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JACKET COLLECTION

2004/5/13


thelonious monk quintet

 このコーナーを更新するのも約3ヵ月半ぶり?…といった感じでありますが、前回の更新も約3ヶ月半ぶり?…といった感じだったので、このコーナーは基本的に3ヵ月半周期で更新されるものである。…と、かように理解して頂いてもよろしいのではなかろうかと。…と思っていたら、今度は実に約5ヶ月ぶりの登場となりました。時々、ふと思い出したように更新したくなるんですよね、このコーナー。手軽だしぃ。

 で、今日はですね、一日、事務所でシゴトをしております。いや、マジで。ここ3日間くらい副業のほうに精を出していた関係上、本業のほうがやや疎かになっていたんですが、今日は珍しく午前中ずっと真面目にシゴトをしておりました。で、昼休みの10分前くらいになって、某・上司がいきなり、「ガソリン入れてくるわー。」と言って、外に出ていってしまったんですよね。何かこう、一緒にお昼を食べに行ってメシを奢らされるのが嫌で、逃げたとしか思えないわけでありまして。どうせコンビニに寄って弁当でも買ってくる魂胆でありましょう。素直に「弁当買いにいってくるわー。」と言えばいいものを、そうまでしてメシを奢らされるのが嫌かぁ? で、仕方がないから一人でゴハンを食べに行ったんですけどね。最近の“岐阜六条周辺ランチ案内”の傾向としてはですね、結婚式場内の小洒落た感じの喫茶店か、居酒屋風の定食屋かのどちらか。…といった感じなんですが、どちらも一人で行くにはやや気の引ける感じがあるんですよね。だってほら、僕ってばとっても気が小さいしぃ。 “孤食の殿堂”という感じだった、出来合いの生おかずを自分で取ってくる方式の 『めしの郷』 は潰れちゃったし、これはもう、コンビニでおにぎりでも買うしかないかな?…という気もしてまいりました。そういうことなら某・上司にパシリをさせれば話は早かったんですが、ガソリンなどと白々しいことを言うものだから問題がややこしくなるんですよね。ま、最悪、鞄の中に昨日スーパーで買った“ミックスナッツ”があったので、そいつで飢えを凌ぐという手もあるわけだしぃ。…などと考えながらクルマを走らせていて、ふと、“ココイチ”があるやん!…ということを思い出しました。

 カレーハウス “CoCo壱番屋”。ここはですね、テーブル席のほかにカウンターも完備されておりますので、ひとりでも寂しくないよね?…みたいな。おまけに、うちの会社の近くにあるココイチは店員がおばさんばかりなので、若いギャルが今ひとつ苦手な僕にとってはその意味でも好都合でありまして。で、店の中に入るまでは“フライドチキンカレー”の気分だったんですよね。カレーによく合う具と言えば、これはもう“ロースとんかつ”に尽きるわけなんですが、痛風のケのある僕にとってカツというは御法度でありまして。そこでいつも涙を飲んで“フライドチキン”で我慢しているわけなんですが、いやあ、我ながら健気ですよねぇ、僕って。が、カウンター席に腰を下ろした瞬間、心に迷いが生じました。“イカ”もいーかな?…という気がしてまいりました。で、結局のところ何を注文したのかというと、“エビフライカレー”だったんですけどね。いや、我ながら意外な選択でしたな。今までエビフライカレーなど食べたことはなかったし、ぜんぜんそんな気分でもなかったんですが、注文を取りに来たおばさんに、即断即決でオトコらしい姿を見せてやろう!…という思いから、メニューを開いた瞬間、ぱっと目についた“エビフライカレー”を注文しちゃったんですよね。後から冷静になって考えて見ると、相手は所詮おばさんなんだから、優柔不断な姿をさらしてしまったところでさほど大した問題ではなかったんですが、何故だかその時は気持ちが焦ってましたからね。意図せぬものを頼んでしまった。…という後悔にも似た思いから、いつもならゴハンの量は400グラムを頼むのに、間違えて「300グラムっ!」と言っちゃうし、車の中では“ツナサラダ”も頼んぢゃおうかな?…と思っていたのに、気持ちに余裕がなくて注文しそびれちゃうし、後から来た兄ちゃんが頼んだポークカレーのほうが先に到着するしで、いやあ、今日のココイチはちょっぴり失敗でしたかねぇ。。。

 失意の中で食べたエビフライカレーは涙でちょっぴりしょっぱい味がしましたが、やがて僕の隣に一人のおじさんが着席しました。このおじさんはですね、通常メニューにはまったく目をくれないで、オススメの書かれた下敷き大の紙を指差して、「これっ!」と一言、力強く注文したんですよね。おめえ、それ、絶対中身を確認してないやろ?… と思わずにはいられませんでしたが、極度の面倒くさがりで、何でもいいやぁ。…と思ったのか、あるいは店のおばさんにいいところを見せたかったのか。いずれにせよ、彼がいったい何を頼んだのかということは、注文を復唱するおばさんの声で明らかになりました。「“あさぐりカレー”ですねっ。」 いやあ、よりにもよって、“あさぐり”(←あさりハマグリらしい。)だったとは!! おじさんは今さら嫌だとも言えず、重厚な態度で大きく頷いたりしておりましたが、“エビフライ”だったらまあ、“あさぐり”と比べれば、まだ数倍はマシだよね?…と思うと、少しは気も晴れたのでありました。そんだけ。


 ということで、本日のジャケ絵です。プレスティッジ盤の 『セロニアス・モンク・クインテット』 。これはアレですよね。演奏内容には一切目をつぶって、ジャケ絵を書くのが簡単そうだから。…という、ただそれだけの理由で選んだことが明白でありまして、でもまあ、アレですよね。選んだ動機自体は不純だったんだけど、聴いてみたら意外と演奏のほうも悪くないぢゃん。…みたいな。 いや、こういうのを心理学の世界では“あさぐりカレーの心理”と言うんですけどね。 勢いで頼んだ時にはハズしたかと思ったんだけど、食べてみたらカレーとあさりとハマグリって、意外と合うぢゃん。…みたいに、無理矢理、自分に言い聞かせたりして。しきりに「うんうん。」と頷きながらカレーを食べてるおじさんを横目で見ながら、僕はココイチを後にしたのでありました。

(自己採点)

india1.jpg

 うまいも下手も、似てるも似てないも、全てを超越した次元のジャケットでありますな。誰が描いても60てんでしょう、ンなもん。