ビールのソムリエ ビールとTPO 1

麦芽100%ビールにポリフェノールが一杯!

日刊ゲンダイ99-11-27。10/30ベネチアで開かれた「国際アルコール学会」で赤ワイン、麦芽100%ビールに 含まれるポリフェノールの動脈硬化抑制作用などの研究報告が発表された。ポリフェノールは植物が自らの体の酸化を防ぐために生成する天然成分のことで、植物の色素や苦み、渋み成分に多く含まれている。最近まで体内には吸収されにくいものとして軽視されてきたこの成分に、万病のもとである活性酸素の働きを抑制することがあることがわかった。活性酸素は正常な細胞を攻撃し酸化させ、動脈硬化症、糖尿病など恐ろしい慢性疾患ばかりか、がんの発生にも関与しているとされている。ポリフェノールは茶類、大豆、カカオ豆などの食品にも含まれているが、お酒の場合は醸造工程でその抗酸化力が高められているためさらに効率よく摂取できる。中でも赤ワインと麦芽100%ビール。赤ワインは白ワインに比べ約10倍ものポリフェノールを含み、ビールでは米、トウモロコシ等の副原料を使用していない麦芽100%タイプに麦芽ポリフェノールは多いことが明らかにされている。「赤ワインや麦芽100%ビールには多種のポリフェノールが豊富に含まれ、悪玉コレステロールの酸化を抑制したり、血小板凝集を抑制するなどの優れた抗酸化性が認められ」たとのこと(国立健康・栄養研究所名誉所員/医学博士 板倉弘重氏)。・・・かといって飲み過ぎは禁物です!

楽しい飲酒の10ケ条

日経産業 99-6月。サッポロビールは6/24、適正飲酒啓発用の冊子を発刊した。冊子は「お酒は楽しく健康的に〜数字でチェック飲み方ガイド」でA5判28ページ。監修は社団法人アルコール健康医学協会、札幌医科大学の斉藤利和教授が担当。初版は5万部で全国の酒販店や保健所などを通じて配る。希望者にはサッポロの「お客様相談センター」(電話0120-207800)で冊子の郵送を受け付ける。
 「日本人の44%はお酒に弱い体質」「アルコール依存症と思われる日本人は推計220万人」「大瓶1本分のビールが肝臓で処理される所要時間は3時間」だとか。また、適正飲酒の10ケ条として
  • 食べながら飲む習慣を
  • 週に2日は休肝日を
  • 薬といっしょには飲まない
  • 遅くても午前零時で切り上げよう
などなど。

季語、ビールは通期に

日経産業 99-6-26。現代俳句協会(金子兜太会長)はこれまでの陰暦を基にしたものから太陽暦による「現代俳句歳時記」をまとめた。これまでは、2ー4月が春、5ー7月が夏、8ー10月が秋、11ー1月が冬・新年としていたが、それぞれがほぼ1ケ月づつ後ろにずれ春は3月からはじまる。また、特定の季節に分類できない言葉を「通期」の項目に入れた。従来「西瓜(すいか)」が秋で、「西瓜割る」が夏、立秋をはさみ広島の「原爆忌」が夏で、長崎の「原爆忌」が秋といったちぐはぐさがあった。夏の季語だった「ビール」は、最近は季節にかかわらず飲むのが一般的なため「通期」になった。ちなみに「初鰹(はつがつお)」は夏から春へ、「朝顔」は秋から夏へ変更となった。

女性も週3日飲酒

日経産業 99-5-7。キリンビールがまとめた「女性のお酒の飲み方」調査によると、女性もお酒を気軽に飲んでいる現状が浮き彫りになった。調査は都内の24、36才の年女各100人と、24、36、48、60才の年男各100人を対象。1週間にアルコールを飲む頻度は、女性は平均3.1日と、男性の5.0日に接近。特に外で飲む機会に関しては、女性は1.2日で、男性の1.8日とあまり差がなくなってきている。外で飲むときの1人当たりの予算では、女性は相手によらず3-4000円。男性は同僚とでは3899円、恋人とでは6809円、仕事先の人とでは8389円などとばらついている。女性が飲む酒の種類(複数回答)は、ビール86.5%、ワイン56.5%、酎ハイ31.5%と続いた。ビールを好む理由としたは「のどごし」33.0%、「手軽さ」19.5%、「飲みやすさ」14.0%となった。・・・女の人はお酒は強いよなあ!!

サマータイム導入でビール消費拡大??

