home index




JACKET COLLECTION

2002/09/03


patterns in jazz

 デジカメが壊れました。いや、“IXYデジタル”のほうではなく、高いデジカメをスキーなんかに持っていって、コケて、壊れでもしたら大変。…と思って買った9800えんのほうなんですけどね。日立リビングシステムというワケのわからんメーカーの製品で、液晶ディスプレイなし、ストロボなし、記憶素子は内蔵メモリーで、640×480のサイズなら26枚は撮れる…という、最低レベルの性能しか持ち合わせていませんでしたが、乾電池式(単4×3本)で電池切れの心配がいらないのと、わりと小型で軽量なのが、けっこう気に入っていたんですけどね。画質のほうも思ったよりもよかったです。その成果は2002年版のスキー場ガイドと、“one finger snap”だと「醍醐寺」「しかまん」のところで見ることが出来ますが、いろいろと問題があったのも確かでありまして。

 まず最初にマクロ撮影でありますが、僕は最初、これがどういう機能なのかよくわかりませんでした。「マグロの写真を撮るときに使うのか?」…とか思っておりました。いや、さすがにそれは「たぶん違うだろうな。」という気がしてたんですが、要するにこれは近くの対象を接写するときに使う機能なんですな。例えばマグロの顔をアップで撮るとか。で、このカメラはレンズのところを手で回すことによって焦点距離を手動で変えるシステムになっているんですが、ディスプレイがないからピントが合っているのかどうか、わからへんちゅうに!説明書には「ここに目盛りをあわせると50センチ、ここだと1メートル」といった換算表が付いていたんですが、そんなもんいちいち、計れへんちゅうに!…と文句のひとつも言いたくなっちゃいますよね。で、この目盛りがいつの間にやらズレていて、志賀高原でむちゃくちゃ天気がよかったときに撮った写真はすべて“ハイパー・ピンぼけ”になってしまいました。いけません。で、「しかまん」の撮影時には3回ほど設定を変えて適当に撮ってみたんですが、あれほどピントが合っちゃったのは奇跡としか思えませんね。あれ以来、僕の身にあまりいいことが起こらなくなったところを見ると、どうやらあれで運を使い切っちゃったような気がしてなりません。

 で、続いては内蔵メモリーです。説明書に「乾電池を入れっぱなしにしておくと、使わなくても消耗します。」というようなことが書いてありましたので、物を大切にする心に満ち溢れた僕はこまめに電池を抜いていたんですよね。で、ある日のこと、何枚かの写真を撮った僕は「電池が消耗してはいかん。」と思って何気に電池を抜いたところ、思い出がいっぱいつまったメモリーは瞬時にして消え去ってしまいました。“When you 電池抜く〜と, after it's over , it's gone in the air. You can never capture it again.”というドルフィーの言葉がいつまでも僕の脳裏に渦巻いておりました。

 で、先日“ジャズ・ドリーム長島”に行って何枚か写真を撮ってきたんですが、そしたら壊れました。いや、撮っているときは別に普通だったんですが、家に帰ってパソコンに画像を取り込もうとしたら、壊れました。USBケーブルでつないでも、ウンともスンとも言わなくなってしまいました。ま、デジカメが壊れるのは勝手なんですが、パソコンが勝手にリセットされたり、立ち上がったらチェック・ディスクが起動したりして、何だかタチの悪い壊れかたをしちゃったようなんですよね。いや、壊れても惜しくないと思って買ったデジカメなんですが、いざ壊れちゃうと何だか哀しくって、ちょっぴり泣きました。で、口惜しいから来月にでも“塩鯖市場ぷれぜんと・こーなー”に出品してやろうと思っております。皆さん、ふるってご応募くださいね。

 ということで“ジャケット・コレクション”です。このコーナーも何だか久しぶりですな。いや、シゴトの合間にでもちょこちょこっと書けて、ラクかな?…と思って始めたコーナーなんですが、ちょこちょこっと書くよりも何にも書かないほうが更にラクである。…ということが判明し、そのままズルズルと1ヶ月近くが経過してしまいました。いけません。いや、心の中では「ま、いいか。」と思っているんですが、世間体を憚って一応は反省しているそぶりだけでも見せておこうと思います。で、今日はギル・メレです。“幾何学的ジャズ”という何だかよくわからん企画を考え出した人だそうですが、ブルーノートに何枚か“幾何学的デザイン”のジャケットも残しているんだそうです。で、この『パターン・イン・ジャズ』のジャケットも恐らく本人がデザインしたものでありましょう。ジャケ絵史上、書くのが最も簡単だった1枚であるに違いなく、アルフレッド・ライオンは即刻リード・マイルスをクビにして、ジャケット・デザイナーをギル・メレ1本に絞るべきではないか?…とすら思ってしまったんですが、いや、すぐに思い直しましたけどね。こんな何にも考えてないようなデザイン、3枚もやったらネタが尽きちゃいますもんね。いずれにせよ、とってもラクさせてもらった1枚でありました。

(自己採点)

india4.jpg

 80てん。誰が書いても80てん。それ以上にもそれ以下にもならんでしょう。ラクしたジャケ絵というのは今ひとつ愛着がわきません。それでもとりあえず、80てん。