ビール会社社長の2001年入社式あいさつ
日経産業2001-4-3。
- アサヒビール 福地茂雄社長
- 経営環境がより激しく変わるなかで、アサヒビールはビール事業から総合酒類提案企業へと大きな変身を遂げていく。
「うまさで未来を元気にする」のが使命だ。21世紀の「うまい」を創造し、新しいアサヒビール像を作ってほしい。
新しい発想をどんどん発信するだけでなく、異質な発想を素早く実現できる行動力を求めたい。
- キリンビール 荒蒔庚一郎社長
- 今年から新計画のもとでグループの総力をあげた取り組みを進めている。このタイミングで社長になって5日目の私と、
新入社員とは同じ気持ちだ。社会人の先輩としてアドバイスしたいのは、まず自分で目標を掲げてそれに向けてがんばることだ。
仕事以外のスキルでもいいから行動目標を立てる。そして公私のけじめをつけ、キリンの社内で相談できる人をみつけることが
大事。
- サントリー 佐治信忠社長
- サントリーは1899年の創業以来生き続ける遺伝子がある。それはベンチャー精神、チャレンジ精神、そして
「やってみなはれ」の精神だ。21世紀はグループの売上高を2倍の3兆円にする大きな目標を掲げてチャレンジする。あしたを担う
皆さんは仕事の「ザ・プロフェッショナル」になってほしい。
- サッポロビール 岩間辰志社長
- 当社は創立125年を迎える。ただ、歴史があるということは、十分条件でも必要条件でもない。歴史はアクセサリーであっても
実態ではない。未来をどう切り開いていくかが大切だ。新入社員には生きざまを大切にしてほしい。自分の任された仕事に全力投球する
なかで、鍛えられて「脱皮」していくことで、自分の人生観を養い、人間価値が高まる。
参考までに「宝酒造」社長のコメントも掲載。
- 宝酒造 大宮久社長
- 酒類販売に関する規制緩和や低価格化など当社が取り組むべき課題は非常に大きい。バイオ関連産業も新しい発見や技術革新は
日進月歩以上のスピードの速い世界になっている。厳しい時期にこそ「お客様の視点」が大切だ。知識が増えると会社の論理で物事を
見て、ともすればお客様の視点が薄れがちになる。今の真っ白に近い感覚を、どの職場に配属されても忘れずにいてほしい。
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