幹事クリタのコーカイ日誌2006

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8月29日 ● 全米オープンテニス開幕。

 いよいよ今年最後のグランドスラムである全米オープンテニスが始まりました。いつものことながら、また寝不足の日々が続きそうです。

 今年の全米の一番の注目はなんと言っても「ラスト・アガシ」。テニス界の生きた伝説アンドレ・アガシがこの全米を最後に引退するので、その戦いぶりが最大の関心事です。ドローを見ると2回戦であたる第8シードのマルコス・バクダティス戦がポイント。今年大ブレイクしたバクダティスにはアガシも手こずることでしょう。ここをもし勝ち抜ければ4回戦で第9シードのアンディ・ロディックと対戦します。アメリカ的にはアガシとロディックの新旧アメリカエース対決でアガシ引退というのが美しいと思いますが、果たして思惑通りにいくかどうか。

 さて、男子の優勝争いは今回もまたロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルの第1・第2シードが断然リードしています。正直、この2人以外が優勝する可能性というのはかなり低いというか、想像すらできません。フェデラーのかつてのライバルであったロディック、レイトン・ヒューイット、マラ・サフィンが揃って足踏みしていますし、デビッド・ナルバンディアンやイワン・ルビチッチもいまひとつ爆発力に欠けるので、全仏・ウィンブルドンに続く3大会連続の同じ顔合わせの決勝戦になりそうです。

 ただナダルの初戦の相手はマーク・フィリポーシス。かつてのビッグネームも長期休養のせいでノーシードでの登場となりましたが、いきなりナダルとの対戦というのはナダルへの「いじめ?」と思ってしまいます。いつも大会前半は調子が上がらないナダルですから、ここで足元をすくわれてしまう可能性もないとは言えません。そうなったらフェデラー独走でしょう。

 地元アメリカの期待はロディックよりもシード順が上のジェームズ・ブレークかも。ただ単純バカのロディックと違って、ブレークはインテリだけにプレッシャーの感じ方も人一倍でしょう。ウィンブルドンにおけるティム・ヘンマン、全仏におけるアメリー・モーレスモのように、地元で必要以上にプレッシャーがかかると早期敗退もあり得ます。

 女子もトップ選手は今年1年でかなり固定化されてきました。全豪とウィンブルドンを制した第1シードのモーレスモと、全仏を制し全豪とウィンブルドンで準優勝した第2シードのジュスティーヌ・エナン・アーデンが2強。少し遅れて第3シードのマリア・シャラポワということになりそうです。本来ならここにキム・クライシュテルスが入ってくるところですが故障の多い彼女は欠場、地元期待のヴィーナス・ウィリアムズも欠場、同じくアメリカのリンゼイ・ダベンポートとセレナ・ウィリアムズは出場するもののかつての力はなく、やはりトップ3による争いでしょう。

 ファンの注目は第8シードがついたマルティナ・ヒンギス。順当に勝ち上がればモーレスモと準々決勝で対戦します。グランドスラムでは体力的な問題からベスト8あたりでビッグネームに当たって負けるというのがパターンのヒンギスですが、そろそろこの壁を乗り越えられるかどうか。ファンはヒンギスらしいところを見せて欲しいと願っています。


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