cinema eye
鑑賞日92/3/10(劇場)
都会の生活に、人生に疲れた中年3人組が、心からの笑顔を見つけるために(クサイな、このフレーズ)休暇を取ってカウボーイ体験ツアーに参加する、いかにもアメリカっぽい映画です。
シリアスな問題もいろいろと含まれていますが、それらを深刻に扱わず、コメディ仕立てにしてさらりと見せるあたりは、さすがにアメリカ映画です。2時間を少なくとも飽きさせずに一気に見せてしまうところは評価できます。結構シャレた台詞も多いし、それなりに感動させてくれるし、とりわけ30代にはグッとくるところが多々あります(僕の場合特に女性関係なんかね。。。)
ですが、絶賛とまではいきませんねぇ。なんか「おいおい、本当かよ」という嘘臭い、いかにも映画で候のご都合主義的な部分も多すぎますからね。もちろんコメディ仕立てですから、それくらいは許してあげてもいいのですがコメディでなくては、結局この物語は成立しなかったのでは、という疑問も拭えません。そのあたりについついこだわってしまいがちな人はちょっと、と思うかも。笑わせて、泣かせて、考えさせて、みたいな映画はそのへんの呼吸が難しいですね。
そおいう事とは別に、老カウボーイ役のジャック・パランスが渋いです。かっこいいいわぁ、この人。「シェーン」の仇役をやった人ですよね。昔の悪役スターって、歳とるとみんなかっこ良くなりますねぇ。
あ、それと子牛が可愛い。
今回の木戸銭…1200円