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九州を巡った後、いったん伊予に戻った一遍上人は、みたび善光寺を目指します。善光寺への途上、小田切の里(信濃佐久郡伴野)において上人一代の行儀となる踊り念仏を初めて行じます。熊野成道から5年が経過していました。
善光寺からは、どんな訳があったのか、祖父 河野通信の眠る江刺郡へと足を向けます。
祖父 河野通信(こうの みちのぶ)は、承久の乱において後鳥羽上皇方についたため江刺へ流罪となりました。配流地、江刺の極楽寺に庵を結んだ通信は2年後に死去してしまいます。その墳墓が聖塚です。
一遍上人聖絵では、枯れたすすき野と、塚を囲んで回向をする上人一行が描かれています。
そこで詠まれた歌が、
身をするつすつる心をすてつれば
おもひなき世にすみぞめの袖
(現代語訳:身を捨てるという、その捨てる心さえ捨ててしまったので、もはやこの世に何も思いわずらうことのない心の澄んだ墨染め姿の自分であるよ。 春秋社 一遍上人全集より)
です。
通信の無常と、上人の生死を捨てきった澄み渡る永遠が感じられます。
今回は、上人の足跡で最も北になる江刺 聖塚を目指します。
蝦夷(えみし)の首長 アテルイ(阿弖流為)と坂上田村麻呂、縄文人と蝦夷 そして日本人のルーツ、慈覚大師円仁(えんにん)と山寺、恐山。 東北は、ずっしり重い国です。
深いブナの山々と無数の温泉、遠野物語や宮沢賢治。東北は、深甚の暖かさの国です。
社会人には6日間の旅は贅沢な日程ですが、この東北をじっくり回るにはとても短く、駆け足になってしまうでしょうが、なんとか少しでも陸奥を吸収できたらうれしいです。
| 7/26 |
自宅 --->高速道路(東海北陸自動車道、磐越自動車道)--->福島県 土湯温泉(赤湯) |
| 7/27 | 土湯 -->東北自動車道 ---->蔵王エコーライン --->山形県 山寺(立石寺) --->秋田県 秋の宮温泉郷 |
| 7/28 | 秋の宮温泉郷 ---> 川原毛地獄 ---> 栗駒岳 ---> 一関 ---> 東北自動車道 --->水沢 ---> 江刺 郷土歴史博物館 --->聖塚 --->八幡平アスピーテライン --->後生掛温泉 |
| 7/29 |
後生掛温泉 ---> 東北自動車道 ---> 青森県 三内丸山遺跡 ---> 恐山 ---> 八甲田 谷地温泉 |
| 7/30,31 | 谷地温泉 ---> 奥入瀬渓流 ---> 十和田湖 --->岩手県 中尊寺 --->福島県 土湯(不動湯温泉) |
| 不動湯温泉 --->磐越自動車道 --->北陸自動車道 ---> 自宅 |
![]() 行程図 |
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