第5号 通勤列車で勉強する,初級シスアド午後 2000/10/1 

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英会話学校

すー:今日は,英会話学校の問題ですね。

ジャン:インターネットも英語が分かると,いっきに世界が広がります。すーちゃんは,英語が得意だから,英語のページ,利用しているんでしょう。

すー:1:2ぐらいかな。やはり日本語のページ,わかりやすいからよく利用しますよ。英語の世界は,日本と比べて,広いですからね。調べるときは,英語の方が,おもしろいです。

ジャン:英語ができた方が,いいね。

すー:先生も,公文の教室でがんばっているじゃないですか。

ジャン:サボっていますからね。なかなか進みません。

すー:月謝は,どれくらいですか?

ジャン:7千円ぐらいとだったかな。私など,プリントを月に50枚ぐらいしかやりませんので,月謝が5000円としても,1枚100円でやっていることになりますね。

すー:先生,なんか,もったいないですよ。

ジャン:いい加減でも続ければいいかなってやってます。すーちゃん,英語どうやって勉強したらいいの?

すー:私もよく分かりませんけど。いろいろなやり方がいいと言われていますが,努力につきます。毎日コツコツと思いますよ。

ジャン:すーちゃん,偉いね。

すー:私も英会話学校にいくつかきましたが,コンピュータ化が進んでいるところは,会員カードを受付に出すと,パソコンでスキャンして,処理もぱっぱぱっぱとやりますが,遅れているところは,受付でいろいろ書類をかかされて大変ですよ。受付で待たされて,帰りたくてもすぐに帰れません。

ジャン:生徒管理,受講料管理,教室管理,講師スケジュール管理など,まさに,データベースの得意とするところですね。

すー:マイクロソフトのアクセスなど,データベースで,簡単に使えないじゃないですか,手足のように使えると,事務作業は大幅効率アップですね。私も,得意になりたい。

ジャン:データベースは,理論+操作が必要です。情報処理技術者試験の勉強すると,理論に強くなりいいですよ。操作は,実際に作成ですね。きょうの問題レベルで,アクセスでシステムを作ってあげたら,英会話学校,ただで,受講させてもらえるかも。

すー:データベースは,身を助けるですか?

ジャン:古風に攻めてきましたね。では,すーちゃん,どこに線を引いたか教えてください。

すー:はい。


問題 初級システムアドミニストレータ午後平成12年春問2

問題

問2 成績管理のためのデータベースに関する次の記述を読んで,設問 1 〜 3 に答えよ。

 英語学校の F スクールでは,各受講者への個人指導を充実させるために,成績管理データベースを構築し,各受講者のレッスン受講状況と英語力の変化に関するデータを蓄積することになった。
 F スクールで開講しているレッスンには,一人の講師が複数の受講者を同時に指導するグループレッスンと,講師と受講者が 1 対 1 で行う個人レッスンの二つの形態がある。講師は複数のレッスンを担当することができる。受講するレッスンの形態や頻度は,各受講者ごとに異なっている。さらに,一人の受講者が同時期に異なる形態のレッスンを受講したり,ある時期だけ集中的に多くのレッスンを受講したりすることがある。同じ日の違う時限のレッスンを受けることも可能である。そこで,受講状況については,各受講者のレッスン 1 回ずつをデータ収集の単位とすることにした。
 受講者の英語力の評価には,F スクール内で 3 か月に一度実施している検定試験を用いる。すべての受講者は,F スクールでのレッスンを開始するときと,それ以降は試験が実施されるたびに受験することになっている。検定試験の成績は,データベースに蓄積され,受講者本人に通知される。なお,検定試験が実施される日には,レッスンは開講されない。
 

設問1

成績管理データベースのための E-R 図を図 1 のとおり作成した。
図 1 中の【   】に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。

解答群
 
 ア ──── イ ───→ ウ ←──→ エ ←───
 オ 講師 カ 受講状況 キ レッスン  

設問2

 図 1 の E-R 図をもとに,図 2 の構造をもつデータベースを設計した。ここで,検定試験表の“通算回数”は検定試験の通算開催回数であり,受講者表の“開始時試験回数”と“開始時成績”は,その受講生が F スクールでのレッスンを開始するときに受験した検定試験の通算開催回数とそのときの成績である。
【    】に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
受講者表 
受講者番号 受講者氏名 開始時試験回数 開始時成績

