サッポロビール

ヱビスビール

麦芽100%。 麦芽、ホップ。 アルコール 5%。明治20年に誕生し戦前に親しまれたブランドを1971年に復活させ、生ビール化した。 バイエルンのアロマホップ。麦芽のみを用い熟成に時をかけて仕上げる ビールらしいビール こくがあり幅広く料理に合う。


サッポロは欧米にはすべて日本から輸出している。このエビスビールは、アメリカのスーパーに売っていたもの。日本製なので、味は日本と同じと信じています。

春がきた

春期限定生ビール  ’96-1-18以降順次全国発売 通常の大麦麦芽のほかに小麦麦芽を加え「さわやかな味わいを出した」 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ アルコール約5% 普通の味 のどごしにサッポロ独特の味がした。 ’97年ものは、のどごしの後味が麦っぽさが残り違和感があった。 ’98年ものは、1月14日発売。飲んだけどあまり特徴のない普通の味でした。
 99年は生産見送り。

黒ラベル

1997年1月中身とラベルを一新。原材料:麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約4.5%。すっきりして飲みやすくなったと思う。私は以前の黒ラベルよりは好きだ。何回か飲んでみようと思う。とにかくサッポロはこれにかけるしかないので、拡販活動を頑張ってほしい。  1977年発売。日本風土に適したM2酵母を用い、伝統的な醸造法で醸されていた。


サッポロ黒ラベルの欧米輸出用。独特の缶の形がいいですね。アメリカでは近所の酒屋さんにはいつもおいてあります。


〜2002年11月の表紙で使用〜
どうするサッポロ!
2002-10 camera:FUJI DS-20

久しぶりの「そこに山」シリーズ
このまま倒れるのか、飛び立てるのか
今が正念場。遅いくらいだが・・・




2005年版。
麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5%。・・・悪くないと思いますが、やっぱり売り方の問題でしょうか。



2007年版。
麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5%。350ml缶あたり:エネルギー140kcal、タンパク質1.1g、糖質10.2g、食物繊維0〜0.35g、ナトリウム0mg。協働契約栽培麦芽100%。


北海道

1990年に発売し1992年にリニューアル。更に1997年にラベル、味(?)を変えた模様。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5.5%。北海道でとれたビール大麦「りょうふう」を使用。さわやかでマイルドな味わい。去年(1996)は牧瀬里穂、今年(1997)は菊池麻衣子がCM。よく「北海道」とネーミングされていると牛乳なんか思わず買っていましたが、以前はそんな乗りで飲んでいました。今年から味がかわったような気がします。今年の味はいいと思います。

1998年はデザインも味も変えたようです。コマーシャルも「生きてて良かった」という変なのに変わっています。味は随分すっきりしたものに変えたなという印象です。
 1999年3月5日リニューアル発売。北海道産大麦などを原料。今回麦芽使用量を増やしてうまみを引き出した他、パッケージも一新。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5.5%。・・・私の舌が鈍っているのかなあ。あまり、うまみが感じられませんでした。
2000年冬、販売中止!

シングルモルト

アルコール分約4.5%。世界最高級といわれるアレクシス麦芽のみを使用し、いわゆる副原料はいっさいふくまれていない。力強い味わいとしゃきっとしたのどごし。

サッポロブラック

アルコール分約5%。カラメル麦芽を使用。独特の麦芽の風味が印象的でやわらかな苦味(くみ)。

サッポロクラシック

アルコール分約5%。北海道限定。麦芽100%、ホッホクルツ醸造法で醸された、北海道開拓時代を思わせる苦味とコクがほどよく調和。1985年発売開始。短時間高温仕込みにより麦芽本来の旨味を生かしたドイツ古来の醸造法とか・・・1999-8 久しぶりに飲むことができましたが、適度な苦みとしっかりした味でした。

エーデルピルス

アルコール分約5%。静岡県清水の工場でのみ醸造の限定。麦芽100%$、ファインアロマだけを使用。苦味と香りを特徴。

ハイラガー

アルコール分約5%。従来のサッポロラガービールに比べ、アルコール分、ガス圧、エキス分とも高めにし、味わい、のどごしの爽快さを増した。1992年発売。

オンザロック

アルコール分約9%?。オンザロックで飲むビール。ちょっとビールのコンセプトを見誤った商品。1988年あっという間に発売中止。

スーパースター

1997年9月11日発売。アルコール分7%で国産ビールの中で最も高くすっきりした味わいに仕上げた。サッポロが通年で売る新製品を発売するのは2年半ぶり。ビールの発酵度は通常82〜85%だが、新製品はサッポロ独自の発酵方法を採用し、98%まで高めた。この結果アルコール分が高くても重い感じにならず、シャープな口当たりとキレのある味わいを実現できた。国産ビールのアルコール分は5%が多い。消費の低アルコール化が進んでいるが(この日経の表現は疑問???)、サッポロは逆に高めることで差異化を狙った。  麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。  キレが強すぎる。アルコール臭さはないがやや無機的な味。一つの分野の提案と言う意味では評価するが、定番となるかどうかは疑問。
 99年初め生産、販売打ち切り。

浩養園生ビール

1998年4月発売。名古屋ビール園の誕生を記念して特別醸造したもの。麦芽、ホップ。アルコール分約5%。麦芽100%のピルスナータイプ。あっさりした味でした。

黒麦芽の恵み

サッポロビール頒布会。1998年限定醸造。麦芽、ホップ。アルコール分約5%。麦芽100%の黒ビール。それほどくせもなく飲みやすいビールでした。おいしさを感じました。

ゴールデンピルス

サッポロビール頒布会。1998年限定醸造。麦芽、ホップ。アルコール分5%。麦芽100%ピルス。すっきりした味わいと程良い苦みが心地よいビールでした。

ケルンからの贈り物

サッポロビール頒布会。1998年限定醸造。麦芽、ホップ。アルコール分約5%。ケルシュタイプ。意外にあっさりした味でした。

Real Clear

サッポロビール頒布会。1998年限定醸造。麦芽、ホップ、コメ、コーン、スターチ。アルコール分約5%。うううーん・・・こんなものかなあ。

気分爽快<生>

日経1998-5-20。1998年夏期限定ビール。中国の新彊ウイグルで自社生産したアロマホップを使用し「爽快なホップの香味」が特徴。原料には大麦だけでなく小麦も採用し、きめ細かい泡が出るように仕上げた。100万ケース(大瓶20本換算)限定。西日本は6月12日、東日本が19日発売。 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール約5%。その名の通りすっきりした味に仕上げている。なんかサントリービールに近い味といったら怒られるかな・・・やっぱりシルクロードが思い浮かぶとしておこう。

