AL AIN ろばと共に

 

 AL AINからオマーン方面に向かったところに,滝があります。(別ページ)

 その滝のふもとは,水路の建設中でした。

 滝つぼ(そう,行った時は深さ2mくらい,広さ直径5mくらいかな)から細い水路を引いていました。

 今はポンプで水をくみ上げているから,水路ができれば,ずいぶん水の確保も楽になるのでしょう。

 そして,そこで働いているおじちゃんと,そこで働いているロバに会いました。

 水路の壁をコンクリートで作っているのですが,そのための石や,積み上げるための石は,おじちゃんとロバが運びます。ロバの背中に置いた麻袋のようなものに,おじちゃんがざーっと石を入れると,ロバは知っているかのように歩き出します。そして小さな丘を登ると,おじちゃんとロバは引き返して,同じ作業を繰り返します。ロバはおじちゃんにせかされるわけでもなく,さっさと歩き出します。

 トローリーでもなく,トラックでもなく,ブルドーザーでもなく,ろばです。実は私,働いているロバを始めてみました。石が積まれても目を細く閉じてだまって待っているロバ。石をのせ終わると静かに歩き出すロバ。同じ道を何度も何度も行き来するロバ。こき使うというよりも,「一緒にやろうな」って感じだったのには救われました。

 ロバはアラビア語で「ヘマール」と言います。「アンタ ヘマール」と言うと,「君はロバのようだ」ということになり,相手を侮辱することになります。しかし,違いますね。ロバは相手を馬鹿にするのではなく,人と共に生きる,という意味で使うべきですね。