1.アラブの国として いくつかの分け方ができます
2.遠い国として 誤解がいっぱい
3.砂漠の国として 砂の上を走ってみる

 

アラブで

 国の名前は「アラブ首長国連邦」。ではアラブとは・・・
 「アラブ」を理解するためには、いくつかの側面から見る必要があると思います。
 地理的な側面、宗教的な側面、生活様式の側面、政治的な側面・・・
 自分のことを「アラブ」だと胸を張る人間もいれば、「アラブ」を見下げる人間もいます。
 現在アラブ連盟に加盟している自治政府を持つ国は、モーリタニア、モロッコ、アルジェリア、
チュニジア、リビア、エジプト、スーダン、(パレスティナ)ヨルダン、レバノン、シリア、
イラク、クウェイト、サウジアラビア、イエメン、オマーン、バハレーン、カタール、
そしてアラブ首長国連邦となっています。



地理的な側面
 アラブというと「アラビア半島」をイメージしがちです。定義にもよりますがその範囲は
非常に広く、地中海沿岸から北アフリカに広がります。
 アラブを「遊牧民」ととらえる場合があります。そうすると、アラビア半島はもとより、
スーダンやエジプト、リビアなどの北アフリカ、シリア、レバノン、イラクといった
地中海東海岸沿いまでが含まれるのではないでしょうか。そして、それらの地域でも都市ではなく
「砂漠地帯を中心として生活する遊牧民がいる地域」ということになります。

 


宗教的な側面
 アラブというと、「イスラーム教」というイメージですが、モスリム自体は今日では
世界で10億人とも言われています。インドネシアでは8割以上がモスリムと言われていますし
パキスタンやバングラディッシュでも1億を超えています。そう考えると、イスラーム教を
信じる者を「アラブ」と呼ぶには語弊が生じます。イスラムの教えを記したものをクルアーン
(コーラン)といいますが、「アラビア語で記される」とコーランの中にも明記されています。
つまり、各語に翻訳されたコーランは厳密に言えば「コーランではない」ということになります。
北アフリカではイスラム教の拡大にしたがって、言語までもが「アラビア語」に変化してきました。
「アラビア語でコーランが読める」住民がいる地域となると、都市、農村地区、砂漠地帯の隔て
なく、北アフリカから地中海沿岸、アラビア半島、イラクといった地域を指すことになります。
 少々大味な分け方ですが・・・