ラマダン

 イスラム暦の9月めは「ラマダン」と呼ばれ,大変神聖な月です。

 特に大きな特徴は「断食」を行うことでしょう。

 ラマダンは,「月見る委員会(The Moon sighting Committee)」がお月様を実際に目で見て,新月の次の細い月となった日から30日間を第9の月と設定します。目で見て,委員会のメンバーが,「よし,

ラマダンが始まることを示すお月様(gulf newsより)

この月なら開始しよう」と言って決めるので,国によって異なることもあります。ここUAEでは11月16日が開始日でした。オマーンは17日からとなっています。バハレーンは15日の新聞で「明日から開始」と出ましたが,UAEでは16日の新聞で「今日から始まるよ」と出ています。コンピュータや計算機を使って実際の月齢等を計算し,日を決定することもできるのですが,昔預言者がしていた通りに,目で見て決めることにしているようです。

ラマダン開始の特別なお祈りをささげるドバイの信者たち(gulf newsより)

 

 

 

 

 

 

 

 断食とは,夜明け前(クルアーンによると,白い糸と黒い糸の見分けがつく頃)のアザーンから,夕方のアザーンの間までには,何も喉を通さない,というものです。敬虔な信者は唾も飲み込みません。水や食料はもちろん,煙草もいけません。しかし,これは全てのモスリムではなく,病人であったり,旅人であったり,子どもであったり,妊婦であったりする場合は免除されます。つまり,健康な成人は行うとよい,ということです。ラマダンタイミングが示され,この間は我慢しなさいということになります。

 しかし,街の中は少々様子が変わります。グロッサリーやレストランは基本的に食べ物を提供することができないため,昼間はクローズになります。その変わり,夜の8時から営業を開始し深夜まで開けたり,朝の3時頃は,夜食とも朝食ともつかない食事を摂っている人がたくさんいたりします。

 多くのモスリムは「精神修養になる」「体がきれいになる」という理由や,「昼夜逆転できる」「夜は大騒ぎさ」みたいな理由で,このラマダンはそれぞれなりに,生かそうとしているようです。