cinema eye
鑑賞日96/4/7（ビデオ）
今は亡き名女優ジェシカ・タンディ主演のロード・ムービー。ブリジッド・フォンダとの共演が話題になりました。
物語は、若くて売れない芸術家夫婦が、トロントからジョージアまで静養にやってくるところから始まります。そこでかつて名バイオリニストだった老婦人カミーラに会った妻のフリーダは、２人でトロント目指して旅立ちます。さて、２人の旅にどんなハプニングと結末が待っているか。。。
なんたって、ジェシカ・タンディがいいです。とにかくカミーラというのはちょっと虚言癖のある威張った婆さんなんですけど、かわいげがあって許せてしまうんですよね。そこはかとないユーモアと人柄の良さを漂わせている彼女のキャラクターにぴったりです。そして、ラストの彼女のロマンス。かつてこれほど高齢でかつ美しいラブシーンがあったのか、と思わせるほど品のあるシーンでして、これだけでも映画史に残るかと思わせます。ストーリーはカミーラに触発されたフリーダが自信を持ってその才能を開花させる、という展開になっていくのですが、それよりもジェシカ・タンディの凄さばかりが目立つ映画に仕上がっています。淡々として美しい映画がお好きな方にお勧めです。
今回の木戸銭…１１００円