日経産業 99-4-15。サッポロがインターネットを通じて、夏場だけ時計の針を1時間進めるサマータイムの導入についてアンケートを実施(3/9-3/23)。13705人から回答を得、52.6%が賛成、37.9%がどちらとも言えない、9.5%が反対だった。1時間増える夜の時間の使い方は「趣味」(56.0%)、「家族と過ごす」(41.6%)、「飲みに行く」(15.0%)など。サマータイムで増えるものは何かの問いには、6.9%が「酒量が増える」とした。ちなみにサマータイム導入のデメリットとしては「睡眠時間が減る」が39.9%であった。・・・ちょっと誘導尋問っぽいアンケートです

花見は友達とビールで乾杯

日経産業 99-3-17。サッポロビールが自社のホームページで「お花見」に関するアンケートを実施。1万4千人の回答を得た。どんな相手と花見を楽しむかの問いには、「友達同士」が55.1%、「家族」23.9%、「会社の同僚」13%。最適人数は「3ー5人」と「6ー10人」の回答が全体の86.9%を占めた。
 花見の場所の確保は「集合してから探す」派が40.6%と「きちんと段取りをし、場所取り担当も決める」派の31.8%を上回った。花見で飲む酒(複数回答)は「ビール」が91.4%と圧倒的で、「日本酒」33.2%、「発泡酒」29.9%、「ワイン」17.9%となった。・・・まあビール会社のホームページを訪れる人のアンケートですから当然の数字ですが、花見って結構冷えるから熱燗が欲しいときもありますよね。

晩酌はビールがトップ

日経産業 98-12-21。宝酒造のTakara酒生活文化研究所が「日本家庭のお酒と食事実態調査」を行った。調査は原則として週1回以上飲酒する東京圏在住の既婚男女(30−69歳)400人を対象に実施。それによると夫は晩酌を一人で楽しむ人が55.5%と過半数を占めたのに対し、妻は夫婦で飲みたいと思っている人が58.5%と最も多かった。世代別では若い人ほど夫婦で晩酌を楽しむ傾向が多くなってきている。また料理と酒の組み合わせに関心を持つ割合も女性が56.0%と男性より9ポイント近く高くなっている。
 晩酌で飲む酒(複数回答)はビールが63.3%、日本酒22.3%、焼酎7.3%、ワイン4.0%の順。最近のワイン人気とは裏腹に家庭への浸透度はまだ低いよう。また正月に飲む酒としてはビールと日本酒が人気を二分している。

季節限定ビール不振の理由

日経 98-12-12。肩を大胆に露出する薄手のキャミソール風ドレスは、98年夏若い女性に大流行したが、木枯らしの吹く季節を迎えても人気が続いているとか。日焼けサロンは例年梅雨時から2、3ケ月が書き入れ時だったが、冬になっても人気は衰えない。最近の若者の「季節感のない行動」は自分の好きなファッションを365日追究したいという気持ちの表れと分析。冬の定番のおでんがコンビニでは夏でも冬のピークの4分の1程度も売れているとか。夏、冷房をキンキンに冷やして「ふーふー」いいながら食べるのがたまらない。

 さて、10年程前から人気商品として定着してきた季節限定ビールの市場で異変が起きている。ビールの全売上量に占める季節限定ビールの割合は93年に3.7%に達したが昨年は1.2%に激減してしまった。その大きな理由が若者の「季節限定ビール」離れという。1昨年に同ビールの販売から撤退したアサヒビールは「季節感に訴えかける販売戦略が、愛飲家の多い20代から30代の男性に受け入れられなくなった」とみている。

ホップで女の子が多く生まれる!?

