|
石器づくり
まずは石器とは何か、どんな種類のものがあるのかのお話を聞きました。現在つかっている刃物を考えるだけでも、ナイフ、包丁、皮むき、・・・とたくさんでてきますよね。それを石で作るということで、参加者も大はりきりです。
そして先月取ってきた下呂石の説明。石器を作るには黒曜石という石のような、ガラス質の石が適しています。その石を細かく加工して形を整えると出来上がりになります。 |
石器づくりの最初は、母岩といわれる大きな石をたたいて、剥片(はくへん)を取ることから始めます。
右の人がやっているように、ひざの上にタオルのようなものをひき、母岩をしっかり固定し、たたき石ではしをたたきます。このとき、母岩の向きやたたく方向によって、とれる剥片(はくへん)の大きさや形が違います。石の目をみて、たたく方向を考えて作業しましょう。
|
|
|
これが母岩から取れた剥片(はくへん)です。切れ味はとても鋭く、このままでも十分石器として使えます。しかし、どの面もしっかり切れますので、持つところを作る必要があります。この剥片は、平らな面の上側をたたくと下側がはがれとれる性質があります。この性質を利用して、大きさを調整したり形を整えたりします。鋭い刃をつぶすには、その部分を押しつぶすようにしてやると、らくにできます。 |
参加者は、理屈がわかり一所懸命に作業にかかりました。しかし、なかなかうまくいきませんでした。まず、そんなに簡単に剥片ができない!できても、小さなかけら程度のもので、ナイフとして役に立たない!できたと思うと、加工していく内に刃がかけてしまって切れない!これではナイフにならない!そんな連続でした。
でも、一時間くらい努力して、何とか自分のナイフ(マイナイフ)を作ることができました。そのナイフでリンゴの皮むきに挑戦!こちらも悪戦苦闘の連続・・・。
もし、今回の参加者がこのまま石器時代にタイムトリップしたら、きっと全員苦労することでしょう・・・。ひょっとしたら、全滅?
|
|
|
|
夕食はバーベキュー
今回の夕食はバーベキュー!みんなで炭火を囲んでの食事は盛り上がる盛り上がる・・・。小中学生はがつがつ食べる食べる・・・。女性陣も負けずにわいわいがやがや、むしゃむしゃ、ぱくぱく・・・。楽しいひとときでした。
でも、ちょっと待てよ?と気づいたのは、あるお方。買い出し部隊がまだ帰ってきていないではないか!でもご心配なく。その人たちの分はとりあえず残しておきました。 |
|
夜は星空観察会
夕食が終わる頃、夜空には美しい星たちがいっぱいでした。東の空には木星や土星、真上より少々西の方に夏の大三角が見られました。
なんでも、日本の真ん真ん中の地で星空観察会があるということなので、その会に便乗しようと、まずは子どもたちだけ車で移動。ちょっと小高い山の上まで登って、望遠鏡で木星、土星、月を見せていただきました。これらの星を初めてみた子も多く、感動的な声を漏らしていました。星空全体にわたって星座や惑星の位置を確認した後、しし座流星群の話をしてその場を離れました。ロッジに戻っても、星空の美しさは忘れられず、再び会員が持ってきた望遠鏡で星を見る参加者もいました。朝方には「明けの明星」といわれる金星も見ることができました。
都会で生活していると目にすることができない多くの星たち。今回は天気にも恵まれ、貴重な体験をすることができたと、感想を述べる参加者が多くいました。
|
|
|
|
夜は楽しく
夕食、星空観察に続いて、仲間の輪(和でもよし)を広める会を持ちました。もう、みんな元気元気。子どもはジュースで、大人はスペシャルドリンクで、乾杯!あとは、みんなのおしゃべりが延々と続きました。
ここで張り切りすぎた老若男女は、次の日の目覚めもハイキングもつらかったことはいうまでもありません・・・。 |
|