LIWA らくだ牧場にて

それは,「遺跡地域につき立ち入り禁止区域」にありました。

砂漠のはるかかなたから,おっちゃんはバギーに乗って現れました。10頭ばかりのらくだと共に。

 おっちゃんと一しきりあいさつをし,写真を撮った後,「うちの牧場に来いよ,すぐそこだからさ」なんて感じでさそうもんだから,ついていきましたよ。こういうおっちゃんたちは,口を開くと「babyは?」と聞いてきます。そして次には「俺は6人も子どもがいるんだ!」なんて自慢げ。何ででしょう,いつもそういう話になる・・。

 そこでついていくと,生後1ヶ月にもならない赤ちゃんらくだがいる中規模のらくだ牧場でした。 

 子連れのらくだだけは柵の中に入れられ,保護されていました。おっちゃんの話によると,「お父さんは1頭だけ。100人のワイフがいる。はははは!」てな感じで喜んでいます。

 柵の周りにいるのは,言うならば「義理のお母さん」ていう感じでしょうか。(本当かな?)赤ん坊がよちよち歩いていくと,みんなして首を伸ばして体をなめに来ます。その後ろでお母さんはずっと寄り添っていました。

 いつも思うのですが,らくだの家族は絆が強いと思います。母親を中心に子どもはきちんと守られています。常に寄り添い,手助けをします。砂漠の中で,数を減らさないために必要なことなのでしょう。

 おっちゃんのテントをこっそり撮影させてもらいました。おっちゃんたちは兄弟二人でここでずっと生活をしています。パキスタンからの労働者ですが,言葉はアラビア語。英語はほとんど無理でした。

 突然おっちゃんの携帯電話に電話がかかってきました。なんだかとても奇妙な絵でした。砂漠のど真ん中。電気も水道もない生活なのに,携帯電話はあるんだなあと,妙に感心したというか,少々がっかりというか・・・