講師表 
講師番号 講師氏名

レッスン表 
レッスンコード 実施日 時限 レッスン形態 【 e 】

検定試験表 
通算回数 試験年月日 平均点 標準偏差

レッスン受講表 
【 f 】 【 g 】

検定試験結果表 
【 h 】 【 i 】 成績

 図2 成績管理データベースの構造
解答群
 
 ア 講師氏名 イ 講師番号 ウ 実施日 エ 受講者氏名
 オ 受講者番号 カ 通算回数 キ レッスンコード  

設問3

 個人指導のための資料として,各受講者の検定試験での成績の推移とレッスン受講状況をまとめた“成績推移表”(図3)を作成することになった。
成績推移表の作成に関する次の記述中の【   】に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
成績推移表 
受講者番号:J111 受講者氏名:虎ノ門太郎 
検定試験 レッスン回数
通算回数 
(実施日) 
成績  グループ  個人 
75 
(1999-04-17)
487 ---------- ----------
8 4
76 
(1999-07-17)
589
8 4
77 
(1999-10-16)
634
8 0
78 
(2000-01-22)
613
4 0
79 
(2000-04-15)
645
   
   
   
   
---------- ----------
(2000-04-20 作成) 
図3 受講者番号“J111”の受講者に関する成績推移表
すべての受講者に対して成績推移表中の“検定試験”と“レッスン回数”の欄を作成する手順は,次のとおりである。
 
 
(1) 各受講者について,(2)〜(4)を繰り返す。
(2) 当該受講者(以下,“受講者 s”という。)がレッスン開始時に受験した検定試験を第 p 回,最も最近実施された検定試験を第 q 回とする。
(3) r を p から【 j 】まで順に変化させながら,1〜5 を繰り返す。 
    1. 受講者 s の第 r 回検定試験での成績を求める。
    2. 第 r 回検定試験が実施された日付を求める。これを集計開始日と呼ぶ。
    3. 第 r+1 回検定試験が実施された日付を求める。これを集計終了日と呼ぶ。 
    4. 集計開始日の翌日から集計終了日の前日までに受講者 s が受講したグループレッスンの回数を求める。
    5. 集計開始日の翌日から集計終了日の前日までに受講者 s が受講した個人レッスンの回数を求める。
(4) 受講者 s の第【 k 】回検定試験での成績を求める。
解答群
 
 ア q − 1 イ q ウ q + 1

ジャン:3カ月おきにテストですね。

すー:このJ111さん,成績伸びてますよ。きっと家でもコツコツと勉強してますよ。

ジャン:なんでそう思うの?

すー:こんな数回,英会話学校で英語のレッスンを受けたからといって,こんなに成績伸びませんよ。

ジャン:すーちゃん,偉いね。

すー:英語はコツコツやらなくちゃ。

ジャン:すーちゃん,この問題を要約すると,どんな感じですか。

すー:英会話学校で,勉強して,3カ月おきにテストをやって,成績の変化を調べるということです。

ジャン:そうですね。

すー:先生,この問題,いろいろ説明してますが,細かいところはあまり重要でないような気がします。

ジャン:設問から,いきなり行きましょう。

設問1
成績管理データベースのための E-R 図を図 1 のとおり作成した。
図 1 中の【   】に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。

解答群
 
 ア ──── イ ───→ ウ ←──→ エ ←───
 オ 講師 カ 受講状況 キ レッスン  

 

すー:E-R 図ですね。前回,やりましたから,できますよ。

ジャン:エンティティから,埋めましょうか。

すー:エンティティというと,ものでしたね。

ジャン:ものでないものエンティティになりました。

すー:先生,なんか,禅問答みたい。

ジャン:禅問答とは,すーちゃん,またまた,古風ですね。

すー:本当は,禅問答って知らないですけど。

ジャン:(検定試験)←→(受講者)?(  b  ) ? (  d ) 

すー:入りそうなのは,講師,受講状況,レッスンですね。

ジャン:講師と受講者は直接関係しないので,d が講師で,bが,レッスンですね。

すー:(検定試験)←→(受講者)?(  b:レッスン  ) ? ( d:講師 )

