『塩サバ2号のラスベガス日記 第2日目 その2』
- というわけで、完結編。
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- 11/16(日) 第2日目 その2 ラスベガス国際空港は市街地より1里ほど
のところにある。アメリカではメートル法が発達してなくて、今だに尺貫法を使ってい
るのだ。空港から市街地までは「一里の渡し」という渡し舟を利用するのがワシントン
幕府時代からの習わしとなっている。飛行機を降りて空港のターミナルビルへ入るとさ
すがラスベガス、あちこちにスロットマシンがおいてあった。ここで時間をつぶすのな
らよかったのにとしみじみ思う。でもスロットで儲けようとしてはいけません。「スロ
ットだけに、お金をすろうっと。」みたいな。空港からホテルまではバスで10分ほど
だ。我々が泊まるホテルは、ラスベガス大通り、通称ストリップ沿いの中でも一番賑や
かな「フォーコーナ」と呼ばれる交差点に面した「バリーズ」というホテルだ。中に入
ったとたん、「バリーズへようこそ!」と笑顔で迎えられるという、デニーズのような
ホテルなのだ。(最近では「フォーコーナより南にある「新フォーコーナ」のほうがメ
ジャーになってきているらしいが。)「バリーズ」も日本に持ってくれば充分「都市近
郊国道沿いラブホ」としてやっていけるのだが、他のホテルがそれにもまして「国際秘
宝館」という感じなので、「バリーズ」がなんか地味に思えてしまう。なんせピラミッ
ドの形をした(スフィンクス付き)、その名も「ルクソール」という、いつ射殺されて
もおかしくないようなホテルもあるのだ。しかしそこはラスベガス、中へ一歩入ればそ
こはもうカジノ一色。熱気を感じる。 ホテルのロビーで明日のCOMDEX視察につ
いての説明を受け、各自スーツケースを持って、自分の部屋に移動する。私の部屋は1
7階であった、と思った。部屋は結構広い。2人で泊まるのだが、ベットはクイーンサ
イズ(日本名:女王様サイズ)で2人が余裕でロープで縛ったり、ムチでしばいたり、
靴をなめたりできる広さだ。あとはテレビと机、バスとトイレがあるというごく普通の
部屋である。ドライヤーや冷蔵庫、歯磨きといったものは置いていない。私は歯磨きを
持参してきたが、もう一人のメンバーは歯磨きを持ってこなかったらしく、しかたなく
ホーミング・タフで歯磨きをしていた。少し荷物を整理してから、夕食に出かける。ホ
テルの2階に何軒かレストランがある。中華料理と、イタリア料理、そしてステーキレ
ストランがある。「やっぱりアメリカといえば中華料理!」ということでステーキハウ
スに入る。メニューは当然英語なので読んでわかるようなものにしようということで、
スープ、サラダ、ニューヨークステーキ106匁、それにバドワイザーというオーダー
にする。だいたいアメリカは目方は匁、気温は華氏、髪をとかすのはクシ、ビーフはウ
シとわかりにくいこときわまりない。106匁といわれてもピンとこないが、どうせア
メリカンサイズだろうということで小さいほうを頼んだ。(106匁=約14オンス=
約400グラム。)最初にスープがでる。サイズは普通だ。コンソメ味のスープの中に
玉ねぎがたぶん1個分とスライスチーズが1枚どーんと入っている。こんなもの全部食
べたら、とてもステーキまで食べられないと思ったので、3杯おかわりした。続いて出
てきたサラダがまたバガでかくて直径25センチほどの皿にトマトとレタスがうんこ盛
り、いや、てんこ盛りだ。そしてステーキが出てきたが、これがまたバガでかい!厚さ
3センチ、長さ20センチはあろうかという大きさだ。またこれがとても硬い。肉を切
るのに力がいるので腕に筋肉がつき、噛んでいるとだんだん顎が痛くなってきて、つい
には顎がはうええいあっあ。えっおうおえお、あ、顎が戻った。結局これは食べきれず
に残すことになった。これで代金はビールも含めて約$50。これなら量は少ないくて
いいからもっとうまい肉を食べたいものだとしみじみ思った。というわけで、ラスベガ
スはとっても面白かったです。
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- (終わり)
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