○平成13年度デイキャンプ(平成13年11月11日) 美並村フォレストパーク373にて

 岐阜野尻湖友の会恒例のキャンプを実施しました。今回は、と言っても、宿泊を伴わないデイキャンプとし、「骨のペンダント作り&バーベキュー」をメインに行いました。

 今回の会場となったのは、フォレストパーク373です。
ここは、平成11年のキャンプでも利用したところで、友の会としてとても気に入った場所なので、再び訪れることとなりました。
 午前中は、午後の骨器作りのための「石器作り」です。

 石器作りにはおなじみ下呂石を用いました。10月に有志で取りに行き、たくさんの母岩を採取してましたので、使いたい放題でした。初めての参加者も夢中になって取り組むことができました。
 右上にある写真は、細かい加工をしているところです。今回作っている石器は「錐器(すいき)」と呼ばれる物。今で言うキリやドリルのように穴をあける道具です。先をとんがらせた丈夫な物を作ることができるかはこの作業にかかっています。
 上の写真下に並べられているのが、今回参加者が作成した石器の数々です。右半分がいわゆる「錐器」として穴あけに使う物。左半分の大きな石器3点は、スクレイパー(皮をはいだりする道具)やナイフとして用いる石器です。
 いよいよお待ちかね「バーベキュー」の時間です。

 安全でおいしいお肉に新鮮な野菜、魚介類も少々。炭焼きの味を堪能しました。参加者の中には、「午前中に作った石器を使っていろいろやると思っていた・・・」とちょっと残念がる人も見られました。
 昨夜から煮込んで、この日のために準備された「おでん」も登場。実にいい味が出てましたよん。さらに、けんちん汁作りには突如結成された「お子様お手伝い隊」も参加しました。ほんとにお姉さんのお手伝いになったかどうかは・・・。でも、楽しんでもらえたのでOK、OK。ついでに内緒の話をしますと・・・このけんちん汁の味付けの調味料がないことが発覚!「買いに行こうか」と言う声もありましたが、「きっと、受付で言えばもらえるんじゃない?」との意見が・・・。強力な主婦パワーが後押しして、コップ一杯の醤油ゲットに成功。無事に味付けもできましたとさ。めでたしめでたし。
 午後は、本日のメイン「骨のペンダント」つくりの時間です。

今回用いた牛の大腿骨(左端は骨を割った物)

説明を聞く参加者

石でこすって磨いているところ
(石に着いている白い汁は、削られた骨の粉)

午前中に作った石器で穴をあけます
この作業は時間をかけてじっくりと・・・

磨き上げた骨

完成した「骨のペンダント」

 今回用いた骨は牛の大腿骨。足の付け根から膝(ひざ)そして足首までの部分でなんと8kgもある大きな物です。(写真参照)骨は、何時間もかけて煮込んで肉を取り除いていくうちに臭いもとれますが、念のためパイプ洗浄剤や漂白剤につけ、細部の肉を溶かしたり骨を白くしたりしました。骨が大きいので、鍋には入らず、煮るのも大変でしたが、もっと大変だったのは骨を割ることです。大きな石をぶつけてもなかなか割れません。改めて骨の丈夫さを感じました。
 ペンダント作りは、ます骨を磨くことから始まりました。作業は簡単で河原の石(最初はざらざらした物がいい)にこすりつけるだけ。骨を水に浸しておくと、柔らかくなって加工しやすい様です。骨の元の形を生かしながら、自分の思いの形に仕上げていきます。
 磨き上げられたら、次は、ひもを通す穴あけ。午前中に作った石器(錐器)が活躍します。ここでも、水は重要な働きをします。柔らかくしながら、じっくりと穴をあけていきます。あわてたり力を入れすぎたりすると、石器が欠けてしまい作業中断になってしまいます。参加者は慎重に作業を進め、しっかりと穴をあけることができました。(念のためにドリルも準備しましたが、出番はありませんでした。)


 「石器」、「バーベキュー」、「骨のペンダント」と、3つの内容を行った今回ですが、なかなか充実した一日になりました。参加者の中からも、「またやりたいね」と言う声が出ていました。お子様は、「バーベキューがおいしかったし楽しかった。」と言っておりました。
 この一月ちょっと前には「狂牛病騒ぎ」があり、参加者数に影響があったとは思います。しかし、この日の時点では、市場に出ている牛肉は検査済みの安心して食べられる物で一安心。また、来年もバーベキューやりたいですね。

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