日経 98-11-10。「ビール工場で働く人に女の子が多く生まれるのは、ホップの影響ではないか。」 ビール業界では古くからホップの謎がまことしやかに言い伝えられている。
 キリンビールのビール醸造研究所の鈴木豪郎氏によるとホップには様々な薬理作用があるという。例えば(1)鎮静作用、(2)催眠作用、(3)細菌繁殖を抑制する作用、(4)女性ホルモンを補う作用、(5)食欲増進効果などである。欧州では催眠効果を利用した「ホップまくら」が不眠症の治療に古くから利用されていたという。かつて北欧のバイキングはホップの抗菌作用に目をつけ、船旅に携行していたらしい。
 ホップはもともと雌雄異株だが、現在栽培されているホップのほとんどは雌株。受精すると種子をつけてしまい、ビール原料として使用するのに不都合なため、株の移植で未受精の雌株ホップだけを増殖している。雄株は品種改良のためにわずかに保存されている程度に過ぎない。
 ホップの育種が専門の村上敦司氏によると「福島県のホップ実験圃場で働いている女性は年齢の割に肌がきれい」とか。収穫のために女性がホップ畑に入ると生理が急に始まったりすることも多いという。やはりホップには女性に対し何らかの作用を及ぼすようだ。
  ビール会社が社員の子供の性別を統計として集約したことはない。「内外を含めてホップの出産への影響を研究した実績はなく、ホップは未知の領域が少なくない」と鈴木氏。
キリンビール ビール醸造研究所
 1943年設立の麒麟科学研究所が前身。麦酒科学研究所と改称した86年に横浜工場内に移転、96年にビール醸造研究所に。麦芽やホップなどの原料、ビール酵母、貯蔵、ろ過などビールに密接な5つの研究テーマ別に分かれて研究活動をしている。研究者は約70人。所長は大河内基夫氏。
 キリンのビール基礎研究の拠点としては同研究所と基盤技術研究所の2つがある。基盤技術研究所は遺伝子組み換え技術を利用した植物の改良、酔いや味覚の研究などバイオテクノロジー分野に足場を置いた研究を実施。(江村亮一 文より)

ドイツはビール大国

日経 98-10-26。ビール製造をなりわいとする醸造所は97年で1269社あり、銘柄数は何と約6000。これにレストランや旅館が自分の店で飲ませるために作る小さな銘柄が加わる。ドイツを「ビール大国」にした大きな転換点は1516年、バイエルンのヘルツォーク・ヴィルヘルム4世が布告した「ライツハイツゲボート(ビール純粋法)」だ。この法律はビール醸造の基本を定めたもので、麦、ホップ、水の3つ以外の素材の使用を禁止している。驚くことにこの法律は今でもドイツ国内で厳格に守られており、欧州市場統合が実現したつい数年前まで、コーンスターチなど他の素材を加えた外国ビールは、ドイツ国内で「ビール」という名を冠して販売できなかったほどだ。  ベルリンにある醸造研究・養成機関VLBは創立100年を越す醸造の専門学校で、ビール醸造の専門職、いわゆるブラウ・マイスターを養成するコースを持っているほか、ベルリン工科大学と連携して醸造学の研究を進めている。
 ドイツ人は昨年一人当たり131.1リットルのビールを消費した。アルコールではワインの18.2リットルを大きく引き離し、水の101.7リットルも上回る。ビールの種類はピルス、エクスポート、ヴァイツェン、ヘル、アルト、ケルシュ、マルツなど。一番ポピュラーなのはチェコのピルゼン・ビールをルーツとするピルスで全体の68%を占める。最近では若者を中心にヴァイツェン・ビールの1種、ヘーフェ・デュンケルが人気だ。南部バイエルン州などには一時期しか飲めない季節限定のビールもある。
「オクトーバーフェスト」(ミュンヘン)
 9月後半から10月初めにかけてミュンヘン市内の公園、テレージエンヴィーセで開かれるオクトーバー・フェストは世界最大のビール祭り。ビールの国バイエルンを代表するビール・メーカーがそれぞれ大テントを構え、この祭りのために特別に醸造したオクトーバー・フェストビアを供する。テントの間には射的や土産物屋といった屋台が所狭しと並び、大観覧車やジェットコースターなどの遊園地も併設される。色とりどりのネオンがきらめき、老若男女の歓声が深夜まで響きわたる。
 オクトーバー・フェストは約190年前、当時のバイエルン皇太子ルードウィヒ(後のルードウィヒ1世)の結婚の祝祭に起源を持つ。王家が国民を招いてビールや食事をふるまった伝統から、今でもこの祭りには地元の市民が多数参加、家族や職場の仲間が集まってのビール三昧に興じている。今年は9月19日から10月4日までの16日間に世界中から650万人が訪れた。テントは数千人が入る大型のもので9つ。今年の祭りで消費されたビールは500万リットルに及んだ。テント内の良い席は夕方以降ほとんど予約で埋まっているため、夜中の大騒ぎを味わい人は旅行者などを通じて事前にテーブルを手配する方がいい。テント周辺に特設される巨大なトイレだけでも一見の価値あり(国際部 柿木秀人氏 文より抜粋)

日経、「春秋」より

日経 98-4-24。東京では、23日まで4日連続で最高気温が25℃を越える夏日になった。11日もそうだったから今年の夏日は既に5回。4月の観測史上最多だという。エルニーニョ現象、地球温暖化・・・。いろんな連想が働くけれど、汗をかけば「とりあえずビール」の気分だ。

