酒税のからくり

最近外国からの圧力もあって、焼酎の税率を引き上げることが話題になっているがこれは明らかに大蔵省の策略といってよい。現在ビールには45.5%もの酒税がかけられているがこれを下げようとはせず、焼酎の税率を上げることは実質的に税収入を増やすことができるわけである。酒税の内訳をみればよくわかる。もしかすると「外国からの圧力」も大蔵省の裏取引かもしれない。
サントリーはビール事業のみではなんと100億円もの赤字を出していた。それでもなぜ事業を続けるのか疑問に感じる。私はもちろん経営にも税金にも素人であるからよくはわからないが、例えば自動車業界の癒着構造(車にかけられる何重もの税金、高率のガソリン税、車検制度の矛盾等)や米価と農業政策の矛盾なんかをみると、きっとビール業界も何かあるのかな?と疑ってしまう。やはり、絶対の裏権力をもつ官僚機構によって保たれている今の日本は、我々一般庶民が割を食うようにできているようだ。
とにかく、グイッと飲むビールの半分近くを税金としてお国に納めている・・・て考えると苦みが一層増します。

NTT分割について1

 資源の乏しい日本が、次の世代に確保すべき「資源」の一つは「情報の流れ」である。 わざわざ「流れ」としたのは情報が存在するだけでは粗大ごみであり、それがある方向性をもってこそ初めて価値を生み出すからである。
 日本電信電話株式会社(NTT)は1985年に電電公社が民営化し誕生した。あれから11年経って、高度情報化社会におけるNTTの役割が大きいことは否定できないが、その間幾度となく論議されては凍結されてきたNTTの分割を私は推進すべきと考える。
 NTTは日本最大の巨大企業であるが、企業としての貢献度はその規模・利益に比して意外に小さい。これは、(1)未だに残る電電公社時代の体質(お役所的)と、(2)大企業であるがゆえの意志決定の遅さ、そして(3)企業内での無意味な競争意識(悪く言えば閉鎖性)のため、革新的な技術が実現しないことによるものである。
 私はインターネットや携帯電話を使っていて不便に感じるし、料金が高いと思う。これは我が国の「情報化」の遅れの初期症状だ。アメリカはもっと先を行っているし、東南アジアの情報化のパワーを強く感じる。もしこんな状態があと数年つづけば本当に世界から取り残されてしまうだろう。
 分割に反対の人の言い分もわかる。しかし、それは世の中の進歩に対して慎重であり、悪く言えば目先の利益にとらわれている考えである。むしろ過当な競争を促してNTTが「変化」していく選択が結果的には強い「情報資源」を確保できるはずである。

NTT分割について2

96/11/13付け日経に英国の電気通信庁のドン・クルックシャンク長官来日時の会見で、NTT分割問題に触れ「分割でものごとを解決しようとするのは80年代米国型の手法。今では米国自身もそれを捨てている」と述べ、NTT分割は不適切との見解を示したことが掲載されていた。
また、11/14付け日経では宮津純一郎NTT社長の会見記事として、「ブリティッシュテレコム(BT)と米MCIの合併など(世界の通信の)流れは通信事業者の分割とは反対に向いている」とNTT分離・分割に改めて反対とのコメントが掲載されていた。
こともあろうに日本の情報産業のトップであるはずの企業の社長のコメントとしてこのような浅はかな発言が飛び出して非常に残念に思う。NTTが何をすべきかが社長自ら理解できていないようである。確かにATTの先例にもあるように情報産業における巨大企業の役割は重要ではある。またNTTの国際進出への思惑もある程度理解できる。しかし、NTTの体質がひと昔前のままでは何よりもその体質が障害になるのである。まず分割して体質を強化できれば自ずと流れは見えてくるはずである。
分割すると西日本側が赤字になるとすれば、それはその体質に問題があるのである。それならばまずその問題の原因を考えるべきである。
電話に加入するとき施設設置負担金として7万2千円も支払う必要があることに疑問を持つ人は少なくはないはず。数十年前ならいざしらず、なぜ今でも「施設設置負担」が必要なのか、大いなる疑問である。このあたりに全く手を付けられないNTTはやはり古い体質と言われても仕方ない。

