cinema eye

『ボーイズ・ドント・クライ』

鑑賞日01/6/15(ビデオ)
 性同一障害の女性に起こった実話を映画化した社会派ドラマ。かなりシリアスで、特に後半はズシッと胃にこたえるような内容です。

 1993年、ネブラスカ州リンカーンのティーナ・ブランドンは男としてしか生きられない性同一障害者。フォールズ・シティでエナという新しい恋人を見つけるが、仲間に実は女性であることを知られてしまう。。。

 アメリカの田舎町を舞台に繰り広げられる凄惨な愛の物語は、前半こそやや退屈ですが、後半に入るとドキドキするようなスリリングな展開になります。しかしこれは娯楽作ではなく、あくまでも重いメッセージがこめられた作品。後味も決して良いとは言えません。それだけに性とは、差別とは、愛とは、と思わず考えさせられてしまいます。

 難しいことや重い話が苦手な人は見ない方が賢明かも。しかし、できたらこれから恋愛をする若い人にこそ見て欲しい作品でもあります。

今回の木戸銭…1000円