ホワイトデーです。義理チョコが廃れたいま、当然のごとくホワイトデーも廃れてきています。以前はデパートのホワイトデーコーナーにはハンカチやポーチなどの小物がたくさん並んでいて、部下へのお返しを夫に頼まれたとおぼしきセレブ奥様が大量買いしていましたが、最近はあまりそういう姿は見かけません。お返しは結局チョコレートが一番ということか、ゴディバやデパ地下の高級チョコ店にホワイトデー用の詰め合わせが並んでいて、そこでオヤジが思案深げにチョコ選びをしています。

　かつてのホワイトデーは「倍返し」とか「３倍返し」とか言われていました。まして義理チョコではない本命チョコの場合は３倍どころか「１０倍返し」（半沢直樹か？）くらいの「エビでタイを釣る」ような事例も少なからずありましたが、いまチョコ売り場に並んでいるのは1000円から3000円程度の適度な価格のチョコが多いようです。3000円のチョコを贈って３万円のバッグをゲット、なんて時代はとっくに終ったんでしょう。2014年のホワイトデーはすっかり堅実で地味です。

　僕もバブル時代はブランド物のハンカチとかをお返しにしていましたが、今年はもうチョコの詰め合わせです。結局一番喜ばれるのはいつの時代も「消えもの」。まして甘いものは男性よりも女性が好きなのですから、美味しいチョコに限るということでしょう。一応各店でちょっと試食させてもらって「これは美味しい」というものを選ぶようにしています。

　プレゼントするのは嫌いじゃないので、喜んでもらえるなら嬉しいのですが、できたらもう少し時期が遅いともっといいです。クリスマスとホワイトデーが近すぎるので新鮮さが薄れます。できたら５月か６月くらいだとインターバルがちょうど良いんですけどね。