日本人がビールと出合ったのは江戸時代。一部の蘭学者は、オランダ渡来の麦酒をひそかに味見していたらしい。幕末の開国後、日本人とビールの接点が増えていく。福沢諭吉が麦酒の味を知ったのも、横浜の外国人居留地だった。物心ついたころから酒好きだったと自伝に記した福沢諭吉は、「至って苦けれど、胸襟を開くに妙なり」とビールの魅力を語っている。

一人でしんみり飲むのに向かない。世界のどこでもビールは談論風発の酒である。とはいえ、ところ変われば味も変わる。チェコのブジェヨビツェ(ドイツ名ブドワイス)で作られる”元祖バドワイザー”は濃厚なコクが特徴。軽さが魅力の米国製バドワイザーとは、対照的な中欧の風味は、中欧の風土に合う。

日本でも、いつの間にかビールの種類がずいぶん増えた。キレ、コク、のど越し、レトロ調ーー大手メーカーの様々な新製品に加えて、地ビールも次々に登場している。様々な土地の味を選べるのも規制緩和のたわものだ。週末の天気予報は雨模様。夏のような陽気は一服しても、胸襟を開いてくれるビールの爽快さは変わらない。

お酒は楽しい女性と

日経産業 98-4-16。キリンが都内400人(24、36、48、60歳の年齢別各100人)のサラリーマンにアンケートを実施。「どんな女性とお酒を飲みたいか」の質問に対し、70%が「楽しいお酒が飲める女性」。「とにかく美人」は21%にとどまる。女性と飲むときの平均予算は「妻」が5790円、「恋人」が8260円、「部下・同僚」が6410円。恋人と飲むときの予算で最も回答が多かったのが1万〜1万5千円。また、女性との飲酒で気を使う点は「楽しい話」48%、「帰宅時間」34%、「お酒の強要」29%となった。

ドイツのことわざ

「ビールは工場の煙突の影の届く範囲で飲みなさい」

お酒と脳波

日経 98-2-7。キリンビールの研究。遺伝的に酒に強い人は酒量が増すに連れ心地よいと感じるときに発生する脳波(アルファ波)の強度が増し、酒に弱い人はアルファ波が出ないという。調査は社内の社員約20人を対象に調べた。アルコールは体内で酵素によって分解されるが遺伝的に酵素の働きの強い人(NN型)と弱い人(ND型)がいて、酵素の働きが弱いとアルコールが完全に分解されずアセトアルデヒドという物質がたまって不快に感じると考えている。ビール1本を飲んだときの脳波の変化を調べたところ、酒に強いNN型の人はアルファ波が強まり、酒に弱いND型の人はアルファ波が出ない上、不快な時に発生する脳波(ベータ波)が高まった。キリンでは酒の種類や食前食後などの飲酒条件による脳波の変化を調べ、適切な飲酒量を探ったり、アルファ波を出すようなビールの開発にも活用していきたいとか・・・それにしてもキリンビールの社員でもお酒が苦手な人がいるんですね!

ホップの話

日経 97-8-24。ビールは幕末の横浜、外国人居留地から日本に入ってくるが、国産品もドイツの技術を導入しつつ、明治18年ジャパンブルワリー(キリンビール)、同20年の日本麦酒(エビスビール)、札幌麦酒(サッポロビール)、22年の大阪麦酒(アサヒビール)など現在の大手メーカーの前身となる企業が誕生する。それに先駆けて本格的国産ビール第1号とよべる「北海道開拓史麦酒」の製造が札幌で始まったのが明治9年のことだった。  さて、なぜ北海道という当時の僻遠の地にわざわざビール工場を作らねばならなかったのか。答えは「唐花草」という野生の植物にあった。話は明治2年。樺太に兵を進めた帝政ロシアに対抗し、同時に蝦夷地の開発の必要性から明治政府は札幌に出先機関の「開拓使」を置いた。その次官黒田清隆が提唱した殖産興業政策で30種40工場の官営工場が北海道に作られることになった。黒田が顧問として雇った米国人の中に、トーマス・アンチセルがいた。かれは、明治4年から3年間勤務したが、積丹半島の岩内で自生する唐花草を見つける。彼は黒田に建言書を提出する。「自生しているくらいだから、栽培もできるはずだし、北海道でホップを栽培すれば大いに利益が上がるだろう」  また、ルイス・ボーマーもその後北海道全域にわたる植生調査をし、同7年8月に沙流郡でホップを発見、「外国産に負けない品質を持っている。栽培すれば輸出品になるかもしれない」と報告。北海道でビールの低温発酵・貯蔵に必要な氷が容易に手に入ったことに加え、ホップが自生していたことが開拓史ビール誕生の決めてとなった。  ともかく日本人で初めてドイツの製法を学んだ中川清兵衛が札幌にビールを作った。最初の年は18キロリットル。サッポロビールは、創業100年を迎えた21年前に当時のビールを再現したことがある。プロジェクトに加わった現大阪工場長の村上隆男さんは言う。「現在の麦汁の3割り増しほどの濃度で、こってりした甘苦い味でした。どろっとした感じ。かなり飲みにくいので調製した販売しました」 サッポロビール博物館長の今堀忠国さんによれば、そのころのドイツのビール職人は、木の椅子に自分が作ったビールをたらし、そこに革のズボンで腰掛け、粘着力でどれだけ長い時間椅子を持ち上げられるかを競ったという。それだけどろっとしていたということか。  それから1世紀余り。日本のビールはしのぎを削る技術競争で日本人の味覚にあった味わいに到達した。ほとんどの国産ビールは発酵の最後に酵母が沈む下面発酵法。ピルスナータイプのラガー(低温貯蔵・熟成)で世界の主流と同じ製法。  北海道・岩内町に「野生ホップ発見の地」という記念碑がある。(富田律之 取材・文)

