幹事クリタのコーカイ日誌2012

[ 前日翌日最新今月 ]


 
6月8日 ● フェイスブックで全裸になってはいけません。

 この「コーカイ日誌」の始まりは1996年。いま16年目を迎えています。当時は日本でもこうしたweb日記なんて数百しかなかったのではないかと思います。もちろん僕の周りでは誰もやっておらず、ネット上に日記を公開している人は、もちろん全てネットで知り合った人だけでした。

 最初から僕は実名で書いていますし、周りにも書いていることを隠していなかったので、僕の日常は毎日読んでくれている人には筒抜けです。自分だけ一方的に周りに個人情報を晒しているようなもので、まるでみんなスーツを着ているのに僕だけ海パンひとつでビジネス街にいるような気がしたものです。さすがに実名で書いている以上、海パンを脱ぐようなことまでは書きませんでしたが、なんだか不公平感は常に感じていました。

 その後、ブログの登場で一気にネットに日常生活を公開する人が増えました。僕の周りでもようやくブログを書く人がチラホラ出てきて、これで海パン党が増えるぞと期待したのですが、結局ブログを続けることが難しいのか、短い期間でみんな離脱してしまいます。風邪もひかず怪我もせずに海パン一丁であり続ける難しさ、みたいなものが、徐々に知られていきました。常に海パンだけでいるのは危険を伴うのです。ネット上で怪我するのはもちろん、時にはそれがリアルな日常にも跳ね返ったりしますから。

 そして最近はSNSの普及に伴い、ブログではなくツイッターやフェイスブックを通じて海パンになる人が爆発的に増えています。特にフェイスブックは基本的に実名であり、読んでいる人もリアルな知り合いが中心なので、ついつい気安く個人情報を晒してしまいがち。それがフェイスブックの持ち味でもあるのですが、中には僕のブログなんかよりもはるかに小さな水着で仁王立ちしているような人もいます。

 「おー、みんな海パン仲間だ」と嬉しく思う反面、そんなに脱いじゃって大丈夫か、と思う人も多く、フェイスブックだからと言って油断していると痛い目に遭うぞと心配になります。個人情報が漏れることを恐れていては何も書けません。だからこそ、どこまで晒してどこを隠すのか、ということをきちんと計算して書くべきなのです。脱ぎ癖がある酔っ払いみたいに、フェイスブックで海パンまで脱いじゃったらいけません。もちろん、比喩的にではなく全裸になるのもダメですが。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」