幹事クリタのコーカイ日誌2014

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3月23日 ● 自信が実力を引き出す。

 大相撲春場所、大関鶴竜が横綱白鵬を倒していよいよ優勝と横綱昇進に王手をかけました。1敗同士の対決となったこの勝負で鶴竜は堂々と白鵬を寄り切りついに単独トップに。千秋楽で琴将菊に勝つか、白鵬が日馬富士に負ければ優勝が決まります。そして先場所14勝1敗で優勝決定戦で優勝を逃している鶴竜は、今場所13勝以上の優勝なら横綱昇進と言われていたので、とにかく決定戦であっても優勝すれば綱取りも決まると思われます。

 それにしても先場所からいきなり覚醒した鶴竜の強さは目を見張るばかりです。それまでは勝ち越すのがやっとの「クンロク大関」だったのに、急に2場所連続で優勝争いするような力士になりました。僕が子どもの頃に琴桜が同じように突如覚醒して2場所連続優勝して横綱に昇進したときのことを思い出します。あの頃は玉の海が急逝して一人横綱の北の富士も晩年で不調だっただけに、昇進しやすい条件が整っていました。今の鶴竜は白鵬、日馬富士、稀勢の里と同格以上の力士がひしめていて、その中でよくぞこれだけの成績を上げられたものです。逆に言えば今場所のチャンスを逃したら、またこの先はどうなってしまうかわからないとも思います。

 大相撲に限らず、スポーツの世界では急に強くなって花開くことがあります。これはどうやら精神面での成長が必要なようです。潜在的な実力はすでにあったのに、それを引き出すだけの精神力がなかったのが、何かをきっかけにして自信をつけたり考え方を大きく変えたりすることでポテンシャルが十分に発揮できるようになる。鶴竜にもそうしたチャンスがあったと聞いています。

 僕はスポーツではないですが、サックスは最近急に上達してきた気がします。以前よりも力まずに気楽に吹けるようになって、その背景には何とかなるという自信めいたものがついてきたからだと思っています。それで人前で吹くときに肩の力が抜けるようになりました。自信がついた理由はよくわかりませんが、やはり昨年12月の発表会でうまく吹けたことが契機になったのかも知れません。

 長年やっているテニスでも過去に何回かそういうメンタル面でのステップアップがあってトータルな「テニス力」が上がったことがありました。だから成果は出なくても、コツコツと練習して力を蓄えておけば、きっかけさえあればブレイクスルーできるのです。鶴竜もぜひ優勝と横綱昇進を手にしてほしいと思います。


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