ガルプ

苦みを従来の半分に抑えた。ビールを飲み始める20歳代を対象にホップの使用量を減らすなど苦みを抑え、飲み安さを重視して商品設計した。98-7-3九州地区で発売。福岡、佐賀、長崎、大分の4県。売れ行き次第で全国販売も検討する。サッポロは「ガルプ」を若年層の支持を狙ったビールと位置づけている。アルコール度は4.5%。(日経産業98-6-11)。

サッポロ五穀まるごと生

98-8-28発売。発泡酒。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、あわ、ひえ、大豆。アルコール分約5.5%。副原料にコメ、麦、アワ、ヒエ、大豆を使用、コクのある味にした。98年9月からのサッポロの発泡酒事業見直しの一環として出される、季節限定商品。麦芽使用比率は25%未満、価格は従来の発泡酒に比べ約1割高い160円(350ml缶)。80万ケース(大瓶20本換算)の数量限定。一口目にあれっビールかな?とちょっと違和感を感じたが、苦みがしっかりきいていて二口目からは慣れました。私は気に入った味に感じましたが、好き嫌いが分かれそうです。

サッポロ五穀のめぐみ

99-8-27発売、麦、コメ、アワ、キビ、豆の五穀を原料に使用。昨年発売の「五穀まるごと生」が好評だったため、同様のシリーズを継続する。まろやかで後に残らない味に仕上げた。アルコール分は約5.5%。350ml入り160円。500ml入り210円。昨年の「五穀まるごと生」より、ビールっぽくして、しっかりした味に変えたよう。うまくいけば定番化もあり得るかな。

サッポロ<芳醇生>ブロイ

98ー10ー9発売の発泡酒。同社従来品に比べてホップの使用量を2倍に増やし、「まろやかな味わい」を出した。「ブロイ」の発売に合わせて「ドラフティスペシャル」の販売は終了する。麦芽使用率は25%未満。中国新彊ウイグル自治区で自社生産している無農薬アロマホップを100%使用、ホップの増量を独自製法により、競合商品に比べて飲みごたえのある味に設計した。350ml缶で145円。業務用樽詰めも発売。大阪、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄で樽を試験販売する。(98-9-18日経産業、日経)。・・・さっそく飲みました。第一印象はちょっとホップの香りがきつめではありましたが、意外とおいしいと思いました。ガブガブは飲めないかなあ。一応合格!
日経98-10-22。10月9日の発売から2週間で累計出荷数量が5000万本(350ml缶換算)を突破する見通し。キリンの麒麟淡麗<生>の発売直後の出足に匹敵。ブロイ発売後、サッポロは週末ごとに延べ2000人の社員を小売店での陳列などの販促支援に投入。大手スーパー、コンビニでのブロイのカバー率は100%に達したという。キリンの参入後、発泡酒コーナーからサッポロの「ドラフティー」をはずす小売店が相次ぎ、同社の発泡酒シェアは急落。今回の切り替えによって、小売店での発泡酒スペースの回復にひとまず成功したようだ。・・・コンビニの陳列棚に何列置くかで強みがわかります。私の近所のコンビニはブロイが4列も占めていました。
日経98-11-14。ブロイ発売の前日、全国紙に掲載された全国紙には「88%の方が満足」との文字が躍った。サッポロは通常の5倍の広告費を投入。初のインターネットによる市場調査も実施した。モニターとして350ml缶を飲んでもらい、ネットで評価を聞いた。ホームページや電子メールでモニター1万人を募集したら、1日で6000人が応募する反応の速さ。結局、1万人中4千人が回答し、「大満足」「満足」合計が88%に達した。ネットを使った素早い市場調査が新聞広告のインパクトを高めた。

製造中止
2002年5月、製造中止。

ブロイ本選り(ほんすぐり)

2002年9月18日発売。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。アルコール分約5.5%。麦芽使用率25%未満。5月に生産中止したばかりのブロイブランドを早くも復活させ、新製品として発売。契約栽培麦芽と無農薬ホップと竹炭磨き水を、いずれも50%以上使用して、「自然」「安全」「安心」を重視する消費者に訴える。缶デザインも旧製品の自然で上質なイメージを継承し、競合商品が多いコンビニなどの店頭で目立つように配慮した。・・・味は若干発泡酒臭さが残るが、総じて飲みやすく仕上げている。とは言うものの、飲み物としてのインパクトは小さく、「安全」や「自然」志向の消費者が振り向くかどうかに寄っている。

スタールビー

98年12月4日発売。クリスマスシーズン向け発泡酒。麦芽、コメ、ホップ、コーン、スターチ、糖類、アセロラ果汁、赤キャベツ色素、香料、酸味料。女性に飲みやすいよう甘みと酸味のある味に仕上げた。赤キャベツ色素で「透明感のあるルビー色」に着色。泡までピンク。アルコール度は4.5%。12月末までの限定発売で、350mlが185円、500mlで255円と同業他社の発泡酒よりやや高め。・・・飲みました。缶を開けたとたんアセロラの香りが漂います。こんな飲み物はビールを飲むという感覚ではなく、カクテル別物を飲むという感覚です。多分私は二度と飲まないと思いますが、話のタネに、彼女との雰囲気作りにどうぞ。

カロリーハーフ

日経98-12-28。93年発売。アルコール度を3%にすることにより通常のビールに比べカロリーを半分に抑えた。94、95年はテレビCMを含む宣伝広告を積極的に展開し、ピーク時の94年には151万ケース(大瓶20本換算)の販売数量があった。しかしその後は販売数量が減少し、96年から3年間は宣伝広告を凍結していた。98年の販売数量は約30万ケース。ところが、99年1月よりキリンが低カロリービール、アサヒがライト系ビールの販売を予定しており、今後低カロリービール市場が拡大すると判断。4年ぶりに宣伝広告を復活させる。具体的にはカロリー摂取を気にするヘビーユーザーや女性向け商品を位置づけているため、テレビCM再開は慎重で、雑誌・新聞などの紙媒体を中心に健康をテーマに宣伝していく考え。 ・・・サッポロらしい消極的な対応ですね。まあ、3番手のメーカーとしては大手2社の小判ザメにならざるを得ないのでしょうか。
 日経産業99-1-29。2/19リニューアル発売。中国新彊ウイグル自治区で自社生産した無農薬ホップを100%使用し、小麦麦芽を加えて上質な苦みを引き出した。カロリーは通常のビールの半分(100ml当たり23kcal)。パッケージデザインも一新。価格は350ml缶が218円。 麦芽、ホップ。アルコール約3% ・・・アルコール度3%が心配。パンチがないのでは。いっそのこと新規ブランドとして出した方がインパクトがあったと思いますが 全然気乗りがしなかったのですが、このホームページを運営している責任上、飲みました。ただコメントはなしということでお許しください。