「ビールを愉しむ」

日経 97-8-10。ちくま新書 660円。日本の地ビール第1号「エチゴビール」を生み出した上原誠一郎氏の本。夫人の故郷のドイツ・バイエルン地方でビール文化に浸り、マイスターの元で醸造の勉強をした。ビールの種類やスタイル、各国事情から芳醇な味わいまでビールの世界の基本知識が凝集。

ビール飲みの痛風!

日経 97-6-10。痛風。発症のピークは夏。痛風は血液中の尿酸濃度が高くなりすぎて関節炎などを引き起こし激痛をもたらす。夏場は汗をかき体内の水分が奪われるので尿酸濃度が高まりやすい。だからといってビールでの水分補給は禁物。アルコールの中でも群を抜いて尿酸を高める成分が含まれているからだ。痛風は、よく食べよく飲む人に多くみられるため「前向きにバリバリ仕事をするタイプに特有の病気」とされる。ビジネスマンのかたご注意を。

キリンラガーのラベルのなぞ

キリンビールのラベルには架空の動物「麒麟」が描かれていますが、ラガーのラベルの麒麟のたてがみのなかにカタカナで「キ」「リ」「ン」の文字が散りばめられています。もし、女の子とキリンラガーを飲む機会があったら(今でも合コンてあるのでしょうか?)、話のきっかけにして下さい。

女の子はサッポロビールが好き

アルコールをある程度飲む女の子(結構たくさんいます)は、サッポロビールが好きなんです。 理由ははっきりしませんが、どうも味も気に入っているらしいし、おそらくはキリンラガーやアサヒスーパードライにどこか働く男のビールのイメージがあるらしい。でもデートでは、男はだまって***ビールですか?

素焼きのグラス

素焼きのグラスにビールを注ぐととてもきめ細かな泡が立つ。味もまろやかに感じるのはその泡のせいか。一度お試しあれ。

疲れた時

徹夜明けにバドワイザーの瓶入りを飲む。瓶から直接豪快に。そしておやすみ・・・
会社でいやなことがあったら、気分転換は黒ビール系。薄暗い明かりの下でどうぞ。
肉体労働の後は、やっぱりなんでもおいしいね!

ビールの賞味期限

ビール工場で飲むできたてのビールがおいしいのはご承知の通り。したがってビールの「おいしい」期間はそれほど長くない。ビール会社が打ち出している「賞味期限」は9ケ月だが、ビールを味わおうと思ったら製造日より3ケ月、できたら1ケ月以内を目安にしたい。特に安売り酒店や自動販売機のビールの製造日には注意!  輸入ビールを飲んで幻滅するひとは多いはず。製造日より半年なら良いくらいで平気で1年以上経っているので十分注意しよう。

黒ビールとサイダー

キリンビールの人に聞いた話。黒ビールとサイダー(おすすめはキリンレモン)を1:1でブレンドすると、それはそれは不思議な世界! 若い人におすすめです。

はじめてのデート

「お酒は全然ダメです」なんていう彼女には、レモン果汁のたっぷりはいったレモンビールで乾杯。「えっこれもビール?」って彼女もびっくり。でも日本の法律では「発泡酒」扱いです。アルコール度数はしっかりあるので君自身が飲まれないようご用心。


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