいやいやをするかのような仕草だったが、ガルヴァは当然無視した。

ずり・・・。

「ひぁあああっ!」

ガルヴァの進入に、ブルが涙を流し、逃げようと身体をくねらせた。

しかし、ガルヴァはそれを許さない。

しっかりと組み伏せ、押さえつけ、犯す。

「イ、イヤだ! 痛いっ! 痛ッ! アニキ! アニキーッ!」

ここにはいないライトリックに助けを求めるも、その声は届かないことを知っている。

そして、心のどこかではそうであって欲しいと願ってもいる。

「――うるせェよ」

額に汗しながら、ガルヴァはブルの口を塞ぎ、犯し続けた。

やがて全てを挿入すると、その余韻を与えることなく腰を引く。

暴れるブルを押さえつけ、口を塞ぎながら。

「ふぅ・・・いいぜ・・・おめェのケツ・・・」

もう一度、突く。

今度は少し速いスピードで。

すでに相手を思いやる気持ちはなく、ただただ自分の快楽のためにだけ、腰を振る。

「――ッ! っ! んーっ!」

口を塞がれたブルが声無く泣いた。

涙と鼻水とよだれでベタベタになった顔を見ると、ガルヴァの嗜虐性に拍車がかかる。

腰を強く打ち付け、ブルの肥体を震わせてやる。

すでにブルに抵抗の力はなく、ガルヴァは腰にのみ意識を集中させていた。それでも口を塞ぐ手は離さない。

ぱん、ぱん、と肉と肉のぶつかり合う音がいやらしく鳴り響いた。

汗が玉になって飛び、床を濡らす。

「――お・・・! おおッ!」

絶頂が近い。

ガルヴァは必死になって腰を振り、快感をむさぼる。

やがて。

「――ぅッ!!」

ずん。とブルを深く刺し貫き、ガルヴァは果てた。

大きな体をわななかせ、男に男の密を注ぎ込む。

「――!」

ガルヴァの射精に合わせ、ブルの身体も震えた。

気が付くと、すっかり縮こまってドリルのようになった彼のチンポの先端からも、白い密がこぼれていた。

大量に射精したガルヴァは満足し、大きく息を吐いてブルの身体に覆い被さる。

腹と腹が密着し、ガルヴァのチンポがずるん、と抜けて白い糸を引いた。

「ふゥーッ」

「・・・・・・」

ブルの目はキスをせがんでいたが、ガルヴァは無視して目を閉じた。

 

 

 

 

モドル