サッポロ黒生ビール

原材料 麦芽、ホップ、米。アルコール分約5%。少し苦みはありますが、意外とあっさり目でした。



サッポロ黒ビールの欧米輸出用。缶の形が変わっていていいですね。味は、国内版と同じあっさりめでした。

2000年記念限定醸造<生>

麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分約5%。「素材にこだわるサッポロビールが1000年に1度のミレニアムの祭典のためにチェコ、ドイツ、中国、ニュージーランド、日本から世界中の良質ホップを厳選。まさに贅を尽くした限定醸造生ビール」とか。ネーミングが直接的です。・・・いろいろな味が入り交じっている感じです。軽い味ですので余計わかりにくくなっています。まあ、2000年記念ということで・・・

グランドビア

麦芽、ホップ。アルコール分約5%。2000年2月発売。「ググッときて、スッとひく。これが、グランドブレイク」という新味覚理論をもとに飲み口のうまさと後味の爽快さを実現したとか。サッポロは2000年を「総反攻、新創業の年」と位置づけ、停滞するビール市場全体を牽引しうる画期的かつ明確な存在意義をもつ新商品として発売。21世紀の消費動向を支えるキーワードを「自然・健康・安全・本格・簡便・万能」の6つに設定し、これらに価値を見いだす20〜30代のライフスタイルや生活価値にあったビールとして開発を進めた。グランドビアの発売は、従来の「コクーキレ」「重いー軽い」といった2元論を陳腐化し、これまで20世紀を代表するビールブランドが作り上げてきた味や生活価値をまた陳腐化してしまう、強烈な市場変化を巻き起こすものと同社では期待している。同社は発売前からブランド名を伏せてテレビCMやホームページで販促活動を行うという業界でも異例の戦術をとり、流通業者や消費者にインパクトを与えることを狙った。

冷製辛口・生

2000年5月19日発売(北海道、北陸、西日本)、その他は5月26日。アルコール度約5.5%。原材料 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。麦芽使用率25%未満。生産中に酵母が糖を消費しやすいようにぎりぎりまで発酵度を高めた「超高発酵」と、予定外の味成分生成を抑制できる「低温熟成」の二つの技術を用い、飲み口を辛口に仕立てた。発泡酒市場は急成長しているものの、サッポロの発泡酒売り上げは低迷しているためテコ入れをするもの。国内の今年1ー3月の発泡酒の出荷量は前年同期比16.9%と急成長しているが、サッポロは逆に同24%減で売り上げを落としている。サッポロの既存の発泡酒「ブロイ」は濃厚な飲み味が売り物で、新しい発泡酒とすみ分ける(つもり)。また、他社(サントリー)の辛口発泡酒に対抗(したい)狙いもある。
・・・既存のブロイとのすみ分けは味覚としてはできると思うが、現状から考えると新製品発売によってブロイの売り上げは更に落ちるでしょうから、サッポロのシェア、売り上げの拡大につながるかどうかは疑問。ただ、今回の新製品発売はやむを得ない判断とは思います。今後これをうまくプラスにもっていけるかがポイントです(サッポロはこれが下手なんですが・・・)。
・・・9月にやっと飲みました。ググっときてすっきりした後味!ということは、同社の似たようなキャッチフレーズのグランドビアの影がますます薄くなります。発泡酒でこの味は既にサントリーのマグナムドライが成功しており、まあ無難な線ではあります。あとは、マーケット力の勝負でしょう。

2002年2月生産中止

日経2002-1-31。2002年2月中旬で生産を中止。アサヒが昨年2月に発泡酒参入したのに伴い、相次ぎ新製品を投入したためブランドが乱立。大手メーカー4社の中で最多の4種の発泡酒を扱っていた。品種を整理し広告宣伝など営業費用の効率化を目指す。
冷製辛口はテレビCMのキャラクター「ステテコ君」が話題になり、2000年は860万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を販売したが、昨年は前年実績を48%下回る430万ケースと落ち込んでいた。・・・昨年11月にサントリーが発泡酒の集約を発表したが、このHPの予想通りの展開。ただ、問題はアクションが遅いこと!これがサッポロの低迷の象徴だ。

北海道 生搾り

2001年3月24日発売。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。麦芽使用率25%未満。北海道産の麦芽を使用し、低温で熟成、ろ過した発泡酒。あっさりした口当たりに仕上げたという。アルコール分5.5%。缶の他、何度もふたができるアルミ素材の新容器「ショットボトル」入りも用意した。

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開発者 製造部グループリーダー 前田雄明氏

Q:通年型の発泡酒は3ブランド目、差別化は?
A:アロマホップの芳香が特徴のブロイと高発酵で辛口を追究した冷製辛口はかなり尖った味の発泡酒だ。生搾りでは北海道の契約農家で栽培した大麦を使い、クリアな両方の真ん中の味を狙った。
Q:味わいは期待通りか?
A:発泡酒は麦芽が25%未満しか使えない。そのうち半分以上は北海道産の麦芽を使い、うまみがあり、辛くならない特徴を生かせて、みずみずしい味を出せた。
Q:大型商品の開発で新味は出せたか?
A:昨年発売したグランドビアは、各部門がそれぞれ最高の仕事をしたが、最後は幕の内弁当のような商品になった。今回は失敗から学んで早い段階から社内で味を共有化し、最近では珍しい飲食店向けの樽製品の同時発売も営業部門の強い要望で実現した。
Q:岩間辰志社長も出演したテレビCMでは素材の良さを訴えていないが
A:素材にこだわるモノ作りをCMで見せるのはメーカーの発想で、顧客視点ではない。生搾りはネーミングと白いパッケージで素材の鮮度と苦労して醸造した気持ちを伝え、「ナマでいきます」というCMでブランド構築を試みている。


2002年リニューアル発売
2002年 発売1周年を機にリニューアルした。中身は低温でじっくりうまみを引き出した北海道産厳選麦芽を中心に、今回新たに高い酵素力でキレ味を高めるタイプの麦芽を配合。力強い発酵によって一層の爽やかさを生み出したとか。パッケージデザインは、ラベル部分を若干大きくするとともに、地の部分にストライプをあしらい、店頭での目立ち度と爽快感を高めた。

2003年リニューアル
2003年1月リニューアル。契約栽培で調達する富良野産ホップを原料に加え、うまみを高める。また泡立ちを良くする新形状の缶フタを採用、パッケージも刷新し真新しさを出す。「北海道産麦芽に加え、富良野産ホップを一部使用して、爽やかな生を搾りだした」とか。・・・発泡酒ですが、ビールっぽく、まとまりの味に仕上げているところはさずがサッポロの技術だと思います。

2003年リニューアル第2弾
日経産業2003-11-6。12月より味と缶デザインを刷新。新たに契約栽培の国産大麦を採用、缶の商品名の字体をすっきりさせるなどの工夫をした。サッポロは2006年までにビール・発泡酒の主原料である麦芽とホップを100%契約栽培品にすることを目指しており、粉砕して発泡酒に使う大麦についても契約栽培品を積極栽培することにした。2004年から放映する新しいCMでも契約栽培の取り組みを紹介、ブランド力強化につなげる。

