cinema eye

『アポロ13』

鑑賞日96/7/19(ビデオ)
 乗りに乗っているトム・ハンクス主演のパニックドキュメンタリー映画『アポロ13』をようやくビデオで見ました。さんざん話題になったCGは期待値が高かっただけに「ふーん」という感じでしたが、確かに昔の映画に比べてずっとリアルになっている分、映画のストーリー自体に素直に入っていけるのはいいですね。

 ベースが男たちの集団ドラマですから、奥さんが家でやきもきと心配する以外は大の男どもが右往左往しまくっていました。最近の若者と違って、当時の連中はみんな男臭いしきりっとしているし、こういう男の集団ドラマには実によくはまりますね。主役のトム・ハンクスもいいけど、脇を固める連中がみな癖のある、でも基本的にはプロフェッショナルな感じで2枚目ではなくてもかっこいいです。

 実話をベースにしているんですが、そこはさすがロン・ハワード監督、たっぷりと娯楽スパイスをかけていて、助かるとわかっていても、途中何度も手に汗を握ってしまいます。

 難点を言えば、全体にちょっとドラマとしての線が細いというか、実話である以上仕方ないんでしょうが、ちょっと真面目過ぎて臭みが少なかったですね。もう少しコテコテにしても面白かったんじゃないのかな、と思います。

今回の木戸銭…1400円