朝テレビのニュースを見ていたら首都圏で大停電とか。しかもその原因がクレーン船が送電線に触れたからという「なんだよそれ」的なしょーもない理由で。それだけのことで１３９万世帯という大停電になってしまうという都市機能の脆弱さに驚きました。

　幸いというべきか、お盆休みのど真ん中なので通勤客も少なかったようですし、会社も休みのところが多く、被害は恐らく普通の月曜日の数分の一で済んだのではないかと思いますが、それにしたって全ての賠償額を積み上げたらものすごい数字になることでしょう。東京電力は賠償請求をクレーン船を運航していた会社にするらしいのですが、その会社ちゃんと保険に入っているんでしょうかね？きっと大きな会社じゃないでしょうからかなりの痛手というか、発注も激減しそうだし下手すると潰れちゃうんじゃないのかなぁ。

　それにしても都市のライフラインの要とも言うべき電気をこんなに簡単にストップさせることができるのなら、テロ組織に狙われたら完全にアウトですね。同時多発的に送電線をショートさせてしまえば、首都圏はあっという間に機能ダウンです。同時多発的にやられたら復旧にもかなり時間がかかるでしょうし、テレビもパソコンもただの箱になり、携帯電話もパンクして情報入手はかなり制限されてしまいます。

　たまたま起きた今回の事故ですが、危機管理について改めて警鐘をならすカタチになりました。自家発電設備を充実させようにも、重油価格の高騰が足を引っ張ることでしょう。送電施設を狙う人なんていないという前提で作られている電力会社の設備を、万が一に備えて全て見直すのはとんでもない費用がかかるでしょうし、「そうなったらそうなった時のこと」で行くしかないのですかね。