北海道 生搾り ハーフ&ハーブ

2003年3月発売。北海道 生搾りのサブブランド品。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類、オレンジピール。アルコール分約3.5%。麦芽使用率25%未満。カロリーを従来商品より50%、糖質を80%カット。ハーブの一種のオレンジピールで独特の香りと風味を付け、女性を主なターゲットに据える。・・・軽くて味もすっきりで後味に何も残らない。

北海道 生搾り ファイバー

2003年9月3日発売。北海道 生搾りのサブブランド品。麦芽、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ、糖類、水溶性食物繊維。アルコール分約5%。麦芽使用率25%未満。エネルギー43kcal、タンパク質0g、脂質0g、糖質3.3g、食物繊維1.8g、ナトリウム0mg。トウモロコシ由来の水溶性食物繊維である難消化性デキストリンを350ml缶当たり6.3g含んでいる。特許を取得した独自の醸造技術を使って従来のビールや発泡酒にはほとんど含まれていなかった食物繊維を加えた。350ml缶一本で成人が1日に必要とされる食物繊維の約4分の1を摂取できるという。・・・トローっとした感じ。繊維は味がないので、発泡酒の味は生搾りっぽい味になっています。

北海道 生搾り とれたてホップ

2003年11月19日限定発売。北海道 生搾りのサブブランド品。麦芽、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ、糖類。アルコール分約5.5%。麦芽使用率25%未満。 8月末から9月中旬にかけて収穫した富良野産ホップを100%使用した。収穫後すぐに工場に運んだホップを3段階に分けて仕込むことで、みずみずしい香りを引き出したという。

セブン

2001年1月24日発売。アルコール度数約7%の高アルコールタイプの発 泡酒。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。発酵後の残存エ キスを極力少なくする独自の「超高発酵法」で、高アルコールでもクセのない キレ味に仕上げたという。パッケージデザインに「7」の数字を配して新味を 出した。2001年1月生産限定品。・・・以前、スーパースターという高発 酵タイプを出していたが、その無機的な味に比べると、意外に味がある印象だ った。爆発的ヒットは期待できないが、サッポロの発泡酒の存在感のアピール の効果はあったかも。

夏キレ生セブン

2001年6月27日発売。今年の1月に限定販売したセブンを 刷新、夏の最盛期向けに限定発売する。アルコール度数は7%でビール大手各社の商品では 最も高い。発酵後の残存エキスを極力少なくし、爽快なキレ味を実現。夏向けにガス圧を 高くし刺激感も強める。缶のデザインはブルーを基調に一新しライバルのアサヒ「本生」の赤色に対抗。中央に「7」の数字を大きく配してコンビニなどで目立つ容器にした。・・・高アルコールかつ発泡酒ならではの無機的な味。苦みもしっかりあって夏向きかな。

ひきたて焙煎

2001年11月14日発売の季節限定発泡酒。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。アルコール分 約5.5%。高温処理した麦芽を粉砕後すぐに仕込んで香ばしさを出し、濃いめの色合いとすっきりした後味が特徴。・・・いける!いける!っていうところです。昔、サッポロから「焙煎生」っていうビールがありましたが、その発泡酒版ですね。ちなみに私はその焙煎生を気に入っていました。

乾杯生

2001-2002年の年末年始限定発泡酒。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。アルコール分 約5.5%。・・・うーん、正月から発泡酒は飲みたくない!

ファインラガー

2002年1月23日発売。業界で初めてのラガー(熟成)発泡酒。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。アルコール分約5.5%。麦芽使用率25%未満。製造工程で熱処理をせずに、2段階に分けて熟成させた。コクのある味わいが特徴とか。・・・まず、1本飲んでみましたが、味はなんとか発泡酒の域を脱しかけているといったところでした。今一つ「コク」までは感じませんでしたが、サッポロらしくまとまった味と言えるでしょうか。

キリンがサッポロに質問状
日経2002-1-17。キリンは、サッポロが発売するファインラガーについて、その商品名やデザインがキリンの主力ビールである「ラガー」に似ており、購入者が誤認するとの指摘が小売店や卸から相次いだため、荒蒔康一郎社長名でサッポロに質問状を送った。サッポロは飲食店向けの瓶ビールで「サッポロラガービール」を販売しており当惑気味。月内にも岩間辰志社長名で「味もパッケージも独自に開発した商品」などと回答するという。・・・商品名やデザインが酷似していて騒動に発展したケースとしては、サントリーのモルツがサッポロの黒ラベルのデザインに似ているとか、マグナムドライがアサヒのスーパードライの商品名を連想させるといったことがあり、最近ではサントリーがよく「仕掛けていた」。これは、消費者への話題性をあおることで、広告効果をもたらす戦略の一つ。まあ、それを「おとなしい」サッポロがやったことに意味はあるでしょう。どうみても、キリンラガーを意識したものです。

キリンがサッポロに警告状
キリンは3/6付けでサッポロに警告状を送った。キリンは商品表示の使用中止と商品撤去を求めている。キリンは1月に質問状を送って改善を求めたが「誤認や誤解で購入した顧客から85件のクレームが寄せられた」(キリン広報部)ため、不正競争防止法が定める著名表示へのただ乗り(冒用)行為に当たると判断。回答によっては法的措置も辞さないという踏み込んだ申し入れになった。(日経2002.3.12)
サッポロ、キリンに回答
これに対し、サッポロは「同法に該当しない」と反論する回答を15日付けでキリンに送付。諸品撤去にも応じないとした。「サッポロのラガー表示は1877年にさかのぼり、そもそも発泡酒とビールは(日ごろ業界が主張するように)別ジャンルで価格も異なる」と主張。クレームもキリンより少ないという。業界団体などのラガーの定義は「貯蔵工程で低温熟成したビール」。問題はブランドとしての使用でキリンは「1907年の設立以来のラベル。法的措置も検討する」と譲らない。(日経産業2002.3.19)
キリン、「ラガー」で仮処分申請
キリンは、4/29にサッポロビールの発泡酒「ファインラガー」の販売差し止めを求める仮処分を東京地裁に申請した。キリンは自社のビール「ラガー」に缶デザインが似ており、不正競争防止法の著名表示のただ乗り(冒用)行為にあたるとしている。

・・・他社は両社とも「話題作りに利用しているのでは」「話題性が高まって結局は両社が得をするのでは」と冷ややか。確かに、ラベルは酷似しているのは事実ですが、法的措置を求めるほどではないというのが一般的と言えるでしょう。キリンも別にファインラガーのラベルのせいで販売量が落ちているわけではなく、こうして記事になることを狙ったといえるでしょう。この仮処分は1年後くらいにあいまいな和解で終わることでしょう。

