幹事クリタのコーカイ日誌2014 |
3月15日 ● 宇津井健の訃報。 俳優の宇津井健が亡くなりました。芸歴が長く、また当たり役の多い人で「スーパージャイアンツ」、「ザ・ガードマン」、「赤い」シリーズ、「さすらい刑事旅情編」、「ごくせん」、「渡る世間は鬼ばかり」など、主演でも脇役でもいつも誠実で好感の持てる役柄を演じていました。役者は大抵悪役、憎まれ役などを演じて玄人筋の評価を受けようとするものですが、宇津井の場合は最初から最後までまっすぐな役が多く、ついに犯人役は演じたことがなかったそうです。 百恵ファンの僕にとっては、なによりも彼の代表作は「赤い」シリーズであり、百恵の父親役はこの人しかいないと思っています。百恵自身も本当に宇津井のことを慕っていたそうですが、僕も理想の父親だなと思いながら中学生の頃に見ていました。百恵ファンとしては、三浦友和に好感を持つまでにかなり時間がかかりましたが、宇津井のことは最初から認めていました。 晩年は渋いおじいさんの役が多かったですが、最後まで往年の爽やかで明るい二枚目スターとしての姿を維持し続けたのは立派だったと思います。ご冥福をお祈りします。 |