cinema eye

『フィッシャー・キング』

鑑賞日92/4/21(劇場)
 かのテリー・ギリアムとあのロビン・ウィリアムスが組んで、どんな映画になるのかと楽しみにしていた『フィッシャー・キング』を、ようやく見に行くことができました。

 で、結論から言えば良かったです。途中ちょっとダレましたが、最後は一気にハッピー・エンドへと気持ち良くなだれ込んでくれて、素敵な都会のファンタジーに仕上がっています。

 登場する人物が皆、個性的・魅力的なんですよね。どっちかというと、ギリアム独特の臭みが薄く、ロビン・ウィリアムスのヒューマンさが勝っている感じで、そういう意味では日本受けするポピュラリティがあると思いましたが、それでもあまりお客は入っていない感じでしたね。

 NYを舞台にした映画としても、最近では出色の出来ですね。NYという街の異次元的な魅力がテリー・ギリアム独特の中世的世界と融合して、ミステリアスかつアナーキーに描かれています。

 名古屋では『レナードの朝』と2本立てなんですが、これはお得だと思うなぁ。

今回の木戸銭…1200円