生産中止
日経2002-7-24。2002年7月で生産中止を発表。今年1月に発売したが、年間販売目標千万ケース(1ケース大瓶20本)に対し、 販売実績が6月までで256万ケースと低迷。更に自社も含め各社が主力発泡酒を一斉値下げしたあおりで不振に拍車がかかった。 同社は「キリンとの係争と生産中止は関係ない」(広報・IR室)としている。一方キリンは「生産・販売中止で当社の目的は達成した」(広報部)として、和解を含めた対応を検討する考えだ。・・・・・サッポロは他の主力発泡酒が値下げする中、ファインラガーは「味で評価してもらうため値下げしない」(サッポロ広報・IR室)としていたが、結果的には生産中止というみっともない結果となった。サッポロの迷走ぶりを象徴している。おそらく値段の据え置きを決定した時点で生産・販売中止は予定していたとは考えられる。その背景には、発泡酒初のラガーという商品を売り出したにもかかわらず、所詮発泡酒の域を脱せない味であったことや、やはりキリンラガーに酷似しているというある意味で挑発的なデザインで発売したことで、キリンとの法廷闘争にまで発展し、それが予想以上に苦戦したことが販売中止を決定づけたと思われる。

「ラガー訴訟和解」
日経2002-9-7。9/6までにキリンとサッポロは和解で合意、キリンはファインラガーの製造・販売を差し止める仮処分の申し立てを取り下げた。

きりっと新・辛口<生>

2002年5月15日発売。アルコール分約5.5%。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。麦芽使用率25%未満。従来より10円安い発泡酒。コスト低減では、缶容器や箱詰めの段ボールのデザインを見直したほか、テレビCMなどの広告宣伝費や販売奨励金などの販促費を抑制した。値下げの先駆けとなったキリンビールの「極生」などの販売が好調なことからサッポロも追随した形。夏の最盛期が間近の発売となるため、高速発酵、低温ろ過、強炭酸で辛口の爽快な味わいと雑味のない後味を出し、「ブロイ」「北海道生搾り」「ファインラガー」と差異化する。パッケージデザインはブルー基調のデザインとし、冷涼感を表現するため、手触り感のあるマットシルバーの発泡インクを採用。・・・まあ、スピードと判断力のないサッポロの典型的なやり方ですね。

2003年初に発売中止。新製品鮮烈発泡発売に伴う処置とは言え、1年持ちませんでしたねえ。・・・予想通りです

樽生仕立

2002年6月19日発売。発泡酒。アルコール分約5.5%。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。アミノ酸を豊富に含み、麦芽の発酵を旺盛にする「米エキス」を使用。柔らかい口当たりや、さわやかな後味を際立たせた。
缶ふたの裏面に、複数の小さな突起をつける特殊加工(ディンプル加工)を施した。グラスに注ぐ際、発泡酒はこの突起部分を通ることによって泡がきめ細かくなる。

海と大地の澄んだ生

2002年8月21日発売。アルコール分約5.5%。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。麦芽使用率25%未満。発泡酒。業界で初めてワイン醸造に用いた海洋酵母で有機酸を含み、澄んだおいしさを出したという。契約栽培の麦芽を使用し、自然志向を売り物にする。希望小売価格は350ml缶150円と「上級」発泡酒となる。店頭では発泡酒の価格競争が激化しているが、サッポロは「低価格に傾く業界に一石を投じる」としている。・・・サッポロの人はどうも市場がよくわかっていないような気がします。どうも製品のコンセプトがよくわかりません。単なる自己満足的な製品なように受け取れます。消費者は好き好んで発泡酒を飲んでいるわけではありません。わざわざ高いお金を出すのであれば、ビールを飲みます。
・・・と、文句は言ってみましたが、まずは飲んでみました。さらっとした味で後味もすっきりしたものでした。従来の発泡酒の違和感が抑えられていて、飲みやすくまとめられています。デザインは爽やかは色合いを採用しており、お店の棚でも目立つ存在ですね。「限定醸造」ということは、高い発泡酒が受け入れられるかどうかのお客の反応をみるということが目的でしょうが、やっぱり天下のサッポロですし、ビールで勝負してほしいですね。

鮮烈発泡

2003年2月19日発売(北海道を除く)。アルコール分約4.5%。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ、糖類。麦芽使用率25%未満。炭酸ガス圧を従来商品より15%高め、「口の中ではじける刺激感」を強調。原料にはオーストラリアの契約農家で栽培する麦芽を使用し、うまみも引き立てた。アルコール度4.5%。容器のデザインは鮮やかな青色を基調に、中央に大きく商品名を表示。舌触りが爽快で刺激が強い商品特性をアピールする。炭酸飲料を好む若い男性を主な販売対象とする。この発売に伴い、きりっと新・辛口<生>は発売中止する。・・・苦みが抑えられています。確かに炭酸の効果は感じますが、どうもサイダーを飲んでいるようです。うーん、あまり好きになれないなあ。

3ヶ月で生産打ち切り
日経2003-5-27。6月末で生産打ち切り、7月末で出荷もやめる。年内に600万ケースの販売目標を掲げたが、4月末までで累計70万ケースと不振だったため。サッポロは6/25に発泡酒新製品「のみごたえ<生>」を発売する予定であり、「鮮烈発泡」にかけてきた営業力などをこの新製品に集中して収益確保を目指す(コーポレート・コミュニケーション部)という。

ヱビス<黒>

2003年5月28日発売。アルコール分約5%。麦芽、ホップ。「じっくりローストした黒麦芽と、ドイツ・バイエルン産ホップの香り。長期熟成で仕上げた」黒ビールとか。・・・苦みとコクのバランスもよい。香ばしさもグッドです。のどごしでほのかな甘みもただよいます。ただ、バランスが良すぎて、全体的におとなしい仕上がりです。もう少し「思い切り」を出してほしかったなと感じます。
一時休売!
サッポロは6/11に一時休売すると発表。今月上旬までの出荷が当初予想の2倍を上回るペースとなり、商品供給が間に合わなくなったため。増産体制を整えて7/23に再発売する予定。これまでの製造拠点は新九州工場(大分県日田市)だったが、今後は仙台工場(宮城県名取市)、静岡工場(静岡県焼津市)も追加する。サッポロ側は「販売目標を年換算すれば昨年のビール各社の黒ビール出荷合計に迫る水準。それを上回る勢いの注文がくることまで読み切れなかった」としている。・・・本当におそまつです。マーケットと営業と生産がバラバラ状態のサッポロの現状を表す典型的な事例です。

ヱビス ザ・ブラック

2007年3月7日発売。ヱビス<黒>をリニューアル。アルコール度数5.0%。水分が多い麦芽を焙煎した「カラメル麦芽」の使用量を増やすなどして甘い味わいとコクを強調。「じっくりローストした黒麦芽とカラメル麦芽による、心地よい焙煎の香りとまろやかなコクが特徴の味わい深いビール」とか。350ml缶あたり:エネルギー158kcal、タンパク質2.1g、脂質0g、糖質12.6g、食物繊維0.7〜1.1g、ナトリウム0mg。

ヱビス 超長期熟成

2004年春インターネットで限定販売。アルコール分約6%。麦芽、ホップ。「長期熟成が特徴のヱビスビールの熟成期間を約2倍に長くし、より一層の深みとコクのあるまろやかな味わいを実現した」とか。インターネット募集に対して応募が殺到し、一時制限を入れたようであるが、それが話題性をつくるためのサッポロの意図的な仕掛けだったらよいのですが、もしそうでないのならまだまだマーケット開発力の無さを露呈したにすぎないと見てしまいます。・・・東京のHBさんから1本提供いただきました。ありがとうございます。味は文句のつけようのないりっぱなものでした!

