cinema eye
鑑賞日92/1/4(ビデオ)
いまさらちょっと前の映画の話題で申し訳ありませんが、以前から見たかった映画をようやく休みを利用して見ることができたので感想などを簡単に。
ストーリーはもうご存知のかたも多いと思いますが、アメリカの伝統と規律を重んじる進学校にロビン・ウィリアムス演じる英語教師が赴任します。彼は押しつけではない教育を目指し、自由に学び感じることを生徒たちに教えます。彼に感化された生徒たちは、次第に生き生きとし、自らの道を見つけ始めますがそれが学校側や親たちとの対立を引き起こし、悲しい事件が起き結局ロビン・ウィリ アムスは学校を去らなければならなくなる。。。
ま、言ってみれば日本でよくある学園青春ドラマと大差ない内容です。少し辛口ではありますが、ステレオタイプの登場人物群は日本でも見慣れてしまったキャラクターです。そのまま金八先生化してもさほど違和感はないことでしょう。ただ、それでも見た者の心を引きつける力があるところが、凡百の青春ドラマとの差で、それはやはり役者のセンスであり、監督の力量であり、お金のかかりかたの差であるわけです。
つまり、言っていることは平凡であるかもしれないけれど真理なのです。青春は奔放に自由に楽しくやらなきゃいかんよ、ってことは誰でも思う。だからと言って別に映画でいまさら言わなくても、というのは違うんです。誰でもすぐにいいやすい、思いつきやすいテーマだけに、それを語る以上はきちんと見せてくれなきゃね、ということなんです。それを証明してくれたのがこの『いまを生きる』だと思います。
ちょっと誉めすぎたかもしれません。「感動の名作」みたいなタイプの映画は嫌いだ、という人にはお勧めしかねます、確かに。できたら高校生くらいのまだ感受性豊かな年頃の子に見て欲しい映画ですね。
今回の木戸銭…1100円