cinema eye
鑑賞日92/1/5(ビデオ)
またまた古い映画の話題で恐縮です。この映画は日本映画の傑作でありながらまだ見ていなかった作品だったので、前から見たかったのです。
ストーリーはご存知の通り、映画撮影現場を舞台に、スターの銀ちゃん(風間杜夫)と、大部屋のヤス(平田満)、それに二人の間で揺れ動く小夏(松坂慶子)の3人の物語です。
哀愁とユーモアに満ちたこの映画は、実に快調なテンポで物語が進行し、全く 観ている者を飽きさせません。身勝手なくせに憎めない銀ちゃん、徹底的に人が 善いヤス、そして最後にはマリア様のようないい女になる小夏。登場人物がかなりエキセントリックなのにもかかわらず、妙に実感があって生き生きしていて。。。
笑いながらしみじみとしちゃう、まさに日本映画の一番得意とするところです。こういう映画に対する愛情を感じさせてくれるような作品があると、まだまだ日本の映画界も死んではいないなぁ、と思います。
今回の木戸銭…1300円