日経産業2004-10-15。2005年3月9日に全国で限定販売する。より手軽な缶入りを用意。 ・・・缶でも飲んでみました。やはり文句のつけようのない出来映えでした。深みのある豊かな味わい、苦みとまろやかさのバランスはさずがです。

2009年6月3日〜と12月2日〜発売の限定醸造。麦芽、ホップ。アルコール分6%。100mlあたり:エネルギー50kcal、タンパク質0.7g、脂質0g、糖質3.4g、食物繊維0〜0.2g、ナトリウム0mg。プリン体約14mg。・・・いやあ、濃くてまろやかなビールですね。できたてを飲んでみたいなあ。しかし、半年ごとに限定販売っていうのもどうでしょうか。どうせ生産ラインは空いているのだから、思い切って数ヶ月間強化期間をもうけて売ってみてはどうですか?

2010年6月3日〜発売のヱビスビール生誕120年記念の限定品第一弾。20万函(350ml×24本換算)限定。麦芽、ホップ。アルコール分6%。100mlあたり:エネルギー50kcal、タンパク質0.7g、脂質0g、糖質3.4g、食物繊維0〜0.2g、ナトリウム0mg。プリン体約14mg。・・・120年記念と言いますが、昨年も売っていたものです。どうせ売るならもっと派手にやるか、あっと驚くものを出すか、どうせ20万函だったらもっと有効に使うべきです。まだわかっていないなサッポロさんは。

琥珀ヱビス

2006年11月22日発売の35万ケース限定発売。麦芽、ホップ。アルコール分5.5%。350ml缶あたり:エネルギー154kcal、タンパク質1.8g、脂質0g、糖質10.2g、食物繊維0.35〜0.7g、ナトリウム0mg。厳選クリスタル麦芽による琥珀色の深みのある味わい、とか。既存のヱビスより麦芽使用量を増やした。・・・ヱビスビールらしくコクとうまみを苦味がしっかり締めていて、まとまりのある味わいでした。

2009年10月7日発売の40万ケース限定発売。麦芽、ホップ。アルコール分5.5%。100mlあたり:エネルギー44kcal、タンパク質0.5g、脂質0g、糖質2.9g、食物繊維0.1〜0.2g、ナトリウム0mg。バイエルン産アロマホップ、ヱビス酵母のヱビスビール処方をベースにクリスタル麦芽を配合したもの。麦芽の使用量も通常より増量しているとか。・・・こういった製品は、サッポロは期待を裏切らないですね。もっと上手く売ればいいのに・・・

ヱビス ザ・ホップ

2007年4月4日発売。アルコール度数5.5%。ドイツ・バイエルン産のアロマホップと、チェコ・ザーツ産の香り高いファインアロマホップを使用。麦芽のでんぷん質を糖に変える工程で、段階的に温度を上げるなどしてやわらかい味に仕上げた。350ml缶あたり:エネルギー158kcal、タンパク質1.8g、脂質0g、糖質10.5g、食物繊維0〜0.35g、ナトリウム0mg。

シルクヱビス

2009年3月4日発売。麦芽(大麦麦芽、小麦麦芽)、ホップ。アルコール度数5.5%。「絹のように、なめらかな口当たり」 100ml缶あたり:エネルギー46kcal、タンパク質0.6g、脂質0g、糖質3.3g、食物繊維0.1〜0.2g、ナトリウム0mg、プリン体約9.4mg。・・・小麦麦芽を一部使用することでなめらかな口当たりを実現したという狙いはよく感じられますが、せっかくの限定ですのでヴァイツェンタイプくらいまで思い切って行ってもよかったのでは。あくまでもヱビスビールの範疇から飛び出す冒険はできなかったのですねぇ。

ヱビス ASUKA CRUISE まろやか熟成

2010年9月8日から20万ケース(1ケース:350ml缶×24本)数量限定発売。麦芽、ホップ。アルコール分5.5%。100mlあたり:エネルギー47kcal、タンパク質0.5g、脂質0g、糖質3.5g、食物繊維0.1〜0.2g、ナトリウム0mg。プリン体約13.2mg。2007年よりクルーズ客船「飛鳥U」で船内限定発売されていたものをヱビスビール生誕120周年を記念して缶製品として発売。ヱビスビールの長期熟成、ヱビス酵母使用をベースに、低温でじっくり発酵させることで、まろやかな味わいと上品な香りを引き出した。・・・うーん、期待して飲んだのですが、割と普通でした。ちょっと期待しすぎたかも。味はまずまずです。

のみごたえ<生>

2003年6月25日発売。麦芽、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ、糖類。麦芽使用比率25%未満。アルコール分約5%。大麦の粉末を約42%を使った。麦の香りを楽しめるほか、飲みごたえのある味に仕上げたという。主に30-40代の男性の需要を見込む。缶表面はエンボス加工。・・・発泡酒の無機的な味ではなく、確かに飲みやすくはなっている。悪く言えばのど越しに「味の素」のような旨み成分が残る。

ピルスナープレミア

2003年7月3日発売。麦芽、ホップ。アルコール度約5%。ヨーロッパ産麦芽、チェコ・ザーツ産アロマホップ100%使用。ザーツホップを通常ビールの約2倍使用し、「柔らかな厚みと上品な香りの余韻をゆったりと楽しむ」ピルスナー(ピルスナービールは1842年現在のチェコにあるピルゼンに生まれたとか)に仕上げた。セブンイレブンと提携して、チルド物流で扱ったビール。工場出荷から店頭まで冷蔵管理(10℃以下)している。まずは静岡県内の約120店で発売し、順次全国に広げる。生産拠点は9月に静岡工場(静岡県焼津市)から大阪工場(大阪府茨木市)に移し増産対応した。
:参考 サントリー 「スーパープレミアムモルツ」
    キリン   まろやか酵母

