平地でのスタックからの自己脱出

 砂漠の中で,基本的には自分の車1台で脱出します。他の車が牽引できるスペースがあるとは限らないので,他に頼らず,必ず何度も練習すべきステップです。

1.まずは,今来た方向に逆走を試みます。

 タイヤの前側にはタイヤが食い込んで小さい砂の山ができていることが考えられます。まずはギアをリバースに入れ,後ろ向きの脱出を試みてみましょう。ギアは「4L」(4輪駆動の低速モード)に入れてあればよいと思います。どの場合も同じですが,「回転数は100回転前後」「半クラッチは絶対に使わない」を肝に銘じましょう。

2.車を揺らしてみる

 だんだん沈んでいってしまう場合が多いのですが,とりあえず車を降り,窓の上のさんに手をかけて,車を揺らしてみましょう。車が左右に揺れなくなってしまったら,それは車の底が砂についてしまっていることを意味します。こうなるとかなり脱出は難しいです。抵抗が大きすぎて,タイヤは砂を掘るばかりになるからです。腹がついてしまったら,スコップで腹の下の砂をかき出すことから始めなくてはなりません。

3.クラッチをつなぐショックで,タイヤを浮かす

 クラッチを完全に切った状態から,パッと足を離し,つないでやります。しょのショックでタイヤが回り,タイヤの周囲の砂が,タイヤの下に落ちてきます。これを繰り返すことで,落ち込んでしまった穴からタイヤを浮かすことができます。

4.低回転を保ったまま間,ステアリングを左右に切って進む

 回転数は1000回転程度にしたまま,ステアリングを左右に大きく切り続けながら少しずつ進みます。タイヤが砂の上に浮き,グリップし始めるのは車の動きで分かりますから,それまで辛抱して動き続けます。回転数を上げると,タイヤが砂を掘るばかりで,どんどん沈んでいきます。ステアリングを固定したままでも同様です。また,ほんの少しでも斜度があるならば,必ず下向きに動いていくよう心がけましょう。私は5分から10分程度,ステアリングを動かし続けたことがあります。腕はぱんぱんに張りますが,スタックから出るためには仕方ないですね。くどいようですが,クラッチはつないだままです。半クラッチを使うと,数秒で焼け切れます。

5.斜度があるところまで移動し,ギアを入れ替える

 タイヤが砂から浮き,移動を始めたら,斜度があるところまで移動します。ギアは「4L」(4輪駆動低速モード)に入ったままですから,早め早めにシフトアップしていきます。斜面で停車させたら,ギアを「4H」に戻しましょう。

6.同じ轍は通らない

 1度スタックした場所や,他の車の轍は,砂がかなり柔らかくなっています。基本的には轍はさけて運転したいものです。どうしても通過する必要がある場合には,少し速度を上げて通過します。速度が速いのは,タイヤが砂に沈みにくくなって,スタックしにくいのですが,その分判断力や素早く的確なステアリング操作が要求されます。ルートをよく考えて運転しましょう。