ビール大手2003年販売計画達成度と2004年計画


ビール大手4社びビール・発泡酒の販売計画が出そろった。
まずは2003年の計画と実績をみてみると4社とも計画未達に終わり、業界全体として振るわなかったと
いうことがわかる。中でもサッポロとサントリーは計画比90%を割っており、アサヒ、キリンの2強に
比べてもかなり苦戦したことがわかる。アサヒ、キリンが発泡酒依存率を上げてきているなかで、サッポ
ロの発泡酒の極度の不振が目に付く。
2004年は各社ともビールが更に減少すると見ているが、
各社ともビールの減少を予想しており、数字的にはかたくみているところがある。一方で発泡酒について
は各社とも強気であり、発泡酒依存率をみるとアサヒはついに3割を超える31%、キリンはなんと5割を
超える51%を見込んでいる。今年も各社発泡酒に注力する戦略。当HPとしては非常に残念な計画である。
アサヒは、発泡酒 本生ブランドの新製品を発売して去年実績の0.5%増を目指す。キリンは。今年発売15
年を迎える一番搾りを初めてリニューアルするなど主力商品を強化して昨年実績の2.2%増を目指す。
サッポロは、ビール、発泡酒合計の販売量は昨年実績比10.3%減だが、新たにビールでも、発泡酒でもな
い格安のビール風炭酸アルコール飲料「ドラフトワン」に力を入れ、その販売目標1千万ケースを加えると
昨年実績比3%増となる見通し。一か八かの大勝負のように映るが、着実な販売戦略の構築を期待したい。
サントリーは4社の中で唯一ビールも1.2%の販売増をめざし、発泡酒の3.3%増合わせてサッポロを追いか
ける。昨年の発泡酒の不振をいかに巻き返すかがポイント。
「日経2002-1-8、1-9、1-10」参考

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