2004年6月25日日経産業。中身を刷新し7月7日に発売。世界最高級といわれるチェコのザーツ産ファインアロマホップをすべて契約栽培品とし、上品な香りの余韻などに一層磨きをかけたという。ラベルやデザインも一部変えたとか。

オーガニック100 ピルスナータイプ

2004年9月29日発売。有機麦芽、有機ホップ。アルコール度約5%。ドイツ産の有機栽培された麦芽とホップを100%使い、大阪工場(大阪市茨木市)で生産。澄んだ黄金色で、しっかりしたボディとのどごしの良さが特徴。有機栽培原料だけを使ったビールの発売は大手ビール会社では初めて。大阪工場は同商品の生産にあたって、農林水産大臣の登録認定期間であるOMICから「有機農産物加工酒類(ビール)製造」の認定を取得した。・・・苦みしっかりの飲みごたえのあるビールでした。

オーガニック100 ウィンナータイプ

2004年12月1日発売。有機栽培原料だけを使った麦芽100%ビールの第2弾。ドイツで有機栽培した麦芽とホップだけを使い、ウィンナービールの特徴である赤みを帯びた琥珀色で、しっかりした味わいとさっぱりした後味に仕上げたという。アルコール分は約5.5%。「有機農産物加工酒類(ビール)製造」の認定を取得した大阪工場製。・・・苦みとコクがあり、どこか甘い香りの残る。それでいて後味はさっぱりでした。

冷醸(れいじょう)

北海道限定の発泡酒。麦芽、ホップ、大麦、糖類。アルコール分約6%。マイナス1.5℃の「氷点貯蔵」ですっきりシャープなのどごしとか。・・・北海道のNoriさんに提供いただきました。ありがとう。味はすきっとしているのですが、発泡酒臭さがとりきれていませんでした。
2004年12月より缶デザインを刷新。メタリックシルバーを基調とした色合いにすることで「すっきり感」などを表現するとともに中身の特徴である「ちょっと高めのアルコール6%」の文字を強調した・・・残念ですがまだ取材できていません

ドラフトワン

2003年9月九州北部4県(福岡、佐賀、大分、長崎)先行発売、2004年2月全国発売の「その他の雑酒A」。ホップ、糖類、エンドウたんぱく、カラメル色素。アルコール分約5%。

開発裏話

日経産業2004-9-28、9-29より。
2003年に経営トップに商品化を正式提案したのは、大分県日田市にある新九州工場で製造部長を務めていた柏田修作氏(現在はバイオリソース開発研究所副所長)。それまでサッポロは本社の商品開発部門が商品コンセプトを作り、研究所に中身の開発を指示するのが通例で「工場の製造部長からの提案は聞いたことがなかった」という。
 柏田氏が静岡県焼津市の醸造技術研究所(現・価値創造フロンティア研究所 )に勤務していた1998年が出発点。当時、それまでサントリーとサッポロだけだった発泡酒市場にキリンが参入し、商品開発を強化する必要が出ていた。「発泡酒が消費者に受けている理由は安さだけではなく、すっきりした味わいにもある」こんな分析が有力な中、苦みや渋みを抑えた新発泡酒の研究にとりかかったが、そのうち「麦芽も麦も使わずに造り出したらどうか」と、99年柏田氏以下4名の開発メンバーで試験醸造が始まった。当初大豆やトウモロコシのタンパク質などを原料に試みたが、「最初は鶏小屋のような臭いのするものが出来上がり、飲めた代物ではなかった」という。これまで発泡酒開発において新原料の経験があったものの、ドラフトワン開発までに新たに約百回もの試験醸造を繰り返したという。
 2000年に柏田氏は新九州工場の製造部長に異動となったが、静岡県の研究所に残ったメンバーには電話や電子メールで励まし続けた。2002年末にようやくドラフトワンのプロトタイプ(原型)ともいえるアルコール飲料を醸造した。柏田氏も「うまく仕上がったら、九州新工場で作るから頑張れ」と激励した。自ら研究所で働いた経験から「研究者は自分のやったことが実際の商品になるという目標があると大きな励みになる」ということを肌身で感じていた。
 九州は発泡酒比率が高い土地柄であり、発泡酒以上にすっきりした味わいを求めて開発した新アルコール飲料を評価するには「九州での先行発売が最適」との読みもあった。当時のサッポロでは発泡酒の新商品が相次いで失敗、発泡酒の増税も控えていた。柏田氏の提案からほどなく経営トップの認可となった。サッポロの福田貞男社長が2002年秋まで九州支社長(現・九州本部長)を務め、理解があったことも幸運だった。
 柏田氏は先行発売当初営業に同行して小売店への商品説明に回ったという。営業マンも柏田氏の説明を隣で聞きながら、商品知識を深められる効果もあった。サッポロでは工場幹部が営業に頻繁に同行して商品説明をするのは初めてで、柏田氏を手本に全国発売時は全国の工場幹部が営業に同行するようになった。

12月より中身とデザインを刷新

 日経産業2004-11-11。中身は原料の糖類とエンドウ豆由来のたんぱくの配合比率を見直し、爽快な味わいとすっきりした後味を両立させたという。缶デザインは「ドラフトワン」の文字の部分に使っているブルーと地色のホワイトのコントラストを強めた。

畑が見えるビール

2006年3月15日発売の限定ビール。ドイツ ミュンヘンで親しまれているヘレスタイプ。麦芽、ホップ。アルコール分約5%。同社指定のドイツの農家118軒のみの原料を使用。大麦はラインモーゼル地方49軒とクライヒガウ地方37軒の農家から、ホップはハラタウ地方32軒の農家から、それぞれ厳選して調達した。畑の土壌づくりから収穫まで、同社のフィールドマンが畑に足を運んで農家とコミュニケーションをしながら収穫した原料でつくったという。すっきり爽快、麦の風味がほんのり香る、飲みやすいテイスト。350ml缶あたり:エネルギー140kcal、タンパク質1.4g、脂質0g、糖質9.1g、食物繊維0.35〜0.7g、ナトリウム0mg。・・・ヘレスタイプらしい軽快な味で、しっかりコシもあるビールでした。まじめなサッポロの姿勢がにじみ出ていていいんですが・・・

畑から百三十年

2006年9月発売の創業130年を記念した限定ビール。麦芽、ホップ。アルコール分5.5%。350ml缶あたり:エネルギー158kcal、タンパク質1.8g、脂質0g、糖質10.5g、食物繊維0.35〜0.7g、ナトリウム0mg。協働契約栽培麦芽100%。麦芽は通常の1.5倍を使用し、コクと香り豊かに仕上げた。・・・まとまりのある味で、苦味は軽め、後味はあっさりでした。創業130年記念麦酒とのことですが、宣伝方法や缶デザイン、味の仕上がりなど地味ですね。伝統あるビール会社であることの誇りをもっと全面に出して、消費者や競合メーカーを驚かせるようなやり方もあるのでは。

