今月の話題 2004年9月
ある患者さまの体験談 

作成 たらお皮膚科

私は多羅尾先生のご指導の下に、脱ステロイドに成功することができました。
今は薄く色素沈着が残るものの(色素沈着は年単位で消えていくそうです)、生活には全く支
障がなく、心身ともに健康な日々を歩んでいます。多羅尾先生には、心から感謝しています。

 病状が最も悪化した時は、本当に目の前が真っ暗になりました。しかし、初診時に多羅尾先生が
言われた「絶対治りますから、がんばりましょう」という言葉を支えに、克服することができました。
ですから、今後脱ステロイドを行う方も多羅尾先生を信じてがんばってください。

 今思うと、本当にステロイドは恐ろしい薬だと思います。「使い方を間違えなければ安全」という
専門家が多いですが、何を根拠にそんなことを言うのでしょうか。本当に安全ならこんなに社会問題
になるわけがありません。仮にそれが本当だとしても、使い方を間違えるリスクはあるわけで、
そのリスクをわざわざ背負ってまで使う必要はどこにもないと思います。
古典的外用薬や食事・生活改善で十分回復するのであれば、そちらを選択すべきです。

 現在、私は、一切の薬・保湿剤、サプリメント、健康食品、化粧品などは使っていません。
治療中は、軟膏を5回ほど使っただけで、基本的には食事・生活改善以外は「何もしない」方針を貫きました。

 私が生活において最も気をつけたことは、ウォーキングなどの有酸素運動を毎日行う
、スポーツや半身浴などで汗をかく、夜更かししないで規則正しい生活を心掛けるなど
です。特にウォーキングは身体に良いと思います。私は毎日30分から60分程度歩きまし
た。リバウンド中の皮膚は紫外線に弱いので、夜歩きました。状態が良くなってからは
、午前中や夕方に山歩きに行くこともありました。

 食事について最も気をつけたことは、一日三食必ずとり間食は絶対にしないこと、緑黄色野菜を
毎食とること、食物繊維を意識してとること、油や砂糖はごく少量にすること、冷たい飲み物は
できるだけ飲まないことなどです。健康に良いとされる食品を大量に摂取するのではなく、バランスの良い食事を心掛けました。

 また、便通を良くすることが必要だと思います。私の場合は、ウォーキングと食物繊維摂取で便通が良くなりました。老廃物をきちんと出すことは皮膚にとってとても良いことだと思います。

 以上、私の体験談ですが、回復するために何がプラスでマイナスなのかは人それぞれだと思います。
また、自分の置かれた環境や病状の程度によっても変わります。

ですから、一番大事なのは、自分の健康の変化に細心の注意を払って、こまめに多羅尾先生に
相談し、その時々の対処を考えていくことだと思います。決して根拠のない情報に惑わされないで下さい。
 
皆様のご健康を心からお祈りします。