私がマリアにはまったわけ


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 始めに言わせてもらいましょう。マリアの良さはクリアしなきゃ分かりません
 サクラ大戦を始めたときは「まあ、主人公だしさくら狙いでいくかー」とか安直に考えていたのです。取り扱い説明書にしても、あんまり絵が綺麗じゃなかった気がしますし。はまるなんて考えていませんでした。
 マリアってきついじゃないですか。最初はじろじろ見て怒られるし・・・愛情度上げる機会が少ないような気がします(さくらはあんなにバカみたいにあがるのに)。で、2話までは愛情度ではさくらがトップ。マリアは確か最下位に近かったような・・・(汗)。そんな中、3話を迎えました。
 3話主人公はマリア。実はここで予期していないことにマリアの愛情度がトップに躍り出てしまったのです。本当のところ、あんまりじっくりとプレイはしていなかったのでした。で、刹那戦のまえの「隊員の状況」を見て「あれ・・・?」って。しかも自分のターンが来る度にぴんぴろりろりん。って信頼度あがるし。マリアの独断場? てな具合でした。まあ、このときは参考資料とか何も見ずにやっていたので、さくらやアイリスの信頼度がそんなに高くなかったというのもありますが(カンナはやけに高かったです)。ちなみにこのときに「相談」のコマンドを実行するとマリアがめちゃくちゃかわいいのです。おおお、俺がついてるぜっ! てな。
 しかもさぼをひっ掴むキーポイント「過去の傷」とか出てきたりして。おお、こいつはっ! とか思いましたね。そうか、あんなに堅く拒むのは過去の傷があるからなのね、辛い過去を背負って生きているのね、ああ、私がその傷をいやしてあげたい! などと妄想は過剰にふくらむばかり。だいたいさぼは妄想過剰なんですよ(爆)。まあ、乙女にはよくあることです。
 思い返してみれば、マリアは厳しいけど、そこがまたいじらしくてかわいいのよね。意地っ張りなところもあるけど、本当は優しいのよ、手の冷たい人は心があったかいって言うじゃない。会話もとても知的で私好みだし。そして極めつけ。マリアが「隊長」ってよんでくれたときには、いわゆるあれですね、もう貴方しか見えないっていう。そこから私のマリアクリアの日々が始まったのでした。

 それからですね、ネットやなんかで攻略情報をあさり始めたのは。とにかくそのとき私は受験生で、サクラ大戦を2回やっている時間はなかったわけなんですよ。だからなんとしてでも一度で、マリアのイベントをすべて見なければならなかったのです。これはきつい(笑)。まあ、結局受験終了後にやり直していました。
 4話、「おまえの一番大切な隊員は誰だ!」という問いには迷わず「もちろんマリアだ!」と。「隊長・・・」ってマリアが照れて、ぴんぴろりろりん。この戦闘中、かばったのはマリアだけでしたね。アイリスなんか単体で敵の中に行かせちゃった(笑)。ちなみに5話では潜入調査、「マリアと行きたいなあ」という選択肢がありましたよね? あれ選ぶと軽くたしなめられるのです。「お気持ちはうれしいのですが」って。てっきり「不謹慎です!」とか怒られると思っていた私はまたそこでも感動。やー。かわいくなったなあ。ここでもう私はマリアにめろめろでした。「何で2話のオンドレ様をもっとしっかり見ておかなかったんだろう」と悔やんだりもしましたね。
 そのうちほら、有名な「サクラの衣装をあてるマリア」がありましたし。めっちゃかわいかったですねえ。あ、私マリアはサクラ大戦のキャラの中で一番大人でうぶでかわいいと思っていますので。この多面性がまたたまらんって言うかな。ああ、もうだめやん自分。てな気分でクリアしていましたので、はっきり言って他のキャラはアウトオブ眼中。ごめんよ・・・カンナもすみれもかわいいけどな。マリアにはかなわんかってん。ボルシチ作ってみたりとか。「ロシアのシチューだね」「さすがは隊長」とか博識なんて言われたりして。常識やんとかつっこみ入れる自分はもうマリアにやられ。もうこのあたりにくると、やってない人には何がなんだか分からないですね。
 そんなわけで、当然お正月イベントもマリアに誘っていただきました。というか、誘われてすぐに出かけてしまったので、他の子を誘えることすら知らなかったのです。マリア一筋、純情一直線。この回のマリアはかわいいなんて言葉じゃ足りない。この回のマリアは聖母様や!! なんやねんあの美しい笑みは・・・。鼻血ふくかと思いました。いや、本気で。過去の自分のきつさを振り返ってちょっと恥ずかしくなっているシーンとかは、もう「これなくして何のサクラ大戦ぞ!」レベル。このあたりから確か合体技が使えるようになってまして、意味もなく使いまくった覚えがあります。横浜のカフェとかおねだりするマリアは犯罪もの。
 えーと、最終回近く。マリアがめちゃくちゃ恥ずかしそうに「大神・・・さん」と呼ぶシーンがありますね(このがポイントなのですっ!!)。後にも先にもそれっきりでしたが。大神の反応はなんか素っ気なかったんですが、私はそこでコントローラを投げつけんばかりの勢いで身もだえておりました。今でも思い出すと感動がよみがえってきます。他の人は「大神さん」とか平気で呼んでるけど、それがマリアにとってはとても勇気のいることだったのですよ! ああ、なんて純情なんだマリア! なんて禁欲的で可憐で凛とした女性なんだ! もうあのときの私は完璧に違う世界の住人になっていたに違いありません。マリアのためだけに生きていましたね。徹夜して、授業で寝るし。たまに寝た時間にはマリアの夢なんか見ていたり(笑)。あほかいな。ちなみに夢の中のマリアは美人でした。いい匂いがしました(あほやな)。
 最終話では、他の隊員がみなさん一回死んじゃうと言う避難ごーごーなストーリーだったのですが、わたしはそれでもマリアさえ生きていてくれれば・・・!という気持ちでいっぱいでしたね。これから二人で幸せな家庭を築いていくからな! とか、わけわからん妄想に走るあたり何か違うものが入り込んでいますが。でも、他の人をクリアしようとすると、マリアが「私の最後の我が儘を聞いてください」とか言って死んじゃう(!)と聞いたので、私は1に限り他の隊員をクリアしていません。だって、たとえ後で生き返ることが分かっていてもマリアを見殺しになんてできないんですよ。だからです。ちなみに、エンディングはかっこいいですな。マリアがバランスを崩すのは、そうしないと大神と身長が合わないからだと思っていたのですが、そうでもないのでしょうか? でも10センチ違うからな・・・。

 そんなことを思いつつ、1をクリアするとすぐに2に入りました。このときすでに1も2も発売されてずいぶんと経過しておりましたので。もちろん、ねらいはマリア。「心に残る隊員」は当然のごとくマリアを選択。米田の「マリアはニューヨークに」というせりふを聞いて、目の前が真っ暗になりました(笑)。