「Panic2」
街が大渋滞になっている!こんなとき,あなたならどうするでしょう。
アブダビの街中の喫茶店では,昼間からカンドーラを着たお兄ちゃんやおじちゃんをよく見ます。どう見ても会社努めのサラリーマンではありません。水や紅茶を飲んでとっても長い時間おしゃべりをしています。お茶が終わると,真っ黒に窓をシールドした高級車を飛ばしてどこかに行ってしまうのです。「うーん,昼間からああしていられる生活って,どんな生活なのだろう・・・」と思います。
街が大停電で信号が止まってしまいました。警察の手は足りず,あちらこちらで渋滞がおき始めました。ただでさえ割り込みや突込みが多いのに,信号が止まってしまってスムースにいくわけがありません。
その時,窓をシールドした高級車に乗っているのだろうなと思わせる,のりがピシッと効いた真っ白なカンドーラのおにいちゃんが交差点の真中に立って,交通整理をはじめたのです。もちろん警察ではありません。炎天下,気温は40度を越える中でのことです。
あのお茶を飲んでいるおにいちゃんたちはただものではなかったのです。
エジプトの人とこの話をしていると涼しげな顔で「アラブの人なら,人が困っているならば自分が何とかしようと思うものですよ。当然のこととしてやったのでしょう。」と答えてくれました。
確かに砂漠の中でも,街の中でも,困っていたら誰かがいつも助けてくれました。
渋滞の後ろの方からクラクションを鳴らしても意味がありません。どなっても解決しません。だったら自分が暑くても,交通整理をすれば問題は解決する。こう考え,行動できるアラブ人が大好きです。文句はたれても何もしない人が多い世の中,こうでなくちゃいけませんよね。