NTT分割について3

相変わらず携帯電話の伸びは止まらない。これはもちろん値段が安くなって手に入りやすい(景品として乱発されている)こともあるが、携帯電話の利便性が我々の今の生活に適応していることが最大の要因だろう。いつでもどこでも使えることに加えて、あくまでも「個人」のツールであるということだろう。いくら0円で電話機が手に入っても便利でなければ月4〜5千円も払って使わない。
ところで携帯電話が普及して「さすがNTT」と感じるのは大きな間違いである。海外に行った方はお気づきと思うがヨーロッパでは携帯電話を1台持っていればどの国からでもどこでもかけられるし、東南アジアや南米でももう既に携帯電話は特別なものではなく当たり前の道具になってきている。むしろ、NTTはこの急激な普及という不測の事態にてんてこまいなのである。電話番号は最初「030ー」「040ー」だけであったものが「080ー」「090ー」「010」最近では「020」(NTTドコモのみ)と増えていき、数年後にはもう1桁増やして全てを統一するそうである。つまり対応が場当たり的(いわゆるお役所的)で計画性がないのがわかる。当初同じ相手にかけるのでも地域・距離によって「030ー」と「040ー」を使い分ける必要があったがこれもいささか疑問に感じる。
NTTの技術って一体何なのだろう。一言でいえば「秘密主義」(鎖国主義と言っても良い)に基づいた思い上がりと自己満足の何者でもない。日本の携帯電話の方式は実はPDCという日本独自の方式である。海外の多くはGSM(欧州とアジア全域)やCDMA(米国いわゆるモトローラ方式)となっている。特にGSMは今後中国やインドといった巨大市場での需要増が期待されるのに対し、日本独自のPDCは携帯電話を日本国民が全て持っても1億台余りにとどまる。ということはいつまでたっても安くならないのである。
ではなぜ日本がこの標準方式に合わせなかったのか?それは、NTTの優秀な技術によって開発されたからであり、多くの研究開発費がかかったから(これが本音だろう)、採用しないと無駄になるからである。この論理はどこかでよく耳にする。ハイビジョンのアナログ化とデジタル化の話がそうである。NHKが20年以上に渡って研究して完成したアナログハイビジョン技術であるが、世の中は既にデジタル化の方向である。長良川の河口堰もそうだった。「つくってしまったから、使わないと無駄になる」というのがお役所の本音であった。実はNTTの問題も後ろで雁字搦めに規制している官僚機構の問題に行き着くことになる。これについては別の機会に議論していきたいと考えている。
NTTは既に次世代の携帯電話の開発に着手しているが、これまでの日本の携帯電話を海外に持っていっても全く使えないという反省をふまえ、技術情報を公開することを原則としている。今更という気がする。我々消費者の立場からすれば安くて便利なら、人工衛星方式でもモトローラ方式でも糸電話方式でもよいのである。
肥大化してぶよぶよのNTTが日本で寝っ転がっていたために割を食っているのは結局我々一般消費者である。携帯電話は絶対に一般電話より安くならなくてはならない。なぜなら電話線が要らないからである。NTTさんどうですか。NTTの20〜30代の若手社員の奮起を期待する。

プリンターの選び方

パソコンの出力用としてはインクジェットプリンタが圧倒的なシェアをしめているが、私をはじめとしてインクジェットを買ってしまって後悔している人は意外に多い。これからプリンターを買おうと思っている人のためにその選び方のヒントとなれば幸いです。さまざま雑誌にもよく比較されていますが、雑誌の場合各メーカーとの関係上それほど悪いことは書けません。ここでは本音で語ってみたいと思います。
基本的に「印刷」や「写真」と、インクジェットの方式は全く異なるため、「印刷」や「写真」と同じ画質は得られないと考えた方がいいと思います。最近の製品はかなり良くなっていますが所詮原理が違うのです。従って、自分がプリンターを買う目的に併せて買うのが最もよい選び方です。
表にそれぞれの特徴と用途をまとめてみました。
方式文字写真普通紙速度価格コメント
インクジェット△〜○安い。とにかくプリンタがほしい人はどうぞ。インクは意外と消耗が早く結構高くつきますヨ!
マイクロドライ画質は文句なし。写真も文字も綺麗。年賀状におすすめ。買って損はしない。ただし印刷速度がやや遅い。
昇華型××写真なら一番。デジタルカメラをお持ちの方は是非どうぞ。ただし専用紙が必要。
レーザー×モノクロ印刷ならスピードと文字の綺麗さは一番。文字派の方・家で仕事派の方におすすめ

・・・以下ぼちぼち登場

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