ギアの選択

4輪駆動モードの選択

 ギアはフルタイム4WDの場合は常に4輪駆動か自動的に4輪駆動に変わるので,急に砂漠に入っても特に問題ないでしょう。パートタイム4WDの場合には,砂漠に入る前に「4輪駆動での高速モード(パトロールの場合 4H 」と言うべきギアに入れないといけません。その他に「4輪駆動での低速モード」が用意されているはずです。(パトロールの場合 4L 」このモードは,スタックした時の脱出用と考えるべきだと思います。パトロールですとレバーを深く押し込んだ上でしか4Lモードには切り替わらないようになっていることからも分かるように,通常は使いません。また2輪駆動と4輪駆動は走行中も変更可能ですが,4H と 4L は停止中しか変える事ができません。つまり,走行中は基本的に「4輪駆動での高速モード」を使用する,ということになります。

 スタック脱出時も,資料等には「2速を使え」とありますが,実際は4Lの1速で低回転(1000rpm以下)させて出ることが多くなります。しかしスタック脱出時も,動き出した後の動きを考え,早めに4Hモードに戻しておくことが大切だと思います。4Lのままでは,遠くに移動できないからです。

走行中のギアの選択

 走行中のギアの選択は,エンジン回転数と,砂をどれだけとらえているかによって判断します。必要な回転数は,走行している砂の柔らかさや斜度等によって様々です。最初は沈んでしまうのが怖いため,どうしても回転数を不必要に上げてしまいがちですが,2000-3000rpmの範囲で走行するのが安全面から考えても妥当でしょう。またタイヤの空気圧にも影響されます。空気圧が高いままですと,どうしても高速で車を浮かせながら走る必要があるため,回転数は上がります。砂をどれだけとらえているかは,サンドドライビングの経験の多少に関わりますので,表現が難しいのですが,タイヤが空転しているかどうか,砂の巻き上げ方がどうか,といった点でも判断できるかもしれません。高回転過ぎるのもトラクションを失います。アクセルを離し回転数を下げると,とたんに砂にくいつくこともあります。また,別の項目でも触れますが,斜面を横向きに走行している場合など,あまり低速すぎると逆に危険なこともありますので,注意が必要です。

 急に斜面を登る必要が生じた時には,2速から1速に無理やりにでもシフトダウンすることがあります。2速のまま登っていくと急にトラクションダウンを起こし,車が停止してしまうからです。この場合,車が斜面に垂直な状態であれば特に問題はないのですが,横を向いた状態で停止してしまうと,牽引の際にも横転してしまう可能性が生じるため危険です。砂の固さ,斜度,速度等を常に考えながら,適切なギアを選択しましょう。