ジャン:前回に勉強した技で,関係を考えてみましょう。

技:
E-R 図の関係は,エンティティの一人になりきって考える

すー:受講者になりきります。複数のレッスンに出ています。とりあえず,→ですね。

ジャン:次に,レッスンに一人?になってください。

すー:レッスンには,複数の受講者が来ます。←ですね。

ジャン:では,合体して,←→ です。

すー:一つのレッスンには,先生は一人です。

ジャン:メインの先生とサブの先生とか,二人のときもありますよね。問題文で確認してみましょう。

すー:問題文で,関係しそうなところは,これです。

 F スクールで開講しているレッスンには,一人の講師が複数の受講者を同時に指導するグループレッスンと,講師と受講者が 1 対 1 で行う個人レッスンの二つの形態がある。

ジャン:レッスンは,ひとりの先生がやるでいいですね。

すー:はい。そうすると,

(検定試験)←→(受講者)←→(  b:レッスン  ) ← ( d:講師 )

ジャン:では,設問2に行きましょう。

設問2
 図 1 の E-R 図をもとに,図 2 の構造をもつデータベースを設計した。ここで,検定試験表の“通算回数”は検定試験の通算開催回数であり,受講者表の“開始時試験回数”と“開始時成績”は,その受講生が F スクールでのレッスンを開始するときに受験した検定試験の通算開催回数とそのときの成績である。
【    】に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。解答は重複して選んでもよい。
受講者表 
受講者番号 受講者氏名 開始時試験回数 開始時成績

講師表 
講師番号 講師氏名

レッスン表 
レッスンコード 実施日 時限 レッスン形態 【 e 】

検定試験表 
通算回数 試験年月日 平均点 標準偏差

レッスン受講表 
【 f 】 【 g 】

検定試験結果表 
【 h 】 【 i 】 成績

 図2 成績管理データベースの構造
解答群
 
 ア 講師氏名 イ 講師番号 ウ 実施日 エ 受講者氏名
 オ 受講者番号 カ 通算回数 キ レッスンコード  

すー:先生,設問2は,「解答は重複して選んでもよい。」とありますよ。

ジャン:こういうときは,解答は,重複しますね。(^^);

すー:技としてあげておきますね。

技:
「解答は重複して選んでよい」とあれば,解答は重複する。普通は,重複しない。

ジャン:レッスン表(レッスンコード,実施日,時限,レッスン形態,e )から考えましょうか。

すー:足らないのは,先生でしょう。だから,

レッスン表(レッスンコード,実施日,時限,レッスン形態,e:講師番号

 でしょう。

ジャン:次,レッスン受講表( f, g )

すー:レッスン受講表とくれば,だれが,どのレッスンに参加するかだから,

 レッスン表(f:受講者番号,g:レッスンコード)か, レッスン表(f:レッスンコード,g:受講者番号)ですね。

ジャン:どちらでもいいでしょうね。

すー:では,次にいきますね。

ジャン:検定試験結果表(h, i, 成績)?

すー:成績と言えば,試験と名前と成績ですよね。

ジャン:試験と名前はコードで扱います。

すー:検定試験結果表(h:受講者番号, i:通算回数, 成績)でいいですか?

ジャン:いいです。

すー:先生,このhとiを入れかえたら,どうですか?

ジャン:それでもいいです。しかし,受講者番号を前の方がいいでしょうね。

すー:なんか理由があるのですか?

ジャン:検定試験結果表は,受講者番号+通算回数をキーにして,成績を調べると思います。そういった場合,受講者番号の方が,通算回数よりも全体に絞りこみしやすいですよね。絞り込みしやすい方を前の方がいいでしょう。

すー:最初に大きく分けたほうがいいということですか?

ジャン:検索の基本は,内部的には,二分法です。大きく半々に分けて,探していきます。ですから,最初で大きく分けた方が,スピードの点で有利です。

すー:わかりました。

ジャン:では,設問3に行きましょう。

すー:はい。

設問3
 個人指導のための資料として,各受講者の検定試験での成績の推移とレッスン受講状況をまとめた“成績推移表”(図3)を作成することになった。
成績推移表の作成に関する次の記述中の【   】に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
成績推移表 
受講者番号:J111 受講者氏名:虎ノ門太郎 
検定試験 レッスン回数
通算回数 
(実施日) 
成績  グループ  個人 
75 
(1999-04-17)
487 ---------- ----------
8 4
76 
(1999-07-17)
589
8 4
77 
(1999-10-16)
634
8 0
78 
(2000-01-22)
613
4 0
79 
(2000-04-15)
645
   
   
   
