先が見えない場合

 砂漠の中を走っていると,先が見えない場合が多くあります。山を上るけれど向こうが分からない,まっすぐいけそうだけれど落ち込んでいるようだ,といった不安がついてきます。いちいち車を降りて確かめるのが安全でしょう。しかしそれでは前に進めません。何とか先の予想はつかないものでしょうか。

手前の砂のふちではなく,先の形を見る

 自分が'a'の地点を走っているとします。先に見えるのは,たぶん'c'のふちか,向こうの大きな山でしょう。'c'のふちは現地点より遠くにあります。つまり'a'を下りた所は'c'までの大きな窪みがあると予想されます。

 'a'を下りて'b'にたどりついたとします。すると'c'は目の前に大きく現れてきます。つまり,'b'地点を下りてからは小さいか,深い窪みで'c'にたどりついていることがわかります。ということは,'b'を下りた時にはすぐに加速するか,ゆるやかな斜面を探す必要があることが予想されます。

 'b'を下りたとして,次に越えなければならないのは'c'です。'c'の向こうには大きな山しか見えませんから,たぶん大きな斜面が続いていると思われます。もちろん,その先に'c'より小さな山があることは予想のうちですが,'c'の頂上付近で対処できるものと考えられます。'c'斜面の矢印部分を見ると,砂がたっているのが分かります。つまり風は向こうからこちらに向かって吹いているという証拠です。ということは'c'の向こう側は,比較的なだらかな斜面であることが予想されます。

 つまり'a'から'b'を通り,加速をしながら'c'斜面を斜めに上り,尾根越えをして'c'の向こう側に下りれはこのルートは達成されることが分かります。

 先が見えない場合のルートの設定はこのように判断できます。もちろんこれがベストではありません。'b'の右側に緩やかな斜面が見えますから,そこに一旦避難させるつもりで車を運び,'c'を越えるルートをとることもできます。 

 比較的平坦な砂漠の中でも,ルートの選択は同様です。右のようにこちら側に砂が立っていますので,向こう側はなだらかな斜面です。こちら側からならば,比較的強引に乗り上げても急に車の先を落としこむということはないでしょう。向こう側からの場合,当然のことながらなだらかに上がるのですから,頂上の先は落ち込んでいると考えられます。その場合には速度の調整が必要ですね。

 先が見えない場合(分からない場合),車の速度が重要かと思います。トルクを失うことなく減速しながらも,いつでも加速できるギアの選択も同様に重要です。オンロードとの大きな違いがそこにあるのではないでしょうか。ハンドリングとアクセラレーションの妙を楽しみたいものです。