雫(しずく)

2006年5月17日発売の発泡酒。麦芽、ホップ、大麦、糖類。麦芽使用比率25%未満。アルコール分約5.5%。スローメイド(slow made)製法。麦芽のうまみをじっくりていねいに取り出した、手間ひまかけたならではの味わいが、ふわっと口いっぱいに広がる、とか。350ml缶あたり:エネルギー158kcal、タンパク質0.35-1.1g、脂質0g、糖質11.9g、食物繊維0.35〜0.7g、ナトリウム0mg。・・・苦味はほどよくまとたっており、後味はさっぱりしている。和食のダシのように丁寧に味を加えたという印象。発泡酒にはめずらしく350ml缶を最後まで飲めました。

Sapporo Premium

アルコール度4.9%。カナダのオンタリオ州GuelphのSleeman Brewing Ltdで生産している。・・・2006年3月にNYの居酒屋リキ(bet 3rd & Lexingotn Ave)で飲みました。これは黒ラベルの流れですね。

Sapporo Reserve

アルコール度5.0%。カナダのオンタリオ州GuelphのSleeman Brewing Ltdで生産している。・・・2006年3月にNYで飲みました。麦芽の味が効きすぎていてちょっと変な味に思えました。これは伝統のサッポロラガーの流れだと思いますが・・・

贅沢モルト

2007年8月22日発売の季節限定ビール。麦芽、ホップ。アルコール分約5.5%。麦芽1.5倍のコクと香りが特徴とか。350ml缶あたり:エネルギー151kcal、タンパク質1.8g、脂質0g、糖質8.8g、食物繊維0〜0.7g、ナトリウム0mg。プリン体12mg。・・・確かにコクは感じますが、苦味は軽めで優しい味わいです。サッポロの控えめなところが出ているビールです。

焙煎生

1992年9月発売。・・・香ばしさがあって、私は気に入ってました。

焙煎生ビール

2009年5月12日発売のコンビニ限定ビール。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分5%。100mlあたり:エネルギー40kcal、タンパク質0.3g、脂質0g、糖質2.9g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0mg。プリン体約5.2mg。「香ばしい香りまろやかなコク」2種類の焙煎麦芽を一部ブレンドし、通常のビールの1.5倍使用したほのかな香りとまろやかな味わいとか。焙煎麦芽は、普通の麦芽より更に高い温度で処理して、香りや色を豊かににした麦芽。・・・昔、1992年に同じ焙煎生ビールを発売。また、2001年11月に発泡酒ですが焙煎麦芽を使ってひきたて焙煎を発売していました。まあ9年ごとにイベントっぽくやるのもいいですが、売れると思ったら一気に売ってみればいいのに、コンビニ限定で止めてしまうサッポロさんです。残念ですね。

復刻サッポロ缶ビール

2009年11月11日発売のコンビニ限定ビール。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分4.5%。100mlあたり:エネルギー37kcal、タンパク質0.1〜0.3g、脂質0g、糖質2.9g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0mg。プリン体約6.3mg。1959年(昭和34年)に発売され、S字缶と呼ばれたサッポロ初の缶入りビールを限定復刻。当時の資料を参考に醸造した、アルコール4.5%の熱処理を行ったラガービール。・・・今みてもデザインはいいですね。味は苦みはそれほどなくて軽めですし、ほのかに麦の匂いもただよって懐かしさを感じます。

スペース バーレイ

2009年12月限定発売。小瓶(330ml)6本入りで1万円。250セット限定。国際宇宙ステーションに5ヶ月保管されていた大麦の子孫を使ったもの。ロシア科学アカデミー、岡山大学と共同で、宇宙環境が大麦に与える影響を調べてきた。「タンパク質の性質などから通常の大麦とまったく変わりがないことが確認できた」(岡山大学)ため、商品化に踏み切った。売上金は岡山大学と通じ、子どもの科学教育のために活用する。

Five Star

2010年5月12日発売のコンビニ限定ビール。麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ。アルコール分5.5%。100mlあたり:エネルギー50kcal、タンパク質0.3〜0.5g、脂質0g、糖質4.4g、食物繊維0〜0.2g、ナトリウム0mg。プリン体約8.8mg。1967年、当時珍しかった「プレミアムビール」として発売。2006年よりサッポロビール園で特別醸造ビールとして発売開始したもの。ドイツ風の本格的な濃醇でたっぷりコクのある味わいとか。・・・ドイツ風かどうかは別として、まったりとした味わいのあるビールでした。

Five Star北海道セレクション 2011年

2011年8月10日コンビニ限定発売。北海道産大麦とホップで製造。100mlあたり:エネルギー46kcal、タンパク質0.2〜0.6g、脂質0g、糖質3.4g、食物繊維0〜0.2g、ナトリウム0mg。プリン体約8.5mg。・・・去年のものより少しすっきり感が出ているような気がします。企画としてはいいのですが、発売するタイミングと売り方が疑問です。なぜ、8月のこの時期にしたのか? どうせなら、ビールのシーズンオフの秋〜冬に「北海道シリーズ」の企画物にして出せばどうでしょう。

銀座ライオン プレミアム

2010年10月27日発売のコンビニ限定ビール。麦芽、ホップ。アルコール分5.5%。100mlあたり:エネルギー44kcal、タンパク質0.5〜0.8g、脂質0g、糖質2.8g、食物繊維0〜0.2g、ナトリウム0mg。 カラメル麦芽をバランスよく配合し、ほのかな麦芽の香ばしさ、ほどよい苦み、重厚感のある色を出した。「明治32年、東京 銀座に日本で初めてのビアホールが誕生。創業111年を迎える銀座ライオンが生ビールのこだわりと歴史と伝統をこめた」とか。・・・確かに重みを感じて飲みごたえのあるビールです。苦みのバランスもよく、後味はすっきりです。おいしい。

黒ラベル東北ホップ100%

2011年10月26日発売の限定ビール。麦芽、ホップ、コーン、スターチ。アルコール分5%。100mlあたり:エネルギー40kcal、タンパク質0.3g、脂質0g、糖質2.9g、食物繊維0〜0.1g、ナトリウム0mg。プリン体:約7.5mg。東北地区で収穫されたホップを100%使用し、東北産ホップの特徴である華やかなホップの香りを引き出したこの時期だけの特別な黒ラベル。複数の産地のホップをブレンドしている通常商品よりも香りが際立っているのが特徴。2009年以降東北6県で順次発売していたが、東日本大震災の被災地と全国の絆作りの一環として発売地域を拡大する。東北産ホップは、岩手県北ホップ農業協同組合(岩手県:軽米町、岩手町、青森県:田子町、三戸町)で栽培されたもの。売り上げの一部は、被災地における農業関連の復興支援に役立たせるとか。




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