   
---------- ----------
(2000-04-20 作成) 
図3 受講者番号“J111”の受講者に関する成績推移表
すべての受講者に対して成績推移表中の“検定試験”と“レッスン回数”の欄を作成する手順は,次のとおりである。
 
 
(1) 各受講者について,(2)〜(4)を繰り返す。
(2) 当該受講者(以下,“受講者 s”という。)がレッスン開始時に受験した検定試験を第 p 回,最も最近実施された検定試験を第 q 回とする。
(3) r を p から【 j 】まで順に変化させながら,1〜5 を繰り返す。 
    1. 受講者 s の第 r 回検定試験での成績を求める。
    2. 第 r 回検定試験が実施された日付を求める。これを集計開始日と呼ぶ。
    3. 第 r+1 回検定試験が実施された日付を求める。これを集計終了日と呼ぶ。 
    4. 集計開始日の翌日から集計終了日の前日までに受講者 s が受講したグループレッスンの回数を求める。
    5. 集計開始日の翌日から集計終了日の前日までに受講者 s が受講した個人レッスンの回数を求める。
(4) 受講者 s の第【 k 】回検定試験での成績を求める。
解答群
 
 ア q − 1 イ q ウ q + 1

ジャン:単純に考えると,j に入るのは,q ですが,q-1 あるは,q +1 か,流れを読み取って,考えなくては。いきなり文章を追って考えると大変です。まず予想です。

技:
流れ図は予想してから考える

すー:図3をみると,テストが第75回目から第79回目まで,点数は求めて,その間に受講したのは,4区間です。テストは5回で,その間です。だから,レッスン回数を集計するテストの回数より,一つ少なくなります。ということは,j は,q -1 と予想できます。

ジャン:よく出来ました。それで,設問を読み取ると,正解と分かります。では,k は?

すー:それは,q でしょう。今回は,簡単でしたね。

ジャン:さて,次回の宿題は,

 宿題:初級システムアドミニストレータ午後平成11年秋問5

 です。急いでやって下さい。

すー:はい。DFDが出てますね。先生,なんか,とっておきの技とかありますか。

ジャン:「お楽しみは,これから」ですね。


質問・その他コーナー

すー:先生,またまた質問来てます。

>表計算の問題を素早く解くコツってありますか?
>表計算問題は問題文が長いものが多いように思います。
>12年の問5、問6などは、説明が長いわりには、いざ問題を解いてみると、
>説明を全部読まなくても解答できるし、表を見たらわかる事がだらだらと
>説明してあったりするように思います。
>試験の時、説明が長すぎて理解できないー。わからないー、とあせったのですが、
>あせらないで解くにはどうしたらいいでしょうか。

ジャン:表計算の午後問題のコツですね。もうすぐ扱います。お楽しみに

すー:ファンレターですよ。

> 今年の春に無謀な挑戦をしたときは、ちんぷんかんぷんだった
> 午後問題がずいぶん解読可能になってきました。
> これも先生とすーちゃんの楽しいおしゃべりのおかげです。
> この秋はなんとかなるかなぁ・・・。

ジャン:うれしいですね。私たちのおかげと言ってみえますよ。本人が勉強しているのでしょう。

すー:でも,お手紙ありがとうございます。私もやる気もりもりになります。またまた,ファンレターですよ。

>E-R図の考え方のコツで,
>「技:E-R図は,エンティティの一員になりきる。」の文章に
>ああ,なるほどと納得しました。
>ときどきこんがらがることがあったので,これで少しは
>E-R図の問題が楽に解けそうです。

ジャン:これで,矢印の向きは,自信がつきますね。

すー:E-R 図,もう私,得意! 得意! 次の方のは,先生,お詫びの必要ありですよ。

>設問3の問題中の(3)の2.
>「第 r 回検定試験が実施された日付を求める。これを集計終了日と呼ぶ。」
>集計開始日ですよね。ちょっと悩みました。

ジャン:ごめんなさい。問題の入力ミスでした。

すー:ごめんなさい。問題文の方は,直しておきました。


(c)斎藤末広, 2000
この資料は2000年10月15日まで,許可した方のみ閲覧可能です。もし,なんらかの手段でこの資料を読まれて,有効であると判断された場合は,ご入金をお願いします。許可無く再利用,公開を禁止します。なお,情報処理技術者試験問題(サンプル含む)はその限りではありません。

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