home index




JACKET COLLECTION

2002/05/29


gone with golson

 わはははははは。ここまでテキトーだと、もはや笑うしかありませんね。いや、内枠がきちんと定規で引かれているところを見ると、真面目に書こうという気はあったようです。確信犯的に手抜きしようとする場合には、線すらハンドフリーで書いちゃいますからね。が、上側の線が右上がりに傾いているのをそのまま放置しているところを見ると、それほど熱心にヤル気があったということでもなさそうです。僕は血液型がA型なので、本来ならこういうのって許せないタイプなんですよね。何ていうか、自分の中の美意識が完璧を求めるって言うか。

 ちなみに僕がジャケ絵を書くときの順番を申しますと、まず最初に定規で外枠を引きます。用紙にはスーパーで3冊束になって売られているような無地のメモ用紙を用います。100円均一のやつは今ひとつ白さに欠ける嫌いがあるので、僕の美意識からするとあまり好ましくありません。やはりこればかりはあまりケチらずに、1冊45円くらいの高級品を使ったほうがいいんじゃないでしょうか。で、筆記用具としてはシャープペンシルですね。どちらかというと太いモノのほうが握りやすいんですが、硬いのは駄目ですね。ゴムが被っていて若干フニャフニャしているほうがイイかと思います。芯も“”だとバックを塗るのが面倒なので、“HB”のほうがいいです。色を塗るには“”のほうがラクなんですが、これだと書いているうちに手でこすれて全体的に薄汚い感じになっちゃうので、いけません。そんなことば僕の美意識が許しません。で、外枠の大きさはですね、最近では9センチ四方にしてるんですが、この当時は少し小さくて、8センチ四方でやっておりました。それくらいの大きさのほうがデジカメで撮る時に収まりがよかったんですよね。で、無地のところに線を引こうとすると、必ずといっていいほど、マトモな正方形にはなりません。必ず最後の辺のところで数ミリから7ミリ程度の誤差が生じます。それがA型性格である僕には許せないんですよね。ま、5ミリ程度のズレなら、「ま、いっかぁ。」で、そのまま押し切っちゃいますけどね。

 で、ジャズのジャケットというのは今日の作品のように、写真エリア文字エリアが分かれているというパターンが多いです。そういう場合は外枠に続いて内枠を書くことになるんですが、寸法的にはだいたいテキトーですね。書いてみて、あまりにもバランスが悪い場合は寸法を測り直すこともありますが、その場合は外枠のサイズを9センチにしておいたほうが便利です。CDのジャケットはだいたい12センチだから、図った数値を3分の2にすればいいわけです。が、当時は8センチ枠で計算が面倒だったので、ま、細かいことは気にするな。…という方針でやっていたことと思われます。で、今回の内枠の右上がり具合は明らかに僕の美意識の許容範囲を超えているんですが、これをそのまま押し通したということは相当に気持ちが荒んでいたんだと思います。いやあ、絵をみれば当時の精神状態が手に取るようにわかっちゃいますね。

 で、内枠が書けたら、いよいよ本題です。通常なら顔の輪郭顔のパーツ髪の毛手足・胴体背景色塗り文字書きの順に書いていくんですが、この日の僕はとてもじゃないけど真面目に顔など書いてる場合じゃないっ!…という気分だったんでしょう。これは明らかにから書いてますね。で、を書き上げた時点で、完全にヤル気をなくしたものと思われます。その結果がコレです。わははははは。ちなみにこのジャケ絵はゴルソンにはまったく似ておりませんが、ウチの会社のカマタさんにはけっこう似ております。

(自己採点)

india1.jpg

 僕の美意識が20てん以上をつけることを許しません。いや、これがもし『ゴーン・ウィズ・鎌田』だったら、60てんくらい付けてもいいような気がするんですけど。